第8話 バイトの相手は?

今日はバイトの日だ。俺は気合いを入れた服を着て髪型もしっかりセットして待ち合わせ場所のカフェに行った。最近の待ち合わせはこのカフェが流行ってるのか?なんて思いながら俺は集合場所についた。ちなみに今日の時間は夜の8時から10時だ。


「あ、すいません。代行の方ですよね?」


俺はここで思いもしないことが起こった。なんと声をかけてきたのはHappyエンジェルの山下七海さんだった。


「あの、間違えてたら申し訳ないんですけどHappyエンジェルの山下七海さんですか?」

「私の事知ってるの?」

「それはもちろん。なんなら推しメンです。」

「そうなんだ。いつも応援ありがとう!」


七海さんはとても可愛らしい笑顔をしてくれた。


「でも安心してください。仕事に私情は持ち込まないのでなので今日はしっかり楽しんでください。」


俺がそういうと七海さんはキョトンとしてた。


「あなたが初めてよ。そんなこと言ってくれるのは。今までの人は私のことを知るとよそよそしくなったり鼻の下を伸ばしたりする人で困ってたの」

「七海さんこんな事しなくてもすぐ彼氏とかできそうですけど」

「そうなんだと思うけど練習しときたいのよ」

「練習ですか?」

「そう、いつか本命ができた時のために」

「そーゆー事なら任せてください!」

「ふふ、楽しみにしてるわ」

「じゃあ今日はどーゆープランですか?」

「今日はあのカフェでゆっくり話でもしたいなと思って」

「わかりました」


俺たちはカフェに入り俺はカフェラテを頼み七海さんは有名なキャラメルフラぺteaを頼んでいた。


「実は俺神崎さんとも仲がいいんですよ」

「そうなの?」

「同じ学校っていうのもあったんですけど仲良くなったきっかけはこれでしたね」

「これって代行のこと?」

「そうですよ」

「へー今度神崎さんに聞いてみよ」

「ははは、ぜひそうしてください。」

「所で康介君はこの前のライブは見てくれた?」

「見ましたよ。凄かったですね」

「ふふ、ありがとう。でも私ダンスミスしちゃって」

「あの転んでたやつですよね?」

「見てたの?」

「まぁ推しメンですから、見てますよ。あ、今の忘れてください普通にキモくて恥ずかしいし代行の仕事として今の発言はアウトでした」

「ふふ、もういいわよ」

「え?」

「私少しだけあなたに興味が湧いてきたわ」

「え、なんでですか」

「面白いし、優しくて思いやりがあるからかな」

「はは、照れくさいですね」

「で、私が転んだのどう思った?」

「失礼かもしれないんですけど可愛かったですよ。あれはファンの間でもちょっと騒がれたくらいですから」

「そうなの?」

「はい、あのななみんが転ぶなんて!って」

「最悪だわ」

「でも悪い印象はないんで大丈夫だと思いますよ」

「でも」

「あんまり気にしすぎるとストレスがたまっちゃいますよ」

「それもそうね。次から気をつけるわ。ありがとう康介君」

「いえいえ」


とそこで邪魔者が入る


「あれ、康介君じゃん」

「おい、なんでいるんだ?」

「ここのカフェ私好きなんだもん」


なんと現れたのは神崎さんだった


「あれ、七海さんじゃん」

「紅葉こんばんは」

「七海さんこんばんは、なんで康介君といるんですか?」

「いいから早く行け」

「あなたと同じ理由よ」

「まさか康介君のバイトが入ったって七海さんのこと?」

「そうだよ」

「えーー」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ちょっと長くなったので次回まで続きます。






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