設定紹介2/2
□キャラクター紹介
ここでは、本作に登場する主要キャラクター(主にサムと冒険を共にしたキャラクター)についてご紹介させていただきます。
〇サム(サミュエル)→()内は人間としての設定
・年齢 35歳
・種族 オーク(人間)
・性別 ♂(男性)
・外見 イノシシを2足歩行化し、胴長短足に丸太の様に太い腕と手指を持つ。顔立ちはボンネットタイプのトラックの様にいかつい。全身を太く強靭な毛皮に覆われており、また、皮膚も厚く、厚い皮下脂肪を持つため、人間の武器は大抵が通用しない(人間としての姿は、筋肉質の引き締まった体躯に髭面の精悍な戦士)。右利き
本作における主人公です。
作中の20年前、光の神ルクスによって勇者として選ばれたものの、勇者によって魔王が討伐されることを阻止しようとしたマールムによってオークに姿を変えられていました。
貧しい農村で生まれ育った素朴な少年でしたが、マールムの襲撃を前に恐怖で動くことができず、目の前で家族や友人を殺され、自分自身もオークに変えられてしまいます。
そのため、サムはずっと「自分は勇気の無い臆病者だ」と考え、トラウマとコンプレックスを抱いていました。
しかし、サムは常に、そんな自分を変えたいと願っていました。
本作は、自分はダメだ、臆病だと思っていた主人公が、必死に諦めずに挑み続けることで、自分自身のトラウマやコンプレックスを乗り越えていくという主題で考えた作品となります。
苦しい旅の果てに魔王ヴェルドゴを倒したことで自信を取り戻したサムは、いぶし銀のイケメンなおっさんとして、少女たちと共に人々を魔物から守るための旅に出ることとなりました。
酒好きで少々手を焼かせることもあり、少々セクハラまがいの発言もしますが、なんだかんだティアたちからは慕われているという形になります。
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〇ティア アミーキ
・年齢 15歳
・種族 人間
・性別 女性
・外見 身長155センチ、体重46キロ、黒髪をボブカット(耳は見える)、ツリ目サファイアの瞳、左利き
勇者を探し出し聖剣マラキアのことを託すために旅をしていた冒険者パーティのリーダー。ヒロインの1人です。
名前はラテン語の「友情」から。
幼いころから多くの才能を現した天才肌で、その性格と王族という出自から天真爛漫で勝気な性格に育ちました。
勉強しなくても大抵のことができてしまうのでよく王宮から脱走したり、魔法学院に入学してもテナークスの言うことを聞かず、立ち入り禁止とされていた魔法学院の地下の探検などを行ったりしていました。
元々正義感は強い方であり、そのためリーダーとなっていたのですが、オークに変えられてしまっていた勇者を全く発見できないことに焦り、魔王ヴェルドゴに自分自身が挑むことを決意してしまいます。
魔王をサムと共に倒した後、シニスの知っていた「外法」を使用し、サムの魂を救うために自分の魔法の才能を全て犠牲とし、消滅するはずだったサムの魂を辛うじて保ちます。
旅の中で思い通りにはいかない世の中の厳しさを知り、ティアの自信の源であった魔法の才能を失った後は、以前よりもずっと勉強熱心となり、少しずつ人の上に立つ、本当の意味でのリーダーとしての力を身に着け始めます。
将来は為政者としても活躍しそうなキャラクターです。
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〇ラーミナ エクエス
・年齢 17
・種族 人間
・性別 女性
・外見 身長170センチ、体重57キロ、栗色の髪を長く伸ばし後ろで1つに束ねる、髪質はストレート、ツリ目琥珀色の瞳、左利き
勇者を探し出し聖剣マラキアのことを託すために旅をしていた冒険者パーティの剣士。ヒロインの1人です。
名前はラテン語の「刃」と「騎士」から。
4人の少女たちの中では一番のお姉さん(リーンは特殊です)で、精神的な支えともなっていたキャラクターです(作中ではあんまり表現できなかったかも)。
ティアや妹のルナと異なり、母親であるキアラから魔法の才能を受け継がなかったラーミナは、魔法学院へ入学することもなく、故郷に留まってひたすら剣術の修業を積みました。
ラーミナはガレアのしごきを必死に耐え抜き、若くして一流の剣術を身に着けています。
これは、自分が魔法の才能を持たないことで、ティアや妹のルナ、そして両親から見放されたくないという、ラーミナの内心の恐れから来る努力です。
言葉には出さずともその気持ちをくんだガレアは、魔法の才能が無いことで自信を持てずにいるラーミナに自信を持たせるために、敢えて容赦なく厳しい鍛錬を積ませています。
剣士として厳しく育ったこと、魔法学院で魔物についての学習の機会が無かったことから、最初、オークであるサムに厳しく接します。
しかし、段々とサムのことを認める様になっていきます。
魔王ヴェルドゴを討伐した後に新たな旅に加わったのは、魔物から人々を守るというのももちろんありますが、果敢に戦うラーミナの姿を見て惚れこんでしまった若手の貴族たちが何人も求婚に訪れるため、辟易としてしまったせい、という設定です。
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〇ルナ エクエス
・年齢 14
・種族 人間
・性別 女性
・外見 身長146センチ、体重36キロ、栗色の髪を腰にかかるくらい長く伸ばしている、髪質はくせっけ(ヘアインテーク、アホ毛完備)、タレ目琥珀色の瞳、右利き
勇者を探し出し聖剣マラキアのことを託すために旅をしていた冒険者パーティの魔術師(役職で言えば僧侶ですが教会に関係していないので魔術師扱い。白魔導士といった方が簡単でしょうか)。ヒロインの1人です。
名前はラテン語の「月」と「騎士」から。
ラーミナの妹です。
母親である宮廷魔術師、キアラの魔法の才能を引き継ぎ、若くして優秀な魔術師です。
父親から厳しく育てられたしっかり者の姉と、天真爛漫でも意外と面倒見が良かったりするティアに囲まれて育ったため、少しのんびりとしていて、お人好しな天然キャラとして成長しました。
特に姉に対しては甘えん坊なところがあったりします。
マールムとの戦いではショッキングなことになってしまいましたが、それをきっかけに以前よりも芯が強く、したたかさも身に着ける様になります。
才能豊かですがティアと違って最初から勤勉で、魔術書などもしっかりと読んでいたのですが、作中ではまだ幼さも残るため経験不足で、サムが勇者であることに気づくことができませんでした。
真面目な性格なので料理などもしっかり手順を守って行うので、一行の中では唯一まともに食事を作れるため、その強力なバフ系魔法、回復魔法と合わせて、パーティには欠かせない存在となっていきます。
ちなみに、ティアは思いつきで変なことをやり出すため監視していないと食べ物にならない、ラーミナは剣の修業ばかりしていたため不器用で力加減が苦手、リーンはルナの料理を気に入っているので手伝いに徹する、という感じです。
新たな旅に出たのは、姉と離れたくないという気持ちもありますが、何よりも未熟さの目立つ自分を成長させたいという願いからです。
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〇リーン
・年齢 50歳以上
・種族 人造人間
・性別 女性
・外見 身長162センチ、体重39キロ、あばらが浮いて見えるくらいのやせ型、ウェーブ(天然)のかかった赤い髪を肩の上くらいまで伸ばす、顔及び体中に縫い目があり、縫い目を境に皮膚の色が異なる、左利き
勇者を探し出し聖剣マラキアのことを託すために旅をしていた冒険者パーティの魔術師。ヒロインの1人です。
名前は、兄(リーンは弟と主張)であるバーンと合わせて、エンジン関係の用語である「リーンバーン燃焼」から取りました。
「完璧な生命体を作る」ことを目的に危険な実験を繰り返していたフォリーが生み出した人工生命体で、まぁ、いろいろと口にしたくない様な手段で生み出されています。フランケンシュタインの怪物みたいな感じです。
フォリーの実験を危険視した魔法学院によって実験は中止されましたが、その創造物であるリーンもまた危険な、触れてはならない存在として、長く魔法学院の地下牢獄に閉じ込められていました。
リーンが炎の魔法が得意(それ以外は苦手)になったのは、元々の適性もありますが、1人孤独な牢獄の暗闇の中では、自分で起こした炎だけが唯一の心のよりどころであったためです。バーンはフォリーによって眠らされていたため、リーンは眠り続けるバーンの側らで50年間ずっと孤独に過ごしていました。
そんなリーンの運命を変えたのが、おてんば娘のティアです。
魔法学院の地下を探検していたティアによって偶然発見されたリーンはティアと話すうちに友人となり、また、ティアの手で、魔法学院でもほとんど忘れられかけていたリーンとバーンの存在が再発見されることになりました。
そして、ティアが勇者を探す旅に出る時、リーンもまた、ティアの願いもあって同行することを許されます。
長く孤独に過ごしたため感情表現が苦手なのですが、地上に出ることができた喜びも大きく、特に美味しいものには目がありません。
本人は自然に存在している魔力を吸収することで生存可能で、食事をする必要性は全くないにもかかわらず、「自分の食べる分を減らされるのが嫌」と、そのことは秘密にしている、ちゃっかりしているところがあります。
振り返ってみると、作者の一番お気に入りのキャラだったかもしれません。
一見すると無感情に見えるキャラクターには、何というか、不思議な魅力を感じます。
魔法学院の地下を勝手に探索していたティアと出会ったことをきっかけとして、ティアの冒険に協力することを条件に地上に出ました。
このため、仲間たち、特にティアに対しては特別に強い思いがあるキャラです。
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以上、主要キャラクター紹介になります。
まだまだご紹介しきれないことはたくさんありますが、全てをご紹介するとくどくなるような気がするため、申し訳ありませんがこれまでとさせていただきます。
ここまでお付き合いいただきました方、ありがとうございました。
そして、これからも熊吉をよろしくお願い申し上げます。
オーク35歳(♂)、職業山賊、女勇者に負けて奴隷になりました(完結) 熊吉(モノカキグマ) @whbtcats
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