　やれやれというようにため息を一つ付いた後、ポメは改めてこちらを見た。

「ところで前回は時間が無くて聞けなかったんだけど、どうしてケイタはユウキと付き合うことになったんだ？」

　興味津々で目をきらきらさせる。

　完全に必要無い質問なのは聞かなくてもわかった。

「出歯亀かよっ」

　毒づくとそうだとポメは認める。

「だって、気になるだろ。こういうの」

　開き直った。

「女子かっ」

　突っ込む。

「いいから、話せ」

　ポメはせっついた。しっぽをパタパタ振っている。

　犬だから、感情がダダ漏れだ。

「別にいいけど」

　オレはため息をつく。

　５年くらい前のことを思い出した。

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