26話 仁王
その容姿は既に高齢者の仲間入りを果たしており脳の萎縮により認知症も進行している。その為か1日の半分も思考が定まっていない。
現在、A樹海にて
「なんとか
一族が解体され信仰の力が薄まったにも関わらず、
「
「わらわを
九尾は怒りに身を任せて
「所詮は獣、
九尾は突進ととも8本の尻尾を
“
この技は、
「ぐっ!」
“
「大人しくわらわに喰われよ」
九尾は怯んだ
「なんのこれしき」
“
九尾の真上から左手で額に
「なんじゃこれは?先ほど
九尾が上手く
“
「ぐぎゃぁぁ」
九尾は悲痛な叫びを上げながら吹き飛ばされる。
「よくも!よくも!わらわの御尊顔を…」
“
九尾が怒号を上げると樹海中の空気がざわめく。
九尾は口を大きく開き空を仰ぐ。そしと、樹海に
九尾の体は数倍に膨れ上がり、
約千年ぶりにこの世に顕現した九尾は、体が鈍っていた。それが、図らずも
「
九尾の体はドス黒く変色していた。突っ込む
「死を
その瞬間、
九尾の爪が
直後、 辺りに
「この技は…。
徐々に視界は晴れ、
そこには、
「あの時とは、立場が逆転したな。これで、借りは返せたかな」
「
「貴様ら。次から次へと…グォォォォ!」
九尾は誰の目から見ても、かなり消耗しているのが分かる。
九尾は木々を薙ぎ倒しながら、
「九尾さんよ、今の一撃を耐えたからっていい気になるなよ。私は本来は左利きなのだよ」
そう言って
先ほどとは、比べ物にならないほどの土煙が巻き上がる。
「相変わらず凄い威力じゃの」
その能力に限界を感じた
それは、
移動時は足、攻撃時は手といったように。そして、指定する部分が小さければ小さいほどその威力は絶大なものとなる。
再び視界が晴れた時には、九尾の巨体は跡形もなく消しとんでおり、前方の樹海は数百メートル先まで木々が消し飛んでいた 。
「
「上がった発煙筒にそれぞれ救助に向かっていたら遅くなった。残念ながら殆どが九尾に殺られていたよ。カイトがいなければ全滅もあり得ただろう」
「九尾は力こそ増幅していたがかなり消耗していた。オレだけで倒せたかはわからんよ」
「いえいえご
「まったく…
「ははは。返す言葉もございませんの」
「それに口調まで爺さんにしなくてもいいだろうに」
「この見た目で若者のような物言いをすれば、育ちが悪く見られますからの」
「実際、育ちは悪いだろ。とりあえずは、任務完了だ。死亡者の確認とその後の対応はこちらで請け負う」
そう言うと
「どれだけ強くなろうが、何も変わっちゃいない。何の為に私は…」
金毛九尾討伐任務完了。
任務参加者54名中、生存者10名。
結界に 巻き込まれた一般人15名。全員生存。
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