第8話 アヌビスは比較厨
ラーメス・ツルオリはエジプト出身の選手で、状況に応じたバッティングが出来る。練習試合では、
「なぁ、どうしてそんな打てるんだよ。同じイヌ科のよしみ、教えてくれや」
「ボールの重さ、わかる」
ツルオリは鼻をヒクヒク動かしながら答える。
「それって、軽いボールや重いボールがわかるってこと?」
「イエス。軽いボール、ホームラン。重いボール、シングルヒット」
にわかに信じがたい
人間時の
「ツルオリが、お前のボールがチワワみたいやって」
「何やと? クソがぁ、アオ―ン!」
オオカミ化した
「ほう。ボールの球質に合わせてスイングを変えるか」
「うかうかしてたら、レギュラーヤバイな」
「もっとバット振らんと」
怪物1年生たちの入部で、元からいた部員達もやる気が上がっている。いい
「あとはもう1人いいピッチャーがいれば――」
ツルオリの打球を捕った外野手から、レーザービームの送球がかえってきた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます