第11話 審査

俺は今日雑誌のモデルの採用試験に来てる


「はい、じゃあ名前と生年月日言ってー」


から始まり色々な事を聞かれてとりあえず休憩時間に入った。


「はぁーきついな」

「何がきついの?」

「面接だよ」

「康介君なら大丈夫だって」


何故ここに神崎さんがいるかと言うとここの会社は神崎さんの事務所でぜひ面接官になって欲しいと言われたそうだ。


「面接官っていうのをさきにいえよ」

「いやー言わない方が面白いかなと思って」


俺は面接官を見た瞬間にびっくりした。5人いたがそのうちのひとりが神崎さんだったから。


「もうそろそろ実技じゃん」

「じゃあ行くか」

「頑張ってねー」


その後俺は特技披露という名の実技試験をやり今日の試験は終わった。ちなみに実技試験は少林寺拳法をやった。俺は昔少林寺拳法を習っていたことがある。


「今日は楽しかったね」

「全然楽しくないわ」

「受かってると思う?」

「受かってて欲しいとは思う」

「へーなんで?」

「神崎さんと七海さんに会えるから」

「そこは私だけだったら良かったのに」

「別にいいだろ」

「良くない」


そんなやり取りをしてる間に


「じゃあここまでだな」

「うん、またねー」

「じゃあな」


俺たちは帰宅した。


翌週

俺は何故か試験会場に呼ばれた。


「失礼します」

「君が康介君とやらか?」

「そうですけど」

「ちなみに私は神崎政(かんざきまさし)という」

「あ、よろしくお願いします」

ん?神崎?

「あ、あの神崎紅葉さんのことは知ってますか?」

「ああ、もちろん」

「おとうさーん」

「え、神崎さん」

そこで急に神崎さんが入ってきた


「あ、康介君びっくりした?これが私のお父さん」

「紅葉の父親の政だ」

「あ、よろしくお願いします。所で僕は一体なんの用件で呼ばれたのでしょうか?」

「それは君明日から雑誌のモデルやってみない?」

「え?明日からですか?」

「うん」

「いいんですか?まだ何も知らないんですけど」

「それは現場の人に聞けばいいから。ひとりが嫌なら誰か連れて行ってもいいぞ。娘の紅葉とかな」

「ならHappyエンジェルの七海さんとかは大丈夫でしょうか?」

「いいけど、紅葉もつれていけ」

「いいですけどすごい自分の娘を連れていきたいんですね」

「いや、何、仲良くなってもらいたいのさ」


なんかそわそわしてるな


「わかりました。じゃあ明日やらせていただきます」

「おー助かるよ。じゃあ娘から連絡させるから」

「はいわかりました。失礼します」

「うあーまじか」

「ね、だから大丈夫って言ったじゃん」

「いや、でも」

「康介君普通にイケメンだし。昨日の面接官も康介君は合格って言ってたし」

「良かったー」

「じゃあ私この後仕事あるから明日からがんばろーねー」

「おう、そっちも頑張れよ」

「最後にひとつわがまま言っていい?」

「なんだ?」

「頭撫でてくれない?」

「別にいいけど」


俺は神崎さんの頭を撫でた。めっちゃいい匂いがした。


「あ、ありがとう」

「大丈夫、それより顔赤いけど大丈夫か?」

「もちろん、じゃあね」

「お、おー急だな、じゃあな」


次の日俺は雑誌の撮影地に向かった

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