第3話 性的虐待

小学生五年の夏、、父が入院することになった。


母は看病で、私は、父の祖母と祖父との時間が増えた。


夏休み、、夏風邪をひいてしまった。私は母の部屋で、寝ていた。


母は、父の病院に毎日通っていた。


母が「午後には帰ってくるからね。」

と頭を撫でてくれたのを覚えている。


私はそのまま眠ってしまった。母の部屋の扉があく音が聞こえた。


かすかに、祖父の声が聞こえた。

「寝てるのか、、」


私は、目を覚まそうとしたら、

祖父の手が、私のズボンをおろしはじめた。


何が起きているのか、わからず、目を閉じていた。


怖くなり、わからないまま、私は、下をなめられはじめた。


何時間、ほんの少しの時間だったのか、わからないまま、祖父は、私のスボンをあげ、さっていった。


何が起きたのだろう。私にはわからなかった。


ただ、良くないことなのだけは、気づいた。


母が帰ってきて、私は、言えなかった。


言えなかった。違うかな。言えないんじゃなくて言わなかった。


その日の夜、、祖父とすれ違った瞬間に、手をつかまれた。


「起きてたんじゃろ?内緒にしないと大変なことになるぞ」


私は、ふりほどき無言で部屋に戻った。


私が言わなければ、母は、幸せになれる。


少しずつ母が苦労してきたのを知っていた。


私の生活も、変わった。


バレたら、壊れる。


私は、この日、自分を捨てた。


自分のためと母のために。


そして、地獄がはじまった。


母が看病でいない日は、祖父が私の部屋にはいり、私をなめまわす。1000円をおいて、さっていく。夏休みの間ずっと続いた。


すきをみて、祖父がくる。


小6になり、性教育の勉強をうけ、私がされてことをしった。


そして、私は回りの子と違うんだと思いはじめた。


誰にも言えない。


言わない。


友達の前では、すごく明るい子を演じていた。


先生の前でもいい子を演じた。


大人の顔色がわかる子供になった。


大丈夫、、私は大丈夫、まだ我慢できる。


ずっと言い聞かせた。


父が退院し、地獄は終わると思ったのに

祖父は、大人だからすきをみてやってくる。


祖母がお風呂に入ってる間に、私を連れ込む。


テレビから流れている音楽を聞きながら我慢する。


そして、小5から始まり高校1年まで、耐えていた。


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