出てくるキャラクター達も、歪な構造の世界そのものも。それぞれが皆愛おしくて、夢中になって読みました。どんどん主人公が疾走していくのですが、走り疲れてしまうことはありません。ちゃんと振り返って笑って、しっかり手を繋ぎ直してくれる。これは、読者を離さない物語です。マオ・マオ、可愛いなあ。欲しいなあ。
「地上」に住む孤児のリーダー・ナナセは、ある日毎晩聴いていたラジオが原因で軍に狙われてしまいます。そんなときに出会ったのがレジスタンスのリーダー・ホクトでした。ナナセはホクトたちとともに、楽園と呼ば…続きを読む
次はどうなるんだろうと思う間もなく、次々問題が降りかかります。読み終えて、もしかしなくてもたった数日のできごとということにも驚きました。とてもシビアな環境で生きている・生きてきたナナセたち。明…続きを読む
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