第3話 溺愛されてます

つい最近気づいたこの家族の問題。


それは………




明らかに溺愛されているということだ。


最初はものすごく可愛がってくれるなぐらいにしか思っていなく、可愛がってくれるのがとてもうれしかった。しかし、つい最近特に言葉をしゃべれるようになってからの可愛がり方が異常なのだ。




ちなみにこの世界に来て俺が一番に優先したのは言葉を学ぶことだ。


赤ん坊のころから勉強していたので、2歳になってからすぐにしゃべれるようになった。


さらに、3歳になったばかりだが俺は文字は読めるようになったし、簡単な文字なら書けるようになった。




赤ん坊のころは毎日俺を訪ねてきてかわいがるだけだったが、


しゃべれるようになってからは、用事がないときは俺をリビングに連れていき(ほぼ連行ともいう)


一緒に発声の練習をしたり、しゃべったりしていた。




「そういえば、ルイトこの前買った経済書はどうだ」


父さんが急に俺に話題を振ってくる。


おそらく俺があまり会話に入っていなかったので話を振ってくれたのだろう。




そう、つい最近は本をたくさん読んでいる。本が読めるようになってからは俺は家の書庫にこもるようになったが、兄姉も暇なときはついてきて一緒に本を読んでいる。




まあたまに喧嘩することもあるが口喧嘩ぐらいで本気で喧嘩したところを見たことがない。ちなみに俺のことでは一切喧嘩しないので不思議だ。




そして、本を読み始めて半年ほどで俺は書庫の本を読み終わった。


あとまだ読んでいないのは魔導書ぐらいだ。




魔法は5歳になってから魔法の適正検査を受けてからしか使えないらしく(どの魔法が使えるかわからないから)今はまだ読んでいない。




すべての本を読み終わったことを父親に言うとほしい本があったら買ってあげるといわれとても喜んだ。今では、経済書など難しい本も読んでいる。




普通の人なら4歳で経済書を読みたがるなど絶対に怪しむどころか、ほかの貴族にも自慢し神童だととても誇らしげにしている。


「父さんに買ってもらった経済書はほぼ読み終わりましたよ。


インフレの難しさがとてもよくわかりました。」


「そうか、その知識を生かしてくれることを期待しているぞ」




そういって俺たちは食事をして、食べた後に一息ついてからそれぞれの用事を行うのだった。




朝食を食べ終わった後、俺は庭に来ていた。




「よし今日も訓練頑張るぞ!」


俺はそういってから日課の筋トレを始めた。




この世界に来てうちにはメイドさんや執事のみんながいるから俺のすることは特になかった。


そこで、体を動かすために始めたのがこの筋トレだ。


つい最近では、筋トレの最中に身体強化魔法を使えるようになってそのトレーニングも行っている。




魔法を使うためには魔力が必要だが、魔力は使えば使うほど増えるらしい。


そのため、身体教科魔法を使えるようになってから俺は父さんに言われた通りひたすら魔力を使っていた。最初は5分も使うことができなかったが、今では1時間ほど使えるようになっていた。




このことを家族に伝えるととても驚かれていた。


どうやら魔力の多い魔法士でも30分も持てば凄いほうらしい。


ゼノ兄さんからは「ルイの将来が楽しみだな」と言われた。




「1997、1998、1999、2000っと。よし今日の筋トレ終了!


今度は素振りだ。」




そういって俺は木刀を取り出した。


そして、素振りを始めた。




ちなみに庭は外で、たくさんの木が生えているためとてもきれいだ。


そのため、どんなに汗をかいても気持ちがよい。




最初は、身を守るためにという目的で始めたが今は体力アップのために行っている。


そして、素振りも終わると俺は庭で少し休んだ。

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