第23話 ボウリング

俺たちはあの後カフェから出て近くにあるボーリング場に来た。


「ボウリングなんて久しぶりだな。七海さんはどうですか?」

「私はボウリング来るの初めてよ」

「え!そうなんですか?」

「ええそうよ」


まさかボウリングやったことない人に出会うとは、


「初めては康介君ときたかったの。」

「そ、そうなんですね。ありがとうございます。はは」


俺はよそよそしい返しをしてしまった。クソコミュ力がもっとあれば


「じゃあ今日は何ゲームしますか?」

「1ゲームだいたいどれくらいなの?」


あ、そこからなのか。そりゃそうか来たことないんだからな。俺が教えてあげないと


「えーと1ゲームは10回にわかれてて1回2投って感じです。ルールはおいおい説明していきますね」

「へー10回もあるのね。」

「でも1ゲームなんて一瞬ですよ?」

「あ、じゃあこれは?」


七海さんが指したのは投げ放題キャンペーンだった。今の期間ちょうど投げ放題でいつ帰ってもいいキャンペーンがやってたのだ。ちょっと高いけど仕方ないか。


「お、いいですね。じゃあそれやりましょ」

「わかったわ」


俺たちはお金を払い席に着いた。


「じゃあまずシューズを取りに行きます。」

「この靴じゃダメなの?」

「はい、ボウリング専用のシューズがあるので」


俺は28cmのシューズを七海さんは○○cmのシューズだった。うん、女の人の足の大きさを言うのは違うよな。俺偉いぞ。


「じゃあそれを履いて次はボールを選びに行きましょう」

「わかったわ」


七海さんは俺にてくてくついてきた。すごい可愛い。めっちゃ癒される。


「色んな種類があるわね。どれにしたらいいの?」

「えーと七海さんは5号とか?」

「ちょっと重いわね。多分大丈夫だと思うわ。」

「それは良かったです。じゃあ俺は9号かなー?」


俺は9号と10号のボールを持って行った。


「これでスタートです。」

「わかったわ」

「ほかのルールはだいたい分かりますよね?」

「ストライクとスペアぐらいじゃないかしら?」

「大丈夫そうですね、じゃあ七海さんからどうぞ」

「わかったわ」


そして七海さんはピンに向かってボールを投げた。ボールはころころ転がっていき、ピンが2本倒れた。


「康介君やったわ2本倒れたわよ」

「凄いですね!」


2本で喜ぶ七海さん可愛いな。


「あー外れたー」


2投目はガーターだった。


「どんまいです。まだまだありますから」

「そうね、じゃあ康介君の番ね」


よし、ここで七海さんにいい所見せよう。


「じゃあいきますね」


俺はそう宣言してから助走に入りボールを真っ直ぐに投げた。ボールはピンに向かって一直線に力強く進んでいき真ん中から一気に全部のピンが倒れた。ストライクだ。


「おーやったー」

「康介君すごいわね」



七海さんがとても驚いた顔で見てきた。


「久しぶりですけどまだ感覚が残ってるんですかね?」


俺はそういい七海さんと変わった。





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思った以上に長くなってしまったので話を分けようと思います。

これからもぜひご覧下さい。












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