第27話 デート1

月曜日

ついにきてしまった。この日のために俺は準備してきたし大丈夫だろう。俺は龍と一緒に買った白のシャツに黒のスキニーとシンプルなファッションにした。


「じゃあ行くか」


今回は神崎さんが行き先を決めたいらしいから俺はまだどこに行くか知らない。昨日の夜に集合場所と時間を聞いただけだ。ちなみに集合場所はいつもの駅前だ。


「ちょっと早く着きすぎたかな」


俺は待たせるのは悪いと思い30分前に着いた。それから15分くらいして神崎さんがきた。


「お待たせー。ごめん待った?」

「全然今来たところだよ」

「良かったー」


ふう、と神崎さんは一息ついていた。


「今日はどこに行くの?」

「今日は康介と写真をいっぱい撮りたかったからフラワーロードに行こうと思うの」


フラワーロードとはその名の通り花の道だ。その他にも色々な種類の花があり花好きにはたまらないスポットだ。


「神崎さん花好きだっけ?」

「むむ」

「どうしたの?」


え、何そのむむは、小動物みたいで可愛い。


「神崎さんじゃなくて紅葉よ、」

「急に?緊張するんだけど」

「今日はデートだからいいじゃん」

「それもそうか。じゃ、じゃあ紅葉」

「何?康介」


後ろで手を組み前かがみになって上目遣いをしてくる紅葉まじ可愛い。


「なんにもないよ。ほら行くよ」


そして俺たちはフラワーロードのあるフラワーガーデンに向かった。


「うわ、すげー」

「本当にすごいね」


俺たちは目的地について入口から見た景色に驚いた。


「こんなに綺麗に咲くものなんだ」

「そうだね」


辺り一面に花が咲いていた。それも赤や黄色ピンクなど色とりどりの花が咲いていた。花に全然詳しくないから何の話か分からないけど


「紅葉は花の名前とかわかるの?」

「え、全然分からないよ」


あ、そうなんだ。


「康介ここで写真撮ろ」

「いいよ」


俺はスマホをかまえ2人でピースしながら自撮りした。もちろん背景は綺麗な花たちだ。


「じゃあどんどん奥にいこー」

「そうだね」


紅葉は楽しそうに進んでいった。


「ねぇ康介見てあの花綺麗。」

「あれってハイビスカスじゃなかったっけ?」

「あ、これがそうなの?」


咲いていたのは赤色のハイビスカスだった。


「紅葉に似合うな」

「そう?」

「うん」


ここでも写真を撮った。一体今日で何枚撮るんだろう。

次に見に行ったのはひまわりだった。


「これは康介が似合うねー」

「なんでだよ」

「なんか穏やかって感じがする」

「なんだそりゃ」


そして俺たちはひまわりを背景にして写真を撮った。そこで紅葉がちらちらこちらを見ていた。


「どうした?」

「ねぇ、手繋がない?」

「え?」

「ダメかな?」


ダメって言うか急に言われてびっくりしたんだけど。どうしよ、デートだしな手くらいいいかな。めっちゃ緊張するけど


「じゃあ手つなごっか」

「ありがとう」


そして俺と紅葉は手を繋いだ。やばい紅葉の手ちっちゃいし距離が近くなったから紅葉のいい匂いがする。あれ?今の発言変態かな?


「ふふ、緊張するね」

「めっちゃ緊張するよ」


それでも紅葉が可愛いから手を繋ぐくらいの緊張我慢できた。


「よし、じゃあ次行こ」

「そうだね」


まだまだ見るところは沢山あるからな




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