ギャンブル

あべせい

ギャンブル


「お酒は毎晩ですか?」

「はい」

「どれくらい?」

「グラスに3杯は、欠かさずです」

「冷やですか。体によくない」

「燗をつけるのが、面倒ですから」

「肴は何ですか?」

「いろいろです。ハムもあれば、缶詰もあります」

 20代の若い女性が、30代半ばの男性に、バインダーに挟まれた文書を片手に、話を聞いている。ここは、14階建てマンションの11階の一室。

「お野菜は食べられないンですか?」

「食べたいのですが、面倒で……」

「失礼ですが、奥さまは?」

「まだです……」

「こちらは、2LDKとうかがっていますが、お独りで?」

「い、いえ。妹と一緒です」

 男性は霧山公博(きりやまきみひろ)、女性は犬居未千代(いぬいみちよ)。彼女は公的な調査という触れ込みで、高級感のある分譲マンションの一室を訪ねている。

「妹さん?……」

 未千代は、リビングの中を改めてぐるりと見回す。全てが真新しく清潔感にあふれているが、そういえば、壁紙の色が薄いピンクだったり、三面鏡の付いたドレッサーが窓際に置かれていたりする。だから、女性の存在はうかがえる。しかし、何かがおかしい。やはり……。でも、こんなマンションに住んでみたい。未千代は、いまいる古びた小さなマンションを思い浮かべた。

「では、妹さんとお2人でこちらに……」

「い、いいえ、もう一人。いまは旅に出て、ここにはいませんが、双子の弟がいます」

「双子のご兄弟ですか? すると、3人でお住まいなのですね」

 公博は深く頷いた。しかし、同時に彼の胸の奥底が、チクッと痛んだ。弟は旅に出て、もう10日にもなる。リュック1つを肩から下げて西に行くと言ったきり、帰って来ない。

「では、改めて最初から確認させていただきます」

 公博は、狭いリビングに若い未千代と二人きりでいることが急に気になりだし、緊張の余り息苦しくなっている。

 区民の健康調査というので中に入れたが、知らない人間と家の中で話すのは、半年前ここに越してきて2人目だ。公博は警戒心を感じさせない未千代の態度を、過去の1人と比べている。

 その1人はガス会社からガス器具の定期検査に来た。これも女性だった。ガス会社の女性は、公博に「近付いたら蹴飛ばしてやるからッ」と言いたげな鋭く険しい視線を投げ、台所と浴室のガス器具を慌しく見て回った。

「霧山公博さんは、区の定期検診は欠かさず受けておられる。そして、病気や体の異常はこれまで見つかっていません。大病の経験はない。生命保険には関心あるが、まだ加入しておられない。アルコールは毎晩日本酒をグラスに3杯、煙草は1日3箱、塩辛いものや真っ赤な唐辛子入りの料理が大好き。運動は毎朝5キロのジョギングと、腹筋と腕立て伏せを50回づつしておられる……ほかに、この際だからこそ、言っておきたいことはございませんか?」

 未千代は、意味ありげに、目を細めて公博を見つめた。

「言っておきたいことですか。そうですね。不健康なことはしていますが、その分、体は鍛えているつもりです。ただ、いまは仕事をしていません……」

「無職ですか」

 未千代は、気持ちが萎えるのを感じる。しかし、こんななマンションが買えるのだ。この男は資産家の息子。それとも、親の遺産を相続したのか。

「もちろん、仕事は探しています」

 当たり前だ。未千代は、とんでもない男を相手にしているのではと思い始めた。

「昨日もハローワークに行きました」

「それで?……」

 未千代は、もう切り上げようかと思う。

「適当な仕事がなくて……」

「どんな仕事をお探しですか?」

「週3日で、時給千五百……」

「週休3日というのは、難しいでしょう」

「エッ、週に3日勤務ですが……」

「なッ、週に3日だけ働くのですか!」

 未千代はつい地声が出た。男の話がバカげているからだ。

「それで生活できるンですか!」

 わたしは週5日勤務で、勤務後もレストランで皿洗いをしている。ふざけんじゃないわ。未千代は、目の前の公博の、のほほんとした顔を殴りつけたくなった。しかし、この男には金があるンだ。世の中の不公平は常々感じているが、こう露骨に見せつけられると、生きる意欲が減退してしまう。

「いままでも、それでやってきました」

 公博には通じないようだ。淡々としている。

「失礼ですが、生活はどうなさっておられるのですか?」

「貯金を切り崩しています」

 未千代には、収入がなく、預貯金で暮らす生活なンて考えられない。この男はまともじゃない。もう、たくさんだ。しかし、もし、もし、この男と暮らすのなら、わたしだったらもっとうまくやる。いや、やれるッ。でも、もういい。仕方ないことだ。

 未千代は、バインダーをショルダーバッグに入れると、

「きょうはこれで失礼します。結果は後日、郵送させていただきます」

 と言って立ちあがり、玄関に急いだ。後ろから追いかけてくるのではと警戒しながら。

 玄関で、脱いだままのローヒールの向きを変え、それへ足を突っ込み、この際かかとなンかどうでもいい、つっかけるようにして半歩前に進み、ドアノブに手を掛けた、そのときだ。

「犬居さん」

 と、後ろから声がした。

「ハァ?」

 首だけねじって振り返ると、公博が上がり框に突っ立っている。

「言い忘れたことがあります……」

 なんだ!? 未千代は、無視して帰りたいが、公博の思い詰めた小さな眼と、まともに合ってしまった。

「何でしょうか?」

「さきほど、妹がいるとお話しましたが、その妹の行方がわかりません……」

「エッ? どういうことですか?」

「弟の後を追って出て行ったとしか、考えられないのです」

 そんなことはわたしには関係ない。勝手にやってくれ。

「そういうことは警察にご相談なさったほうが、よろしいかと……」

 未千代は、再び踝を返し、掴んだドアノブを回したとき、突然、後ろから手が伸び、ドアチェーンが音もなく、チェーンの細い溝に落ちた。

「アッ、なにをなさるンですかッ!」

 未千代は危険を感じ、閉じたドアに背を預け、上がり框にいる公博と向き合った。框は10数センチの高さがあるのに、未千代の目の位置のほうが、公博のそれよりまだ少し高い。

 それまで余り意識していなかったが、公博は身長160センチほどなのだろう。対する未千代は、175センチと長身だ。未千代は、ホッとして落着きを取り戻した。この身長差なら、例え襲われても撃退できる。過去に一度そんな経験があった。

 だからなのか、未千代は大男より、小柄な男が好きだった。いままでつきあった2人の男も、ともに未千代より背は低かった。デートしているとき、身長の低い男と並んで歩くのはカッコウ悪いと言う職場の同僚がいるが、未千代はそういうことには頓着しなかった。

 身長の高低は遺伝、本人の責任ではない。しかし、長身の未千代を敬遠する男がいることも事実だった。「キスをするとき、困る」と、そんなバカげたことを本気で心配する男も、過去にはいた。

 未千代は、公博を別の角度から見つめ直した。この男はわたしの結婚対象になるのか、と。

 未千代は28才。公博は33才。5才の年齢差は、結婚生活で支障になるほどではない。公博の顔は美男子ほどではないが、まァまァ整ったほうだ。太ってはいない。中肉。総体的にわたしの許容範囲だ。

 そのとき、未千代の思考を破るように、公博が口を開いた。

「すいません。いま出て行かれては困るンです」

 公博は、険しい表情で威圧するように睨みつけてくる未千代を、宥めるように言った。

「どういうことですか? 事と次第では、警察に通報しますヨ!」

「あなた、犬居未千代さんとおっしゃいましたね。名刺を頂戴しましたから」

「だから、なんなんですか」

「未千代さんは、妹によく似ておられます。出ていった妹に……」

 公博は、未千代の反応を探るようにしてしゃべっている。

「……ですから、30分ほど前に、あなたがうちにやって来られたとき、ご近所の人は、妹が帰ってきたと思ってくださった、かも知れません」

「それが、どうしたンですか」

「妹は弟を追って出ていったンです。どこに行くかもわからない、風来坊の弟を追ってですよ。追いつけるわけがないじゃないですか。だから、妹はここに帰って来る必要がある。帰らなければいけないンです……」

 公博は真剣に話している。ところが、未千代は、わずかに位置が低い公博の目を見つめて、ニコリッとした。まるで親しみを伝えるように。

「妹って、ウソでしょ。恐らく、弟っていうのも……」

「エッ」

 公博の体が固まった。

「知っているンです。わたしは、区の調査員です。霧山公博さんの家族構成を把握したうえで、うかがっています」

「そッ、そんな……」

 公博は力が抜けたように、その場にうずくまった。

「妹さんというのは、奥さんでしょ。奥さんが何かの事情で出て行かれた。弟さんというのは、別の男性……」

「弟は本当です。住民票を覗かれたのなら、ご存知でしょう。双子の弟です。家内が、外国から帰って来た弟に惚れてしまって……」

 未千代はもう一度玄関に上がると、しゃがみ込んでいる公博の頭をやさしく撫でさすり、

「わかりました。2人で解決策を考えましょう」

 公博を立たせて、リビングに戻った。


 未千代にも同じような経験があった。交際中の男性を捨てて、他の男性に走った、いわば加害者のほうの経験が。

 未千代に捨てられた男性は、1年後、山で死亡した。崖から落ちたのだ。事故か自殺かは、いまもってわからない。

 未千代は、友人からの又聞きでその事実を知り、葬儀に行った。死に顔を見ることは出来なかったが、遺影の笑顔が未千代には悲しそうに見えた。

 未千代には、2年前のその葬儀の遺影が、いま目の前いる公博の顔となぜか重なって見える。

「あなた、弟さんとは双子といったでしょ。どこがどう違うの?」

「二卵性ですから、顔はそっくりというわけではありません。性格もかなり違います」

「奥さんは、弟さんのどこがよくて、追いかけていったのかしら?」

「決まっています」

 公博は、断言する。

「エッ」

「お金です。弟はギャンブラーですから。大金を持ち歩いているンです」

 未千代は、急に胸が疼くのを感じる。

「どれくらい?」

「ここに帰って来たときは、香港のカジノで勝ったといって、3百万円ほどの札束をポケットに捻じ込んでいました」

「そォ……奥さんは、それを見て……」

「弟はぼくに50万円を寄越して、迷惑料だと言いました。弟は、本来このマンションに住む権利がありません。だから……」

「こちらの住まい、公博さんがお買いになった?」

「親の遺産で買いました。弟は遺産をギャンブルに使っています。そういう男です」

「それで、弟さんはどこに行かれたのですか。全く手がかりがないというわけじゃないのでしょう? 奥さんが追いけていったンだもの、弟さんには行く当てがあるンですよ」

「そりゃ、そうでしょうが……」

 公博は、未千代に指摘され、考える。弟が出かけるのは、ギャンブルをするときだけだが、ギャンブルの帰り、必ず立ち寄るところがある、と言っていた……。アッ、そうかッ! 公博に、ひらめいた。

「でも、ギャンブラーに惚れたのなら、心配することはないわ。奥さんはきっと帰って来られます……」

「どうして、そんなことが言えるンですか?」

 そりゃ、わたしが経験者だからヨ。わたしも、お金を持っている男を追いかけて、つきあっていた彼を捨てた。でも、ギャンブルをする男は、お金の遣い方がめちゃくちゃだ。わたしの彼の場合だけかも知れないけれど、20万円、30万円をポンと出すときがあれば、5円、10円の勘定が合わないだけで、大騒ぎをする。そして、ギャンブルで大負けしてスッカラカンになると、わたしにたかってきた。勝てば返してくれるだろうと思って貸すが、借りたことはきれいに忘れて、結局わたしは彼と手を切ったとき、預金通帳の数字は3ケタになっていた。そのとき、ギャンブラーとは金輪際、つきあうまいと思った。

 あれから1年だ。あいつはどうしているだろう。

 未千代は、全国の競輪場をはじめ競馬、競艇と、ギャンブルができるところなら、どこにでも顔を出していた男をフッと思い出す。いいマスクをしていた。背丈もすらりと高く、無駄な肉がついていない。並んで歩くには最高の男だった。しかし、それだけだ。わたしは彼を見限るのに、半年かかった。半年たって気がついたら、前の男はほかの女と結婚して、その直後に山で亡くなっていた。でも、わたしは、後悔はしていない。

「霧山さん、奥さんは必ず帰って来られます」

「どうして、そんなことがわかるンですか?」

「ギャンブラーは、ギャンブル以外に関心がない。だから、奥さんもすぐにそのことに気がつきます。それに、ギャンブラーと言っても、いつも勝っているわけではないから」

 大損したときのギャンブラーは、見られたものじゃない。落ち込んだ目のまわりには大きな隈ができ、髪はボサボサ、鼻毛は伸び、口からは悪臭が……。わたしの彼の場合がそうだった。

「どれくらい待てば、いいンですか?」

 公博は、真剣だ。

「それはわからないけれど、あなた、弟さんの立ち寄り先を知っているンじゃないですか?」

 公博は、ハッとして、未千代を見る。

「どうして、そう思われるのですか?」

「そうでないとおかしいでしょう。奥さんだって、何の手がかりもなしに、好きな男の後を追いかけるかしら。弟さんには、元々、恋人がいたッ。そうでしょ」

 未千代は決めつけた。

「ギャンブラーは、たいして好きでなくても、利用できる女を作っておくものです」

 わたしが追った彼もそうだった。競馬場近くのマンションで独り暮らしをする看護師の女が、彼に合鍵を預け、出入りを許していた。

「すいません。隠していて……。弟には、女がいます。平塚で美容師をしている女です。ぼくの妻はそのことを知って、弟の本心を確かめようとしているのだと思います」

「奥さんはおいくつですか?」

「ことしの誕生日で、ぼくと同じ35才になります」

 35才……。未千代は、以前職場の同僚から聞いたことがあった。女には、2度人生の転機を感じるときがあるというのだ。一度は結婚、2度目が30代半ばの年齢にさしかかったとき。1度目の結婚は、結婚相手に人生の過ごし方を左右されかねないからだが、2度目は、自分の人生の行き先が見えたような気がして、こんな人生のまま終わりたくないという強烈な欲求が湧き起こり、いまの状況を変えたいという衝動に突き動かされるのだと言う。

「弟さんも35才でしょう。すると、奥さんは、かなり思い切ったことをなさる恐れがあります」

「思い切ったこと?……どういうことですか?」

 後先を考えずに、好きな男に走り、勝手気ままに生きる。たった一度の人生だもの、と自分に言い聞かせて。

 未千代には、まだそういう女の気持ちはわからない。しかし、役所の下請け会社で、こんな、どういう役に立つかもわからない調査をしているわたしって、何だろうか、と思う。将来、これからの人生に何の展望も見えない。ギャンブル狂いの男を追っていたときは、無我夢中で、生きているという実感があった。あのときと比べて、いまは何だ。敷かれたレールの上をただ走るだけの人生。つまらない。やりきれない。刺激が欲しい。もっと、もっと、強い刺激が。

 未千代は、深刻そうに天井の一点を見つめている公博を見て、レールを踏み外したくなった。奥さんに逃げられたこの男を焚き付け、おもしろおかしく生きるのも悪くない。わたしはまだ28才。女が狂う30代半ばまでは、まだ時間はある……。

「公博さん」

「エッ」

 公博はいきなり、名前で呼ばれてビクッとした。しかし、未千代は、そのことに気がついていない。

「明日、一緒に、その平塚の女のところに行ってみませんか。わたしは明日、お休みです」

 ウソだが、急病だと電話して病欠にしよう。「奥さんが、弟さんと一緒にいることがわかれば、あなたは奥さんと別れる決心ができるでしょう」

「それは、まァ……、でも、弟は風来坊です。どこに行くか、どこにいるか、はっきりしたことは……」

「いいのよ。ギャンブルの開催日は、スマホでわかるから」

 未千代はそう言うと、すぐにスマホをとりだし、素早く操作した。たちまち、目的の画面が出た。

「ここに出ています。いま平塚で5日間、競輪のレースが開催されています。まず間違いないわ。その平塚の美容師の住所はわかりますか?」

「ハイ、弟宛てに手紙が来ていましたから。待ってください」

 公博は、妻が使っていたドレッサーの抽斗を開けた。


 人口25万人余りの平塚で、殺人事件が起きた。現場は観衆5千人余りがつめかけている競輪場だ。被害者は、公博の妻。公博の弟が恋人の美容師と特別観覧席でレースを観戦しているところに、公博の妻が押しかけ、スーパーで買って来たばかりの包丁を突き出し、いきなり美容師を刺そうとした。

 公博の弟は、合気道の心得がある。いともたやすく包丁をとりあげたが、公博の妻に抵抗され、そのもみあいのなかで心ならずも公博の妻を刺してしまった。

 公博と未千代が駆けつけたとき、すでに公博の弟と美容師は警察に連行され、公博の妻は病院に搬送されたあとだった。

 公博は未千代と一緒に、その病院に行った。幸い傷は致命傷にはならず、一命をとりとめる模様。しかし、公博は妻の行為を目の当たりにして別れる決意をした。未千代は、公博と新幹線で一旦東京に戻ることにした。その車中、2人はこんな会話をした。

「奥さんは、助かるかしら?」

「いや、だめでしょう。担当医はぼくにこう言いました。1ヵ月はもつが、それ以上は保証できない、と」

「それで、公博さんはどうするの?」

「どう、って?」

「許すの?」

「妻は浮気をしたンですよ。許せるわけがない。でも、危篤状態が続いている。近く、離婚することになるでしょう」

「そのあとは?」

「そんな先まで考えていません。いまは考えられません」

「そうよね。でも、わたし、あなたとおつきあいをしてもいいわよ」

 未千代はそのとき、2人掛け席の通路側にいる公博の左手をグッと握った。

「エッ」

「言っておくけれど、結婚じゃないわよ。おつきあいだけ。結婚は、わたし、いやなの」

「そうですか。交際していただけるのなら、ぼくはいつでも……」

 そう言って、公博も未千代の手を握り返した。

 しかし、未千代は思う。結婚はいずれで、いい。まず、この男をがんじがらめにしてから、だと。

 未千代は想像する。身長差10数センチ余りの公博と並んで歩く光景を。年齢差は5つだけ。わたしは、ギャンブラーじゃない、この男を選んだ。それがギャンブルであっても、一回限りの勝負なのだから。

                             (了)

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ギャンブル あべせい @abesei

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