第19話 ライルの親


お披露目会の会場にはいるとそこにはもうたくさんの貴族がいた。

その中で俺はライルと二人で話していた。

なぜかってそれは貴族の令嬢がうざいからだ。

男爵に任命されたとたん周りのいろんな貴族の令嬢が寄ってくる。

だから俺はライルと一緒に行動しているのだ。

ちなみにライルは婚約者がいる。それも皇女殿下だった。

そのためあまり人が寄ってこない。俺はそれをいいことにライルのそばで二人で話していた。


すると音楽とともに

「皇帝陛下御入場」

という声が聞こえてきて、皇帝陛下が入ってきた。

その後ろには殿下方が続いている。


そのあと皇帝陛下が壇上に登った。

「今日はシアのお披露目会であり、今年8歳になったもののお披露目会でもある。これからわが帝国の未来を担う若者に乾杯」


「「「「「乾杯」」」」」

それから立食型の食事が始まった。

食事が始まったとはいっても貴族たちはお互い自分の息子たちの自慢をしている。

そんな中俺とライルはほかの人たちには目もくれずひたすら料理を食べていた。


すると父さんともう一人男の人が俺たちのところに来た。

「ルイト、食べすぎじゃないか?」

父さんは俺を見てそれを最初に言った。俺は

「大丈夫。それにおいしいから」


すると父さんの横にいた男の人が笑い始めた。

「君はライルに似ているね」

俺が誰なんだろうと思っていると

「あぁ、ごめんごめん。私はエルバッハ・フォン・アークトリア。ライルの父だよ」

そう自己紹介した。俺は公爵だと気付くと

「すみません。ルイト・フォン・ニアラスです」

と自己紹介した。


「あ、そこまで重々しいことしなくていいよ。アルバートは親友だし。

じゃあライルのことよろしくね」

そういって父さんとともにどこかに行った。

どうやら俺たちの様子を見に来ただけらしい。後で皇帝陛下への挨拶の時に呼びに来るからそれまでは2人でいるといいよと言われた。


そこで、俺たちは二人でひたすらパーティーの食事を食べていた。

そして時間になると父さんたちと陛下への挨拶へ向かった。

「陛下、シア殿下のお披露目おめでとうございます」

「アルバート、そなたの息子もお披露目であったか。おめでとう」

それから少し話すと次の貴族の番となった。


ここで

「ルイト僕は護衛の仕事に行くよ」

そういって部屋を離れてしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る