……あとがき……
※ネタバレ含みます※
■今回初の三人称でした■
難しかったぁ。私の知識不足(文章について)と物の見方を変えるパワー(発想)のなさ!これには本当に泣かされる泣かされる、もうね心ぽっきりです。何をどうやっても景色の中で人物がうごめいている?そこにいる感じ?にならなかったことが一番惜しまれるところかと。あらすじっぽくなってしまって、それが悲しい。そして、そうですね(どうですね?)、作者自身も現段階ではまだどこがどう成功していないのかも見えていない部分もありますし、当分見えないでしょうが、文章表現に破綻があっても、それもこれも、この処女作の愛らしいところかもしれない、なぁって思っています。
■やりたかったこと■
ほぼほぼアボリジニ神話からインスピレーションをいただきました。もうずいぶん前に読んだ本ですし、うろ覚えもうろ覚えなのですが、あの独特な雰囲気には全くといっていいほどかないません!そのことだけは断言できますゆえ、安心してください(?)なんと申しましょうか、全然似ても似つかないくらいにはパクッてないので大丈夫です。とにかくやりたかったのは、自然の中に棲む少年、ずーっと胸の中にひそめていた民族的なファンタジーをやる、その辺でしょうか。
■人物の名前や設定について■
夜の化身ミザンという名前、実は霧雨の乙女セーヌと繋がっているんですよ。合体させるとミザンセーヌとなります、そうなんです、フランス語なんです。
ホポロという少年は練っている段階では、半分死んでる少年ではございませんでした。でもただ登場させてもつまらないと思い、そこに魂という概念を取り入れさせていただきました。
作中の語感では、太陽神テラノイという響きが一番好きでしたね(笑)
■作中一番好きなお話■
一位、つるぎ。二位、半分死んでる少年。三位、黒い大鳥。の順番で好きですね。これだけでも作者の趣向バレバレかもしれないですが、一応、一位のつるぎだけは語らせて欲しいです。
つるぎ……このお話では、あってるかあってないかもわからないのに、それでも走り出せるこのミザンという少年の勢い、これが一番、書いてて嬉しかったことです。私自身にも勇気をくれる、そんな存在になった気がして……書いていて幸せだったんですよね。ありがとうミザン。
■作中一番不鮮明だった点■
それは、なんといってもテラノイとセーヌ。この二人の天候を操れる部分は、一体どこまでがテラノイの力で、どこまでがセーヌの力だったか?
語られなかったのはテラノイは呪術師で、火属性の幻をも見せれるというところでしょうか。そしてそのうえで、山の女神であったセーヌの力をフルに利用した、この部分も書きたかったけど、タイトルは夜の化身――あくまでミザンがわかる範囲の世界にしぼろうって、そこは割り切りました。ザっと読んで、天候を操れる乙女=霧雨の乙女、っておかしくない?って思われるかもしれませんが、セーヌがまさかそこまで出来るとは名づけた山の人たちも思っていなかった、という設定なんですよね~。ああぁ、惜しい。
■最後に■
わかりづらかったかと思いますが、この作品を読んでくださり本当にありがとうございました!!
作者としても温め期間の長かった話なだけあって、とても思い入れがありますゆえ、また「そーいやこんな物語もあったなー」なんて思い出していただけると嬉しいです。
夜の化身 ぐーすかうなぎ @urano103
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