第2話 家族紹介

「ふぁー、眠いな」


そんなことを言いながら俺は服を着替え始めた。




あれからもうすぐ5年がたつ。




まず俺の身の回りの環境について述べようと思う。


まず俺の名前からだ。俺の名前はルイト。本名はルイト・フォン・ニアラス。


これを見ればある程度の人はわかると思うが、「フォン」がついているので貴族だ。




次に俺の家(貴族家)について説明しようと思う。ニアラス家は古くから続くリトア王国の伯爵家だ。


ちなみに俺はニアラス伯爵系の三男だ。兄が二人と姉が1人いる。


その他の貴族のことは知らないが伯爵ということはそこそこ偉いのだろう。




それと生まれた時部屋の中に入ってきた白い光の玉はあれからもちょくちょく入ってくる。


そしてそういう時に限って幻聴が聞こえるのだが何か関係があるのだろうか。




ちなみに、転生前の記憶だがほとんど覚えていない。


赤ん坊のころはある程度は覚えていたが、今では名前ですら思い出せない。


しかし、前世の知識は消えておらずそこらへんはなぜなのかはわかっていない。




おっとそんなことを考えているとご飯の時間が来たようだ。


俺はいつもご飯を食べているホールに向かった。


今日はまだ誰も来ていないみたいだ。


今はメイドさんが食事の準備をしている。




「ガチャ」


家族が入ってきた。


今日も家族全員揃ってきている。




「おはよう、ルイ」


「おはようございます、ゼノ兄さん」




いつも先に挨拶してくれるのはに兄さんだ。


いつも兄さんからは「ルイ」と呼ばれる。最初は訂正していたが今ではこちらのほうが落ち着く。


「今日はやけに早いな」




こう問いかけてくるのは父さんだ。


「そうかな、いつもと同じだと思うけど」


「そうか、ならまたせてすまないな」


「いや、大丈夫だよ。少し考え事してたし」


「そうか、ならよかった」




「みんな、席について。温かいうちに食べましょ」


こうみんなに言うのは母さんだ。いつも優しくみんなに笑顔を与えてくれる。




そんな話をしながら俺たちは席に着いた。


そういえばまだ、家族を紹介していなかったからこの機会に紹介しようと思う。




まず、父親だ。


名前は、アルバート・フォン・ニアラス。ニアラス伯爵家の現当主だ。


元々王国の魔法師団の団長もしていたらしい。容姿は.....。うん、はっきり言って身内ということを差し引いてもイケメンだと思う。髪は金色で、目は青。背もものすごく高くて180以上はある。




次に母親だ。


名前はエンジェリーナ・フォン・ニアラス・スフィリアーナ。もともとスフィリアーナ伯爵家という近くに領地がある伯爵家の次女だそうだ。こちらも...生まれたときにも思ったがとてもきれいだ。もともとの世界の母親のことはあまり思い出せなかったが、それでもここまできれいな人ではなかった。それに背も175以上はある。




そして最後に兄と姉だ。兄の名前はゼノ・フォン・ニアラス。


いつも笑顔でキラキラしてる。とても優しくてさっきのように兄さんから先に話しかけてくれる。




姉の名前はリリア・フォン・ニアラス。


でも兄や両親からは「リア」って呼ばれている。


なんでリリアって呼びにくい名前を付けておいて「リア」って呼ぶのだろうか。


そのままリアでいいとも思うが。ちなみにさっきから一言もしゃべってないところから分かるかもしれないがものすごく朝に弱い。




前に両親に聞いたときにはその時に「リリア」がいいと思ったからだそうだ。


兄と姉は双子で、両方とも背が高くかっこいい。ちなみ二人とも俺より3つ上だから8歳になる。


いつも俺の遊び相手をしてくれる。




あともう一人ここまでに登場してないが兄がもう一人いる。


名前はアーノルト・フォン・ニアラス。


今は王都の学園に通っている。たまに帰ってきているがみんなと同じようにかっこいい。


帰ってくるときは必ずお土産を持ってきてくれる。しかもこれは必ずほしいものとか好物とかだからいっつも楽しみにしている。




前世の記憶はあまりないが少なくともこんなにかっこいい人だったりきれいな人が集まるような家族ではなかったと思う。みんな優しくていい人たちだ。




「「「「いただきます」」」」


今日もみんなそろってご飯を食べている。


今日のメニューは、パンにスープと俺の好物のグラタンだ。


朝からグラタンはどうかという人もいるかもしれないが俺はおいしいと思う。


食事中は家族みんなでいろいろな会話をして楽しむ。


姉さんも途中から起きて会話に入っている。


いつもと同じようにとても楽しい家族団らんの日常だ。




しかし、俺はつい最近ようやく一つの問題に気づいた。


それは…明らかに溺愛されているということだ。

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