(無題)
ヒガシカド
(無題)
精神が疲弊の限りを尽くしていたある期間、俺は文章を書くことでなんとか正気を保っていた。名実ともに最悪だった時期をなんとか生き延びて小康状態に入った俺は、改めて自らの執筆した文章を読み返した。
憑いていた。
それは紛れもなく、凡人の成せる業ではなかった。
天啓か、はたまた悪魔の囁きか。俺は文章の形を整えると、一つの作品となったその文章をすぐさま出版社に持ち込んだ。
***
俺の作品は瞬く間に話題となった。トントン拍子に担当が付き、印税が入り、新進気鋭の注目作家と持て囃され、売れっ子の仲間入りを果たした。
「先生、次回作も楽しみにしています」
しかし困った事が一つ。
次のアイデアが全く思い浮かばない。
よく考えてみれば当たり前の事で、期待する方が的外れというものだ。あの文章は当時の狂気のままに書いたものであって、つまり俺は一発屋だ。狂気、狂気…?
閃いた。当時の状況を再現すれば、再びあのような作品が書けるのではないか?貧乏暮らしを脱し幾分マシな住まいを得ていた俺は、再度困窮へと身をやつした。
駄目だ。
駄目だ。
何故?
ちくしょう何も思い浮かばねえ、俺の何が悪いってんだ、なんだ、いざとなれば担当なり貯金なりが助けてくれるって胡座掻いてんのか?ボケ、ちょっと豊かになったからってブルジョワ気取りかよクソウゼ~~~~脳だなおい、成金がよオオオ俺の価値は作品なんだぜエ゛?!わかってんのかオイオイオイオイオイオイオイオイオイゴミカスゴミカスゴミカスゴミカスゴミカスゴミカスゴミカス死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねよし死ぬわ今からね、頭をぶつけていきたいと思いまーす!いきたいと逝くがかかっててクソワロタ(笑)ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンハッハー☆アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハゴン
(無題) ヒガシカド @nskadomsk
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます