第5話 決闘
「イグゼル…俺と決闘しろ!」
「いやだから俺はお前達と戦うつもりは無いと言っているだろう。」
だか、アベルは怒りで話が入っていない。
「じゃあ、俺がお前を殺すだけだ!」
アベルは俺の元へ再び飛び込んできた。
「魔人炎武術、
炎の拳を連続でイグゼルに叩きつけようとしたが、
「わかった!決闘を挑もう。その代わりエリアはこの村のみ、お前は俺を殺してもいいが、俺はお前を殺さない。それでいいか?」
「いいだろう…では、いくぞ!」
「イグゼルさん…大丈夫なんですか!?」
エレナは不安げな顔をしながら俺を心配する。
「大丈夫だ。と言いたいが少しきつそうだな。市販の剣なら俺の技でぶっ壊れてしまう。」
「えー!じゃあどうするんですか?」
「まぁ、見とけ。」
イグゼルはそう言うと剣をしまい、呪文を唱える。
「水の女神よ……聖なる雫を我力に変えよ」
そうすると、足元に青い羅針盤が現れた。体全身に水がまとい、髪が青くなる。
「ほぉ、水の力を使えるわけか。でも、無駄だぜ、」
そう言うと、アベルは拳を構え攻撃の準備をした。
俺はアベルの元へ走り、技を繰り出す。
「水剣術、
水の刃を上下に振りかぶった。しかし、アベル一瞬にして消えて俺の背後に回った。
「被曝天元!《ひばくてんげん》」
黄色の拳を俺の背中に当てようとしたが、俺は瞬時に技を繰り出す。
「海鳴り《うみなり》」
剣を振りかぶると地面から水の壁のように空へ上がる。アベルはその威力で、ダメージを食らう。
「ぐはっ!」
「水魔術!
イグゼルはさらにその水を渦に変え、アベルを地に叩きつけた。
「くそ…中々の強さだな。だがっ!」
アベルは足を上げ円を書くように回り出した。
「円天!《えんてん》」
アベルの足から出た炎は円を書くにつれて強力になり、俺の方へ飛んできた。
カキンッ
俺はその炎を剣で止めた。しかし技を出した剣は刃こぼれのせいか真っ二つに割れ、食らう。
「ぐ……。」
「どうだ!中々聞くだろう。それにお前の剣は潰えた。どうする?」
「へ…。作戦通りだ。」
そう言うと俺は青色の髪や水が、炎に変わり
俺はアベルの方に手を差し伸べる。
「俺の勝ちだ。」
「何を言って…いー」
すると、イグゼルの水で濡れたアベルの体は、水から炎に変わった。
「なんだこれ水が炎に!お前何をしやがった!」
「知らないのか。出した属性は、違うものに変えると、その属性も変わるんだぜ。」
「くそ…くそ!」
炎はアベルの体をまとい、酸素を無くした。
次回 旅立ち
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