第15話 赤い飛行体

「 ガーーー、ガー、ガー

m4k、ガーーーガー 、

から、ガー、現在、ガーガー、

交戦、ガー、ガー、敵機は、

ガー、物流センターを攻、、、」


マハから無線が入る。しかし、酷いノイズだ。敵機が妨害波を出しているのだろう。

複数の熱源反応があることから、複数の敵機に狙われているに違いない。

m4k宙域には、浮浪者の盗賊は、いるが、組織として、活動している訳ではない。

小惑星連合に敵対する勢力はないはずだが。

新たな独立勢力が物流拠点を狙い、m4k宙域に侵攻してきたのだろうか。

それならば厄介なこと極まりない。


アシアは、m4k宙域に入り、交戦場で、連合カラーのブルーの機体が飛行体型で、5機の赤い飛行体と交戦中であると認めた。


5機の赤い機体は、飛行体型で、全体に丸みを帯びており、どこか、テントウムシのような機体だ。

しかし、そのスピードはアーレンに劣らない。若しくは、アーレンより速く、旋回力に優れているようだ。



敵機は熱源反応が10以上あったのにも、関わらず、5機しかない。

マハがアシアが到着するまでに、撃ち落としたのだろう。さすがマハだ。


赤い飛行体は、マハ機を後方から追従している。アシアは5機のうち、最もマハ機に迫る赤い飛行体の上方に機体を展開させ、素早く照準を定め、銃撃する。

アシアに銃撃された赤い飛行体は、機首を撃ち抜かれ、爆発した。

アシアは、上方から直滑降し、赤い飛行体の2機の間をすり抜けざまに、2機の機首を撃ち抜く。2機は、反撃するいとまもなく、アシアのアーレンがすり抜けた直後、爆発し、宇宙デブリと化した。


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