その他

4月末に新サプリであるクロウリングケイオス(CRC)が発売されましたのでその記念にアザトースシンドロームを使用したサンプルキャラクターをビルドしてみます。

CRCをすでにお読みになった方はご存じと思いますが、CRCのサンプルキャラクターは「誤植がひどい」「経験点が130点でビルドされていない(おそらく計算ミス)」「追加シンドロームであるアザトースの活用例が1つ(ピュアブリード)しかない」「そのピュアアザトースもエフェクトの誤植により素手変更したら攻撃できない(射程至近)」という問題を抱えておりまして、せっかくのサンプルがうまく使えない状態になっています。

というわけで、サンプルキャラクター程度の性能でアザトースを入れた構築を考えてみます。

モチーフは基本ルルブ1のサンプル＋アザトースシンドロームです。

■サンプル①

ルルブ：基本１、２＋CRC

▼シンドローム：クロスブリード(キュマイラ/アザトース)

▼能力値：技能

肉体７　：白兵4　回避1

感覚１　：知覚1

精神３　：RC2　意思1

社会１　：情報(噂話)1

HP37 行動値5

▼ワークス：高校生

▼エフェクト:

2ｺｽﾄ：コンセントレイト：キュマイラLv2

6ｺｽﾄ：完全獣化Lv2　【肉体】ダイス+Lv+2

3ｺｽﾄ：虚無の触腕Lv1　攻撃力+[Lv+5]　射程10m

2ｺｽﾄ：獣の力Lv1　攻撃力+[Lv×2]

4ｺｽﾄ：フルパワーアタックLv2　【行動値】0　攻撃力+[Lv×5]

▼所持品：財産点 0点

・コネ：噂話

・コネ：裏社会

▼マイナー

《完全獣化》+《虚無の触腕》

【肉体】ダイスの増加＋素手の武器変更　コスト：9

▼メジャー

・100%以下：

《コンセントレイト：キュマイラLv2》《獣の力Lv1》

ダイス：11(+侵蝕率補正)　固定値：4　C値：8　攻撃力：8　コスト：4

射程10m/白兵単体攻撃/追加効果：なし

・100%以上：

《コンセントレイト：キュマイラLv3》《獣の力Lv2》(+《フルパワーアタックLv3》)

ダイス：12(+侵蝕率補正)　固定値：4　C値：7　攻撃力：26　コスト：4(+4)

射程10m/白兵単体攻撃/追加効果：自身の行動値0に変更。

評価：

シンプルなフルパワーアタック型ビルドです。アザトース要素は《虚無の触腕》だけですが、素手で射程10mというだけで採用する価値があります。(なんと一角鬼と同じ攻撃力で射程が5m長い)

CRC環境ではミドルフェイズ戦闘が起こりやすいと感じたので、フルパワーアタックのLvを下げて獣の力のLvを上げておくのも選択肢に入ると思います。

■サンプル②

ルルブ：基本１、２＋CRC

▼シンドローム：トライブリード(モルフェウス/ノイマン/アザトース)

▼能力値：技能

肉体１　：回避1

感覚６　：射撃4

精神３　：RC1

社会２　：調達3　情報(UGN)1

HP25 行動値15

▼ワークス：UGNチルドレンB

▼エフェクト:

2ｺｽﾄ：コンセントレイト：アザトースLv2

3ｺｽﾄ：ハンドレッドガンズLv1　武器作成　攻撃力+[Lv+4]/射程30m

3ｺｽﾄ：マルチウェポンLv1　武器2個使用

2ｺｽﾄ：崩壊の幻視Lv1　攻撃命中時にバッドステータス付与

4ｺｽﾄ：超次元存在Lv3　ダイス+[Lv×3]

▼所持品：財産点 1点

・拳銃　攻撃力3　命中-1　射程20m

・ウェポンケース

・コネ：UGN

・コネ：要人への貸し

▼マイナー

《ハンドレッドガンズ》

射撃武器作成　コスト3

▼メジャー

・100%以下：

《コンセントレイト：アザトースLv2》《マルチウェポンLv1》《崩壊の幻視Lv1》《超次元存在Lv3》

ダイス：12(+侵蝕率補正)　固定値：３　C値：8　攻撃力：8　コスト：11

射程20m/射撃単体攻撃/追加効果：命中時に「放心」「憎悪」「恐怖」のいずれかを付与する。

・100%以上：

《コンセントレイト：アザトースLv3》《マルチウェポンLv2》《崩壊の幻視Lv2》《超次元存在Lv4》

ダイス：14(+侵蝕率補正)　固定値：３　C値：7　攻撃力：9　コスト：11

射程20m/射撃単体攻撃/追加効果：命中時に「放心」「憎悪」「恐怖」のいずれかを付与する。

評価：

《マルチウェポン》軸のシンプルな射撃ビルドです。攻撃力の半分は武器で決まるため、「ショットガン」を持ち込めば射程と引き換えに攻撃力を水増しできます。

マルポン軸ですが起点エフェクトは《崩壊の幻視》であるため、コストを抑えたい場合は所持武器＋《コンセントレイト》《崩壊の幻視》の4ｺｽﾄ攻撃も可能です。バッドステータス付与はボスエネミーには効果が薄いものの、雑魚戦ではダイス減少からダメージコントロールまで臨機応変に使えます。なかなかにテクニカルなビルドですね。

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[2021/8/20追記]

この記事を閲覧してくれている方が多いようなので、サンプル程度の日和ったビルドではなく、アザトースだからこそできる火力特化なビルドも乗せておきます。

■サンプル③

ルルブ：基本１、２＋CRC

▼シンドローム：ピュアブリード(アザトース)

▼能力値：技能

肉体２　：

感覚１　：射撃1　知覚1

精神６　：RC4　意思2

社会１　：調達1　情報(UGN)1

HP30 行動値8

▼ワークス：UGNエージェントB

▼エフェクト:

2ｺｽﾄ：コンセントレイト：アザトースLv2

2ｺｽﾄ：彼方よりLv1　　　　攻撃力+[Lv×2]

4ｺｽﾄ：超次元的存在Lv1　　ダイス+[Lv×2]

1ｺｽﾄ：此処より永久にLv4　攻撃力+[Lv×4]　ランダムにバステ付与

0ｺｽﾄ：冒涜的存在Lv1　　　Lv分のバステを無効/バステの数だけダイス増加

3ｺｽﾄ：根源的破滅招来Lv1　シーン攻撃化

▼所持品：財産点 3点

・コネ：UGN幹部×1

▼コンボ

・100%以下：

《C：アザトースLv2》《彼方よりLv1》《超次元的存在Lv1》

ダイス：8(+侵蝕率補正)　固定値：4　C値：8　攻撃力：18　コスト：8（+1）

射程視界/RC単体攻撃/追加効果：自身にランダムにバッドステータス付与

(マイナーで《此処より永久にLv4》を使用)

・100%以上：

《C：アザトースLv3》《彼方よりLv2》《超次元的存在Lv2》

ダイス：10(+侵蝕率補正)　固定値：4　C値：7　攻撃力：24　コスト：8（+1）

射程視界/RC単体攻撃/追加効果：自身にランダムにバッドステータス付与

(マイナーで《此処より永久にLv5》を使用)

※《根源的破滅招来Lv1》でシナリオ1回だけシーン攻撃に変更

評価：

アザトースピュアのRCアタッカーです。マイナーで《此処より永久に》を使用して攻撃力を爆上げして上から叩くだけです。デメリットのバッドステータスは《冒涜的存在》の効果でダイスボーナスのメリットに変換しています。このエフェクトは第2版のCRCでエラッタされ、Lv分しか無効化できなかったものの強エフェクトであることに変わりはありません。

このビルドの利点はミドルフェイズから高い攻撃力で叩けることです。CRCではミドルフェイズ戦闘が発生しやすいバランスになっているため、ミドルからエネミーを一方的に叩けるPCは重宝します。また、精神＆意思が高いので恐怖判定にも高確率で耐えられます。総じてCRCだからこそできることに振り切ったビルドと言えるでしょう。

なお、火力はあるものの行動値が遅いのでシーン攻撃が腐りそうなPC編成であれば、《根源的破滅招来》を外して《此処より永久に》をLv7まで振り切ってしまうのも手です。その場合はミドルフェイズから30点と言う爽快な火力を出せるようになります。

■サンプル④

ルルブ：基本１、２＋CRC

▼シンドローム：トライブリード(エンジェルハイロゥ/モルフェウス/アザトース)

▼能力値：技能

肉体１　：

感覚８　：射撃4　知覚1

精神１　：RC1

社会１　：調達3　情報(UGN)1

HP23 行動値17

▼ワークス：UGNエージェントB

▼エフェクト:

2ｺｽﾄ：コンセントレイト：エンジェルハイロゥLv2

1ｺｽﾄ：此処より永久にLv4　攻撃力+[Lv×4]　ランダムにバステ付与

0ｺｽﾄ：冒涜的存在Lv2　　　Lv分のバステを無効/バステの数だけダイス増加

2ｺｽﾄ：小さな塵Lv1　　　　攻撃力+[Lv×2]

4ｺｽﾄ：ギガンテックモードLv1　範囲攻撃変更　自身の武器破壊

▼所持品：財産点 0点

・コネ：UGN幹部×1

・コネ：要人への貸し×1

・ナイフ×2

・ウェポンケース×2

▼コンボ

・100%以下：

《C：エンジェルハイロゥLv2》《小さな塵Lv1》

ダイス：8(+侵蝕率補正)　固定値：4　C値：8　攻撃力：20　コスト：4（+1）

射程10m/射撃単体攻撃/追加効果：自身にランダムにバッドステータス付与

(マイナーで《此処より永久にLv4》を使用)

・100%以上：

《C：エンジェルハイロゥLv3》《小さな塵Lv2》

ダイス：8(+侵蝕率補正)　固定値：4　C値：7　攻撃力：26　コスト：4（+1）

射程視界/RC単体攻撃/追加効果：自身にランダムにバッドステータス付与

※《ギガンテックモードLv1》で範囲攻撃に変更可能

評価：

一風変わったビルドの紹介です。

鉄板のエンジェルハイロゥ/モルフェウスにアザトースを追加した射撃ビルドになります。感覚が高いので安定して先手が取れることでしょう。火力もミドルフェイズから十二分に出せます。半面、CRCで重要なはずの精神が低くなってしまったため《冒涜的存在》のLvを上げ、恐怖判定のデメリットを軽減しています。…それでもシーンからの逃亡となったらダメですけど。

さて、エフェクトを見ればわかる通り、武器作成エフェクトとセットで使うことが鉄板の《ギガンテックモード》を単体で取得した変わり種ビルドになります。《ギガンテックモード》を使用すると装備中の武器が壊れてしまいます…が、だったら武器を複数持てばいいじゃないの理論でナイフを予備含め2本所持しています。戦闘中の武器持ち替えはマイナーを消費する問題解決のためにウェポンケースを2個持ち込み、2回までオートアクションで装備を行えるようにしました。

戦略としては、1ラウンド目に先手で範囲攻撃を打ち込んで雑魚狩りをし、2ラウンド目以降は単体アタッカーとして立ち回ることになります。範囲攻撃を行うたびに武器を喪失することになるため、購入判定でしっかり予備を買っておきましょう。購入難易度の低さからしてもナイフは優秀ですが、余裕があるor仲間に購入が得意な人がいればショットガンも持っておくといいでしょう。ちなみに範囲攻撃可能な射撃武器はグレーネードランチャー含めいくつかありますが、範囲攻撃化にマイナーを使用すると《此処より永久に》が使用できず結果的にダメージレートが下がるのでお勧めはしません。

全くの余談です。このPCは「偽の心臓からUGNに裏切ったPC」としてFH専用アイテムが使用できる状況にあると大幅強化できます。なにせFH専用アイテムには「キーンナイフ」という恐ろしくコスパに優れた射撃武器がありますからね。通常のCRCでは流石にそんな設定は持ち込めないでしょうが、ゲーマーズ・フィールド25th vol4に掲載されていたCRC専用Dロイス採用卓であればもしかしたら使えるかな…？

■サンプル⑤

ルルブ：基本１、２＋CRC

▼シンドローム：クロスブリード(ブラムストーカー/アザトース)

▼能力値：技能

肉体２　：

感覚４　：射撃4　知覚1

精神４　：RC1

社会１　：調達3　情報(UGN)1

HP28　行動値12

▼ワークス：UGNエージェントB

▼エフェクト:

2ｺｽﾄ：コンセントレイト：ブラム=ストーカーLv2

2ｺｽﾄ：滅びの一矢Lv2　　ダイス+[Lv+1]　HP-2

1ｺｽﾄ：此処より永久にLv4　攻撃力+[Lv×4]　ランダムにバステ付与

0ｺｽﾄ：冒涜的存在Lv1　　　Lv分のバステを無効/バステの数だけダイス増加

3ｺｽﾄ：血の宴Lv1　　　　　範囲拡大　シナリオLv回

▼所持品：財産点 4点

・コネ：UGN幹部×1

・ナイフ×1

・ウェポンケース×1

▼コンボ

・100%以下：

《C：ブラム=ストーカーLv2》《滅びの一矢Lv2》

ダイス：7(+侵蝕率補正)　固定値：4　C値：8　攻撃力：18　コスト：4（+1）

射程10m/射撃単体攻撃/追加効果：自身にランダムにバッドステータス付与/HP-2

・100%以上：

《C：ブラム=ストーカーLv3》《滅びの一矢Lv3》

ダイス：8(+侵蝕率補正)　固定値：4　C値：7　攻撃力：22　コスト：4（+1）

射程10m/R射撃単体攻撃/追加効果：自身にランダムにバッドステータス付与/HP-2

※《血の宴》でシナリオLv回だけ範囲(選択)に変更可能

評価：

こちらはサンプル④のブラム=ストーカー版ですね。行動値をなるべく高くしたかったので経験点20点を能力値に回しています。行動値12はやや物足りないものの、CRCのMエネミーの半分以上には先手が取れるので、先制攻撃でエネミーを蹴散らす役割は十分持てるでしょう。

攻撃力に武器を加算するタイプなので、セッション中に購入判定で「ショットガン」を狙いたいところ。なお、ショットガン以外にもアサルトライフルやサブマシンガンといった優秀な射撃武器はありますが、至近を攻撃不可のデメリットが痛いです。複数の銃器を持ち替えながら戦う場合、武器の持ち替えにマイナーを消費しますがこのビルドではマイナーが《此処より永久に》で埋まっているため、エフェクトか武器持ち替えかのどちらか片方しかできません。武器持ち替えを考慮する場合は、ウェポンケースを2個にして両手に違う武器を装備するようにしましょう。

サンプル④とサンプル⑤でどちらが射撃ビルドとして優れているかと聞かれると判断に迷うところではありますが、探索型シナリオで各技能をまんべんなく使う機会があるということならサンプル⑤のほうが使い勝手が良いでしょう。CRCでは単純な火力だけでなく判定の突破しやすさも要求されますので。

ちなみにCRCのMエネミーは一部が範囲攻撃を半減する能力を持っていたり、射撃攻撃に耐性を持っていることから遠距離から範囲攻撃するこの手のビルドは推奨されないという話を聞いたことがありますが、自分の主観ではそれほど問題ないように思いました。と言うのもその手の耐性持ちは限られていますし、雑魚エネミーであればダメージを半減されたところで落とし切れるほどの火力を備えています。仮に殺し切れなかったら他PCにフォローしてもらえばいいだけの話ですからね。高火力/高行動値で他PCを置いてきぼりにしがちなので、失敗した時こそ他PCの見せ場と思ってもらえればよいのです。

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