第4話 再開

高校1年生になり、家に帰ると母が

「ゆうきくんから、お手紙きてるよ」と言ってきた。


私は、手紙を受け取り2階に上がった。

ゆうきくんは、おかあさんとシェルターに逃げ込んだことを知った。


高校生になり、私の家の近くの家の高校に通っていることを、しった。


電話番号が書いてあり、携帯に電話をしてみた。


ドキドキしながら電話した。

「ゆあだよ?わかる?元気してる?」


ゆうきくんは、「ゆあちゃん!元気にしてる?よかったー」とすごく元気そうな声だった。


私は、「うん、私は、元気だよ」って答えた。


ゆうきくんは、「ゆあちゃん?どうしたの?」


私は、「えっ?」て言うと、、


「声震えてるよ」


私は慌てて、電話を切ってしまった。


ゆうきくんの声を聞いて、涙がでていた。


笑っていると思ったのに、ふっと油断をしてしまった。


ゆうきくんからの着信が止まらない。


私はもちなおして、電話にでた、、。


「うれしくて、泣いちゃったじゃん」って言うと。


ゆうきくんは、

「ビックリしたよ」って笑っていた。


次の月曜日、授業終わったら、会おうと約束した。


そして月曜日、待ち合わせしてた、河川敷について座っていると、私の記憶の中では、小さかったゆうきくんが大きくなっていて、笑ってしまった。


ふたりで恥ずかしくなって、そしていろいろな話をした。


暗くなってきて、もう帰ろうかなって言っていた時に、ゆうきくんが

「ゆあちゃん、覚えてるかな?俺のほっぺた冷やしてくれたこととか」


「お父さんに殴られてる俺とお母さんみて、叫んで助けてくれた。」


「その時からさ、俺ゆあちゃんとかなちゃんを守ろうってか、考えてた、、全然できなかったけど」


「かなちゃんは、守れなかった。ゆあちゃんは、俺大きくなったから守れるかなー?」って笑いながら私をみた。


私は「私は幸せだから大丈夫」って笑顔で返した。


ゆうきくんは、「よかった」って

私の腕をさわった。


「じゃあまたね」ってゆうきくんが手をふったから、私も手をふった。


ゆうきくんの後ろ姿が見えなくなるまで、私は涙をこらえた。


「助けて、、」下をむき、呟いた。


「助けて、、」


「助けて、、」

「お願い、助けて、、」


ゆうきくんに会えて、安心してしまった。


私がだしては、いけない感情が、幸せだった時のことを思い出して溢れてしまった。


叶わないけど、3人で遊んでた時に戻りたい。


戻ったらかなちゃん、守る、握られた手を離したりしなかった。


でもかなちゃんは、つらかった思い出かもしれない。


ゆうきくんも、つらかった思い出かもしれない。


でもね、かなちゃん、ゆうきくん、二人がくれた楽しい思い出だけで今は生きて生けてるの。


3人でお布団の中でも、くすぐりあいっこしたり、ひとつのお菓子3等分したり、


貧乏家庭の子達って言われても私は幸せだった。


ごめんね、二人の思い出はつらいのかもしれない、でも私には、今はささえなの、、。


家に帰りたくなくて、少し河川敷おりたところで、自分を戻していた。


私は人形


家に帰ろうと自転車にのると、うしろから、ゆうきくんが、声をかけ、つかんできた。


私はビックリして、

「なんで?」と言うと


「ゆあちゃん、わかるんだよ?虐待されてきた俺には、わかるんだよ?」


「隠されてもわかるんだよ?」


私は「何いってるの、さてないよ」って笑いながら言った。


「腕だよ、俺が触ったとき、びくってなった、そして、目が怖いほどそれを語ってた。」


「それに、かなちゃんだよ。ゆあちゃんをかなちゃんが抱き締めてないてる夢をみた、反対なら見慣れた夢、逆はありえない。」


「何よそれ、変な夢みないでよ」って手をふりほどいた。


私はもう汚れてる、ゆうきくんは、幸せにくらしてる、巻き込んではだめ。


頭の中で何度も何度も言い聞かせた。


「大丈夫、気のせいだよ」私は、精一杯笑った。


「何かあったらメールか電話して」ゆうきくんが真っ直ぐ私を見ていった。


「わかった。ありがとう」私も真っ直ぐゆうきくをみて答えた。


家に帰り、小さな箱から、かなちゃんの服を取り出した。私の家に泊まった最後の日、かなちゃんが、おいていた服。


服を抱き締めて、「ごめんね、心配してくれたの」 

「死んじゃっても私を見て心配してくれてるの。」

「どうして、私は、助けてあげられなかったのに、、ゆうきくんに知らせてくれたの?かなちゃん、逢いたいよ。」


まだ、、大丈夫よ、、私はまだ大丈夫。


そう私に言い聞かせた。

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壊れていたのは、私、壊したのは、、誰? RiRi-a @RiRi-A

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