24話 蛟
「うっ…」
アキは背後から、丸眼鏡を掛けた刺客の一太刀を背中に受け、地面に崩れ落ちる。
「アキ!」
「クソッ!どうしてこんなことに…」
自分の力を過信し過ぎていたあまり、アキを危険に晒してしまった。
「まさか、お前らの狙いは、はなから
「そんな!
目の前の出来事は
「申し訳ございません。これも命令ですから」
丸眼鏡の刺客は、
「ふざけんなお前ら、俺の家族だぞ! 勝手に命のやり取りをしてんじゃねぇ!」
コイツ、強い!
「グッ!?…なんだと…俺の体を…貫くなんて 」
何とか態勢を整える
「
「…どうして…力が…」
「何故、
「一度、
アキ、
「父さん!?どうしてアキを殺したんですか」
尚も取り乱している
「ぐっ!」
その刹那。
「父さん…。なぜ…」
「忌み子であった貴様を、本当に我が一族に迎え入れるとでも思ったのか?貴様を殺さなかったのは妻がどうしてもとせがんだからだ。次期当主は
胸が吹き飛んでいるにも関わらず
「父上、アンタは何がしたいんだ。」
「これも一族を守るためだ。当主には、 次期当主を生むまで決して明かされぬ掟が存在する。本来なら、お前にも子が産まれた時点で伝えねばならなかったが…死に逝くお前には必要ないだろう」
「そんなに一族が大事なのかよ」
「ミズキ…」
「アキ!?」
「私たちの…子ども…よろしくね」
その言葉を最後にアキは動かなくなった。
「アキッ!!」
その時、丸眼鏡の刺客が抱えてた
それを皮切りに
「まずい!」
そのまま溢れ出た水に周囲にいた全員が飲み込まれる。
「ここは…」
「夢か…?…痛ッ! 」
辺りを見渡すとそこは
次に目覚めた時には小柄な女の子が
「アキ!無事だったのか?」
「
「あれ…キミは…?」
「申し遅れました。
「そんなに、気を使わなくてもいいぜ?それよりあれからどうなった!アキは?ミズキは?」
「…残念ながら…。あの場にいた、生存者は
それを聞いた
それはアキが救えなかったからか、ミズキが生きていて嬉しかったのか…上手く言い表せない複雑な心境だった。
感情を吐き出し、多少の理性を取り戻した
「暴走した
「まかべ…?」
「
アキを殺した…あの丸眼鏡の刺客か?
「そんな奴の事はどうでもいい、
「
「そうか…よかった。それと、
「そのことも含め、
「何だよ。もったいぶらずに教えてくれ」
「
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