◆ダンジョン記録
★自然物・遺跡★
【ゴブリンの巣穴】
(登場:第1章「第8話 肉体改造するぞ!」)
パエデロスからやや離れた位置にある洞窟。その名の通り、ゴブリンたちのねぐらになっており、その奥には金品や珍しい鉱石を貯め込まれている。
一般的にゴブリンは群れをなし、仲間意識も高く、ともなって統率力も高い。純粋な戦闘力という意味では小規模の町を一掃できるほどだが、根本的に知能が低いため、複雑な命令をこなすことができない。
しかし、この洞窟を縄張りにしているゴブリンたちは、旧魔王軍の管理下にあり、ある程度の指令を受けることができるよう調教されている。主な任務は、縄張り内にある財宝を守ることであり、その多くは旧魔王軍の貴重な資材だった。
【幻惑の遺跡】
(登場:第1章「第14話 このダンジョンを造ったのは誰だあ!?」~)
いつの時代からあるのかは不明なほど苔むした古い遺跡。
あらかたの宝は取りつくされた後で、用なしのダンジョン、初心者向けのダンジョンのレッテルを貼られていた。その実、魔力を感知する機構が備わっており、魔法使いが訪れるとその脅威の真価を発揮する。
着衣を溶かすスライムトラップや、恥ずかしい服装に着替えさせるトラップ、はたまた幻覚を見せるトラップなど、精神ダメージの大きい幻惑のトラップで溢れ、魔法を使う者にとって重要な集中力を乱す最悪のダンジョンと化す。
最深部には幻惑のスペシャリストにして最強番人、夢魔が宝を守っていた。
【
(登場:第2章「第32話 ザコのくせに生意気だ」~)
山を見下ろせるほどの高さの巨木の枝に作られた巨大蜂たちの巣。
一匹一匹が人間の大人並みの大きさを持ち、毒耐性の強いゴブリンすらイチコロの猛毒を持つ蜂が百匹単位で群れをなすという非常に危険な領域。
巣の奥には
内部は階層も分かれるほど複雑になっており、その階層ごとに蜂の役割も決まっている。一番獰猛な門番を振り切れば、攻撃性のある蜂も多くないため内部を自由に探索することもできる。ただしボスである
【血みどろの廃鉱】
(登場:第3章「第66話 そうだ、冒険に行こう」~)
かつては希少鉱石を採掘できる炭鉱だった。あちこちから無臭の毒ガスが噴出したり、
通路は細く複雑に入り組んでいるため、一度入ると抜け出すことは困難だが、浅い層の鉱石も掘りつくされている都合上、必然とかなり奥まで進む必要がある。
生半可な装備や力自慢程度の冒険者では毒で死ぬか、よくて餓死するか。少なくとも単独で立ち入っていいような洞窟ではない。
最低でも冒険の熟練者が三人以上いて、生還できるかもしれないレベル。
【水浸しの遺跡】
(登場:第3章「第71話 水浸しの遺跡」~)
何の因果か、地盤沈下によって血みどろの廃鉱の奥底に沈んでしまった遺跡。
古の時代の宝物庫らしく、見たこともないような宝が眠っている。
ただし、呪術によって形成されたトラップが大量に仕込まれており、一度入ると通路が変形したり、出口が消失したりと脱出が困難になる。
トラップ自体もランダムで変わっていくため、かろうじて一度生還できたとしても同じ方法で二度生還できるとは限らない。
何より、ここを訪れるまでに血みどろの廃鉱を超える必要もあるため、わざわざ遺跡に足を踏み入れるのは命知らずの馬鹿か、自殺志願者くらいだろう。
【海底洞窟】
(登場:第6章「第147話 海底洞窟を流されて」~)
海岸付近にある自然洞窟。海底まで繋がっていて、殆どが海水で満たされた洞穴。
奥に到達するためには長時間の潜水技術や海中での戦闘技術などの特殊スキルが必須となるが、浅い階層に限っては簡単な遊泳ができれば十分。
ただし、獰猛な水生生物も生息しているため、別に安全ではない点は注意。
深く潜るにつれて危険度も増していき、海底付近までくると
骨喰い寄居虫は捕食した相手の骨を自身の殻にしてしまう習性があり、殻の大きさが危険度の指標とされている。特に人間の血肉を啜った者には近寄ってはいけない。
【
(登場:第7章「第179話 危険なかくれんぼ」~)
また、霧蜘蛛の糸には特殊な魔素が分泌されているため、周辺には希少な野草などが生息しており、それを狙う冒険者や他の生物も多い。
巣穴は集落の規模によって階層が深くなっていき、二十匹くらいの集落なら三階層、百匹くらいなら六階層、数百を超えれば十階層にも及ぶ。
巨大な集落ともなると統括する霧蜘蛛自体も巨大化し、別の個体へと変化する。
★人工物・街★
【レッドアイズの密造工場】
(登場:第2章「第54話 やぶ蛇」~)
軍事国家レッドアイズの工場の多くは国の中枢となる城の中に設けられており、厳重な警戒とともに城の関係者以外には秘密裏に兵器などの開発が進められている。
兵器だけに限らず、他国にも売られている
城内に限定しているのは安易に製造方法が流出しないための措置である。
しかし、それらに含まれないものが密造工場となる。城の外にあるため、厳重な警戒もすり抜けて密売することもできる極めてリスクの高い工場だが、最大の特徴は素材の多くが亜人であるという点。万が一にも製造法が他国に流出しても、おいそれと真似できないと高を括った国王の独断による暴挙だった。
【地下都市アレフヘイム】
(登場:第4章「第108話 地下都市アレフヘイム」~)
エルフの集落の一つ。巨大な樹木の地下茎を開拓して造られた都市。その周囲は要塞のように強固な警戒を敷かれており、地下に入ることがまず困難。
また、アレフヘイムのエルフは森の巨人トロールも使役しているため、不用意に集落に近付こうとすれば踏みつぶされてしまうだろう。
地下都市は上層と下層に分かれ、上層の殆どはエルフの訓練所や侵入者の収容施設で、下層が居住区となっている。商業施設の類いは一切なく、アレフヘイムのエルフたちは自給自足の生活を送っている。
魔法が生活の全てを担うので、魔法至上主義な側面もある。
【ネルムフィラ魔導士学院】
(登場:第5章「第116話 見学と留学生」~)
異種族の集う街パエデロスに突如として設立された学校。その学長は、かつて世界を恐怖に陥れた魔王を破り、見事世界を救った救世主にして勇者ロータスである。
貴族や王族を対象とした学校であり、魔力の才に恵まれなかった者も魔法を使えるようになれる画期的なカリキュラムが組み込まれている。
また、パエデロスに住む貴族や王族からも資金の援助をしてもらっており、生徒たちには不自由のないよう教室や施設のあらゆるところに金を掛けられている。
軍事国家レッドアイズからも全面的な支援を受けているため、最新鋭の技術の宝庫であり、学校そのものがある意味で城のような厳重な警戒態勢を敷かれている。
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