第26話 男友達
俺は七海さんとボウリングに行った次の日龍を呼び出して服を買いに行くことにした。
「おはよう、龍」
「よ、康介」
「じゃあ早速行こーぜ」
そして俺たちは近くのショッピングモールに行き服を調達しに行った。
「康介、お前服くらい自分で選べよ」
「自信が無いんだよ」
そこで龍がニヤッとした
「なんだ?デートか?」
そんなにニヤニヤしながら聞いてくるなよ
「そ、そうだよ」
「まじかー相手は?七海さん?神崎さん?」
「両方」
「え?」
さすがの龍でもこの回答にはびっくりしていた。
「いやいや、お前それはやばいって。バレないように頑張れよ?」
「それは片方にバレないように?それとも週刊誌とかにバレないように?どっちだ?」
「どっちもだよ」
龍はやれやれといった感じで俺に言ってきた。
「2人が好意寄せてくれてるんだ。早く答えだしてあげろよ。」
「わかってるよ」
てか龍はなんであの2人が好意を寄せてるって知ってるんだろ?
「なんで龍はそのこと知ってるの?」
「あ?そんなの雪から聞いたに決まってんだろ。」
「雪?へーーもう呼び捨てする仲なんだ。まぁ付き合ってるからなー」
今度は俺がニヤニヤしながら聞いてみた。
「俺の話はいいんだよ。ほら着いたから行くぞ。」
そこで目的地の服屋に着いた。そこにはちょっとヤンキー系の服が多々あった。
「龍、俺こんなの着るの?」
「嫌だったか?じゃああっちのシンプルなやつが多い方行くか。」
そこで龍がさしたのはM&Nだった。あそこなら俺も何回か買ったことがあるな。あそこで買うか。
「じゃあ行こう。」
そして俺達はM&Nに行った。
「で?どんなのが着たいんだ?」
「これとかはどうだ?」
俺が選んだのは黒のスキニーに黒のTシャツとシンプルなものだ。
「それもいいけど、康介靴とカバンはどうするんだ?」
「え?今のやつだけど」
康介が今持っているカバンは黒。靴も黒。全部黒になってしまう。
「それじゃあ全部黒じゃん。全部黒がいいならせめて靴下だけでも色変えた方がいいぞ」
「確かに、じゃあ上だけ変えるわ。このスキニーはいい感じだし」
「そうか、じゃあ次の候補持ってきてくれ」
それからしばらく悩みながら選んで決めたのは黒のスキニーに色が淡いジーパン白のシャツにクリーム色のTシャツだ。これで2セット揃ったから2人とデート行けるな。
「まぁこんなもんでいいだろ」
「そうだね。じゃあ買ってくるね」
無事会計を済ませた俺は龍に昼ごはんを奢ることになった。
「はい、牛丼大盛り」
「サンキュー」
俺たちは牛丼屋に来ており牛丼大盛りを2つ頼んだ。
「いただきまーす」
「いただきます」
食べ進めると会話は次第に恋バナになっていった。
「で?康介結局どっちを選ぶんだ?」
龍がダイレクトに聞いてきた。
「いや、それはデートに行ってから決めようと思って」
「それだけで決めるのか?本当はもう少しは決まってるんじゃないのか?」
俺はなんにも言えなかった。なぜならまだ決まった訳では無いけどその時あの人の顔が浮かんだ。
「いや、でもまだわかんないから」
「そうか。しっかり考えろよ」
それから少し龍と雪さんの話をして今日は解散になった。
「気合い入れていくか」
俺はデートに向けて意気込んだ。
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最後までご覧頂きありがとうございます。
私の心情なんですがどちらかしか選べないのは作者としてとても心苦しいのですがどうしたらいいでしょうか?😢
この先の展開は心を鬼にしてかきたいと思います。
皆様これからも応援お願いします。
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