第7話 メデューサと目を合わせるな!
女子更衣室にて、
「ねぇねぇ
「う、うん」
「あっ、こっちもイケてるかもぉ」
「うん」
「
「えっ?」
「この
「えー、
「シャアアア! うるさーい!」
「あああ、どうしよう。また、やっちゃったわ!」
彼女は散々悩んだ結果、
※※※
保健室では、
「まぁ。こんなケガして、よく生きてられますねぇ」
「ハハハ。頑丈なのが取り柄ですから」
監督の体のあちこちが、ボールの跡でへこんでいる。彼は
「あっ、わわわ、ごめんなさい、監督! 私が
「おやおや?
「なるほど。その石化は解除できるのか?」
「だいたい半日ぐらいで戻ります」
「ふむふむ。一部分だけ石化させることは可能か?」
「はい。母や姉がよくやっています」
「一部分の石化は、何分くらいで解除される?」
「10分から15分くらいだと」
「なるほど。それなら、ピッチャーの手を石化させて、特定の球種だけしか投げられないように出来るな。よしっ!」
監督はえびす顔になって手を叩く。
「瓜子、今日から動くものの部分石化の練習を積んでくれ。上手くコントロールが出来たら、スタメンで使うからな」
「わ、私がスタメン? ありがとうございます!」
中学時代は試合終盤の代走や守備固めが多い彼女にとって、実にありがたい提案だった。彼女は嬉しくてメデューサと化して、赤い眼を見開く。
「あれ? あぁ、また私としたことが……」
監督と保健の先生までも石化させてしまった。
その後、
(続く)
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