第2話

20××年6月13日水曜日

天気:はれ

 

 きょうはがっこうで、「ぷろぐらみんぐてきしこー」というじゅぎょうをうけました。きょうしつのまんなかには、ろぼっとのせんせいがふわふわとういています。

 せんせいはいいました。

「さあ、きょうはたのしいこうさくをたいけんしましょう。」

「きょうのてーまは、『ぷれぜんと』です。おとなりのひとがよろこぶものをつくりましょ

う」

  ぼくはじぶんの「ふえ」をとりだしてえんそうをはじめます。おととい、きんじょの「

くうちゅうおーぷんかふぇ」で、となりきんじょのおばさんが「しーでぃー」っていう、すごいむかしのおんがくがきけるきかいできかせてくれたのと、おなじきょくです。たしか、ドビュッシーさっきょくの「むげん」、というきょくめいだったおもいます。

 そのきょくをふきはじめると、めのまえにしゃぼんだまのようなえいぞうがでてきました。そのひょうめんには「もやもや」というもじがみえてます。

 ロボットのせんせいがいいました。

「はい、みなさん、なにがみえてますか?『もやもや』がみえてるひとは、ふかくかんがえ

ずにいろいろもうそうしてみましょう。じぶんのうまれたときからのきおくで、たのしかったこと、きょうみのあったことなどを、とにかくおもいだしてください。『そもそも』がみえてるひとは、いつ・どこで・どんなぷれぜんとを、どのようにわたすか、もくてきをかんがえてください。『ごりごり』がみえてるひとは、とにかくてためしにつくってみましょう。きょうのてーまのしゅだんはいろいろとあるはずです。ぷれぜんとはなにもひとつとはかぎりません。『ぺらぺら』がみえてるひとは、いろいろなひとたちとおはなししながらいけんをこうかんしてみましょう。」

 ぼくには、『もやもや』のもじがでてきてるので、それをつかんでみます。すると、ぼくのいろいろなけいけんのえいぞうがどんどんみえてきます。どれもなつかしいようなはずかしいような、わくわくするようなえいぞうです。

 いろいろとえいぞうをほろぐらむでだしていると、ろぼっとのせんせいがぼくをみあげていることにきづきました。ぼくのあいでぃあをきょうみぶかそうにみています。

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