汐風ドレスへの応援コメント
各々の描写がリアリティを醸し、物語世界にどっぷり浸かることができました。
こういうSFは(商業作品も含め)久しく見かけていなかったので、出逢えたことを大変嬉しく思っています。
蛇足の愚問をひとつ。
最後のひとことは童子の発したものと解釈しているのですが、「友也くん」とは誰のことかがわかりませんでした。
松森氏のファーストネームなのでしょうか?
(追記)
★3入れたところ「101」になってしまったので、一旦★1に戻しました。
某企画のレビューが成されたのちに追加したいと思います。
作者からの返信
深海くじら様、早速の暖かいコメントと★さままで、本当にありがとうございます。「こういうSFは(商業作品も含め)久しく見かけていなかった」と言って頂けて嬉しくなりました。レトロな懐かしさも意識したお話でしたから。また★の数にまで細やかなお心遣いをいただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。
最後のひとこと、戸惑われる方が実は他にもいらっしゃいます(笑)。日本や世界の昔話などで、一番最後に、本編とは全く何の関係もない一言を置くことで、物語の世界からふと引き戻されるような奇妙な面白さ、可笑しみを添えるある種のナンセンス(多分、何らかの呼び方のある手法ではないかと思うのですが)がございますので、それに慣わせて頂いたいたずらです。あまり怖くしすぎたくなかった気持ちもございました。お目障りかもしれませんが、落語で言えば「おあとがよろしいようで」といった程度の軽いご挨拶とお読み流し頂ければ幸いです。
汐風ドレスへの応援コメント
とても面白かったです。読む機会を頂いたことに感謝です。
もしシミュレーション仮説が正しかったとしたら、絶対どこかにバグが発生するはずだなと思ってしまいました。見ている時と見ていない時で結果が変わるというのは、まるで二重スリット実験みたいですね。
私の場合、自分の足指の股が一つ増えたように感じても、『そんなこともあるかな』という受け取り方であまり気にしないかもしれません。なのでそのまま死んでいくんでしょうね^^;。
作者からの返信
十三岡さま、わざわざこちらにまでお越し下さり、コメントまで頂けて感激です\(^o^)/ 『そんなこともあるかな』で亡くなれても大丈夫!パラレル世界に転生です。
汐風ドレスへの応援コメント
こちらの作品は、以前にこっそり拝読していたのですが、その時はなんと感想を残したらいいものかわからず、また今度再読してから、と退散したのです。
で、今日またのこのことやって来たのですが、やはりなんと感想を述べたら良いのか皆目見当もつかず、降参の諸手を挙げることにいたしました(笑)
まず発想の面白さが随所にちりばめられていて、科学・哲学・物理学の要素を大真面目にふざけて扱っている点が、とっても楽しいと思いました。こちらが目を丸くしているうちに、今度は実にファンタジックな手法で病が癒される。それにはちょっとした(よそから見れば大層大ごとな)代償があって……という、ナンセンスユーモアが感じられるところも大変面白かったです^^
作者からの返信
鐘古さま、「なんと感想を述べたら良いのか皆目見当もつかず、降参の諸手を挙げ」ていただけるなんて、最高の賛辞ではありませんか。恥かしいけど、嬉しいです!友未はもともと現代短詩ばかり書いてきて、小説作品は一作もありませんでした。が、数年前、お前は詩しか書けない奴だと言われるのが口惜しくて「何クソ!」と一念発起し、初めて書いたのがこの「汐風ドレス」です。気合は込めたのですが、その一方で悪戯ごころ全開で自分でも思い切り楽しみながら書けました。また、着想は、本当にスパーランドの岩風呂に浸かっていた時、浮んで来たのですよ。
汐風ドレスへの応援コメント
コメント失礼します。一覧に表示された小説をスクロールして見ていくと「汐風ドレス」という、何とも素敵なタイトルが目にとまりました。詩を多く詠まれる方のようですし、この小説もきっと……と、読み始めたところ冒頭から驚かされました。その不思議な「つかみ」に、ぐいっと(有無を言わさず)惹き込まれたようです。1つのセンテンスが長いのにとても読みやすいことにも、理由があるかもしれません。数学的な難しいことは分かりませんが、緻密に説明されるほどシュールな状況が浮き彫りにされるようで。その後、展開されるドタバタ(?)から、ラストの1行まで、不条理にどっぷり浸かって楽しみました。とてもおもしろかったです。
作者からの返信
sakamonoさま、凄く光栄です。
ご指摘の通り、友未は短詩畑の人間でしたが、「いい詩が書けた」と思っても、周りの人たちから「詩しか書けない人にはこの程度のものは書いてもらわないと」とからかわれてばかりなので、数年前に「何クソッ」と一念発起して、はじめて書いたのがこの小説でした。ですから、気合は入っているのですが、自分でも結構愉しみながら悪戯できたので愛着のあるお話です。
sakamonoさまにならきっとお分かり頂けると思いますが、文芸にとって「いかに書くか」は「何を書くか」と同じくらい大切な、というより、「いかに書くか」こそが「何を書くか」だといっていいほど基本的なテーマだと考えてきました。「冬ごもり」はまさにその体現です!
詩や俳句以外でsakamonoさまにお読み頂いても恥かしくないのは、「汐風ドレス」以外では、先日来応援頂いている(嬉しいです)「後の風景」(ただ、去年から中断しています)、と、「ニ短調のカルテ」、長編の「凸凹ほし絵巻」くらいでしょうか。
汐風ドレスへの応援コメント
楽しかったです。量子力学の迷宮に迷い込んだような気がしました。そして、ただ楽しいだけでなく一瞬で世界が消失してしまうような恐ろしさもありました。文章が美しくて読みやすいので文字数が気になりませんでした。
作者からの返信
来冬さま、このお話まで読んで下さったのですね!?嬉しさ一杯です。友未の中では一番よくまとまったお話で、もしガチガチの純文学作家さんにこっそり盗み読みれても文章的には大丈夫かもしれません。ただ、友未はヘソ曲がりで、よせばいいのに色々、実名を挙げなければ気がすみませんでした。たとえコンクールに入選させてあげるから書き直せと言われても、できません!来冬さまのお話のなかではどれがお勧めでしょう?
汐風ドレスへの応援コメント
とても面白かったです。
不可思議なのにすっと入ってくる文章が読みやすく、展開はテンポが良いのに淡泊すぎないバランスの取れた作品だと感じました。
冒頭から物語に引き込まれました。露天風呂に入りながら足の指の間を数えることなんてそうないことですが、なんだか想像できてしまう素朴なシーン、思いつきそうで思いつかないというか発想力が素晴らしいと思いました。
心理描写が丁寧で、物語に没入して松森氏になって読み進めていました。
作者からの返信
鈴代さま、コメントに☆まで頂き、ありがとうございました。
友未はもともと短詩ばかり書いて来たのですが、まわりの仲間から「お前は詩しか書けないから」と言われ続けてきたのが悔しくて、三年か四年ほどまえ、何クソ!と初めて書いたのがこの短篇でした。ですから気合は物凄く込めたはずなのですが、その一方で自分でものんびり楽しみながら遊んでしまい、時々読者をからかってみたくなった所などもあって、未だに最も愛着深い作品の一つです。いつも遊び相手を探しているようなお話ですので、お相手くださり、嬉しさで一杯です。
自主企画にもご参加いただけて重ね重ねお礼申し上げます。超怠け者のモラトリアム人間のため面白くても反応の遅れることがありますが、必ず拝読させて頂きますのでご安心ください。
汐風ドレスへの応援コメント
友未さま、こんにちは。
企画への参加ありがとうございます。友未さまの作品を読む機会を得られて嬉しいです。
詩は読まないのでこちらを拝読しました。
とても不思議な雰囲気の作品でした。足の指の隙間が増えるところから物語が始まるとは独創的ですね。
代金を踏み倒して報いがある、といった結末かと思いきや、予想を裏切られました。
詩をたくさん書かれているのですね。
私は書いたことがありませんが、短い言葉の中にメッセージを込めるのは小説よりも難しそうです。
作者からの返信
瑞樹さま、コメント頂けてびっくりです。
だって、あの真摯な瑞樹さまにブレーキの遊び全開過ぎる作品を読ませるなんて、罰当たりも甚だしい …
水と油の世界で、戸惑われたのでは?
友未にとって詩は純文学、小説はエンタメ文芸、そんな位置づけです。
でも必ずしも、エンタメ文芸<純文学とは思っていません。
汐風ドレスへの応援コメント
タイトルに見覚えがある気がしましたが、崇期さんの企画に参加されていたのですね。今回初めて読ませていただきました。どこかコーリイ・フォードを彷彿とさせるような着想と主人公、そしてユーモア感覚で、読みはじめてすぐ作品世界の虜になってしまいました。文章も読みやすいながらも豊穣で、2章3章とうっかりするとテイストが変わってしまいそうな展開をうまく一つの世界に収められていた気がします。とても好きな作品でした。
作者からの返信
つくお様。
お隣どうしだったのですね !? 友未は103号室なので負けました!
崇期さんのコメントや紹介文は本当に楽しくて、思いやりがあり、励まされますよね!カクヨム上での恩人です。
汐風ドレスへの応援コメント
面白かったです。不思議な世界観と引き込まれる作風に続きが気になりました。理知的な語り口と不思議さのアンバランスが素敵です。面白い小説を有り難う御座いました!
作者からの返信
上津さま、はじめまして!
友未を発見して下さった上に、コメントや★までこんなに頂けて、本当にありがとうございました。
ちょっと人を食ったようなとぼけた雰囲気をお届けできればと、真剣ににいたずら書きさせていただいた作品です。ポーカーフェイスを装えていたでしょうか?
ただ、続編はなく、申し訳ございません。
もしよろしければ、上津さまの長すぎない(一万字程度以下の)イチ押しのご自作を、友未の近況ノートの「連絡帳」ページまでお知らせ頂ければ、拝読させて頂きます。ものすごい怠け者ですし、気に入るかどうかもわかりませんが、お気軽にお寄せ頂ければうれしいです。
汐風ドレスへの応援コメント
なんと感想を残したらよいものか……こういう不思議な味わいのある作品は大好物なのですが、いざ感想をとなるとこれほど難しいものはないと思うのです。考察を加えるよりは空気感を味わうほうが好きですので、この空気にたっぷりと浸りました。浸るに十二分な厚みと深みがあり、しばらく浮き上がれそうにないわけです。
ともあれ面白かったです。真っ先に自分の足の指の間を数えました。言われてみれば指の間というものを数えたことってないな、と。そんな身近なところの違和感から時空の歪みへとつなげる手腕の鮮やかさに脱帽いたしました。
稚拙な感想で申し訳なく思います。
作者からの返信
井ノ下さま、恥ずかしくなるほどのお褒めのお言葉、ありがとうございました!
この作品は、実際にスパーランドの露天の岩風呂にのんびりつかっている時、思い付いたものなのです。
汐風ドレスへの応援コメント
コメントが難しい。
とにかく好きな作品です。迷わず★三です。
科学とファンタジーの取り合わせ
位相や量子力学といった不確定性があり三次元以上の高次元を扱う学問は、この相反する科学とファンタジーを繋げる要素になることはままありますし、またそれだけ人々の興味を引く題材なのでしょう。
そこに細君であったり氏であったりなど、大正昭和文学の残り香を合わせて、調和しているのも魅力的です。
松森も医者も生乙女も、おとぎ話にでも出てきそうな不自然な人物像であることも興味深く面白いです。
氏の瞳は一種のゲートだったのでしょうか?私の推測ですと、氏の瞳に映っていた世界から来た者が、幽体の怪物たちなのだと思っています。
作者からの返信
杜松の実さま、はじめまして。
お名前だけは何やかやの折、時々お見かけしておりました。
過分なお言葉、うれしさで一杯です!
杜松の実さまの作品カタログを拝見いたしますと、SFや数学的な作品が多いようでどことなく身近さを覚えました。
汐風ドレスへの応援コメント
ややや……なんなんだー、これ。
少し長かったので、どうしようかと思ったのですが、結果として、読んでみて良かったです。
私には書けないです(当たり前ですが)、で、そこかしこにあるアンバランスさが、なんとも表現しがたい雰囲気を醸し出してますね。
これぞシュール作品。
作者からの返信
はじめまして。
今朝のぞいてみたら崇期さまから山ほど★と、メッセージまで一杯頂いていてびっくりしました!ありがとうございます。ふと思いついたネットデビューなのに、二日目にしてこんなに熱い声援を贈って頂けるなんて、本当に嬉しすぎる誤算でした。
達成動機の低い超怠け者で、書く時には一瞬猛集中できても、書きたくなければ何か月字を書かなくても全然平気だというような、わがままなな書き方ばかりしてきましたので、PRしようとか、スターを稼ごうなどという努力をする意欲もなく、これでひとりでも読んで下さる方に出会えるのだろうかと心配しておりました。せめて読んで頂けそうな方法はないかとページを眺めていたところ「笑いのヒトキワ荘第二回住人募集中」の文字を発見し、シュールとナンセンスを愛される崇期さまにならきっと喜んで頂けそうな気がして、文字制限をオーバーしておりましたが応募させて頂いた次第です。送ってみて良かったととても幸せです。こんなに褒めて頂けたら、もう、死んでもいいくらいです。
「汐風ドレスは」二年ほど前の作品で、ぼくの初めての小説でした。それまで詩だけを書いて来た、というか、散文が書けなかったのですが、試してみると自分でも楽しみながら書いて行けました。評判は良かったのですが、おかしなことに男性読者はクスッとか、ニカッとかしてくれるのに、女性読者は笑ってはくれても、口をそろえて「怖い」と言われます。「切れそうな糸で吊り下げられた天秤のようにアンバランス」は、嬉しくなるほど見事なご指摘で、もったいなくなりました。さすがにヒトキワ荘の管理人さま!
崇期さまの作品、読ませて頂きたい気持でいっぱいです。ただ、楽しみは構えてゆったりと味わわせて頂きたいので、今しばらくお待ちください。きっと素敵な出会いがありそうな予感がします。
詩でも小説でも、本来の意味での「ヒューモア」を大切にしていきたいと、いつも願っています。
汐風ドレスへの応援コメント
ほっこりとした湯船のシーンから始まるこのお話、少し古風な言葉遣いもあいまってなんだか浮世離れした雰囲気を感じました。昭和の雰囲気かなと思いましたが、でも、文中の政治家の名前を見ると平成なのでしょうか。
丁寧な描写で世界観が綿密に形作られ、妄想と思われた主人公のこだわりが徐々に真実味を帯びて奇妙なビルと少女に誘うまで、吸い付けられるように読んでしまいました。
あのシーンを背景に、ゆっくりアイスキャンデーをなめる少女が不思議であり、美しくもありました。
作者からの返信
不二原さま、はじめまして。嬉しいご声援、有難うございます。
やはり、レトロな雰囲気をお感じでしたか。特にレトロさを意識した訳ではないのですが、昭和育ちなもので、ひとりでにそういう部分がにじみ出ているのかもしれませんね(笑)。でも、古さも新しさも相対的なものですから、平成人や、令和人にはかえって不思議で新鮮に感じて頂けたりすることもあるようです。お便りとお星さま☆まで、有難うございました。