覚悟1

 アルテミスと書籍を読み漁った晩から、華耀はなるべく魔族に関する情報を集める様に心掛けていた。


 その甲斐あってか魔力吸収の制御の方は進展もあったが、肝心のテストに向けての復習が疎かになっていたのは否めない。


 中間テストまで残り二週間を切った今、つい長めに机に向かっていた所為で少々寝不足だった。


 結局それが原因で、今朝は少し寝坊してしまった。


 今朝の講義はアルテミスも選択している。鋭い発言や、鎌をかけられたり等、時々華耀の肝を冷やすものの、穏やかに交流は続いている。数少ない二人きりの講義を休まずに済み、己の体内時計の正確さに感謝すると、華耀はすぐさま準備を始めた。


   §-§-§


「おはよう、アルテミス」


「おはようございます、エレノアさん。今日はとても眠そうですね」


「なんだ、隠したつもりだったけど、やっぱりアルテミスの目は誤魔化せないか。もうすぐ中間テストだからなぁ、と思って。期末程じゃないとは思うけれど、大陸一の学校のテストって考えたら不安になって……。ちょっと復習に気合が入りすぎた」


 この言葉遣いもアルテミスに勘付かれた要因の一つなんだろうな、と華耀は思った。アルテミスはもはや華耀に対してだけでは無く、エレノアに対しても普通に接している。ニーナやロラン、イリヤやアイナと言った他のメンバーには相変わらずの状態であるにもかかわらず、だ。


 たまたまエレノアにも慣れたと考えるよりも、華耀と同一人物だと分かっているが故に安心して話し掛けている、と見るのが正解だろう。


 とは言え、ニーナと最初に話した時にうっかりいつも通りの言葉遣いをしてしまい、更にはその口調で居てくれと頼まれた手前、急に変えるわけにもいかなかった。こうして二人きりの時は少し違いを出してみてはいるものの、普段変えられないのだからあまり意味があるとも思えない。


 精々、今後接する人に対してはなるべく口調の違いを意識して気を付ける様にする位である。勿論、それ以前にエレノアと華耀、どちらとも接点を作る事を全力で避ける事に重きを置くべきではあるが。


 ニーナと仲良くなったあの時は、まさかエレノアと華耀の間に接点が出来るとは思いもよらず、安易に了承してしまった事を後々後悔したものである。


 ふた月近く前にニーナが発した質問は運良くヨハネスのおかげで流せたものの、皆が華耀とエレノアの関係に何らかの疑問を持っているのは間違い無いだろう。


 このままずっとエレノアと華耀、どちらもあのメンツの中に居るのは無理がある。それとなくエレノアが皆の時間割りを探り、次学期から華耀が取る授業を被らない様にするのが一番安全だろうか。


「あっという間に三ヶ月経ってしまいましたね……。私、今まで学校が楽しいと感じた事が無かったのでとても長く感じたんですけど、今はあっという間に過ぎてしまうので残念です。


 中間テストが終わったら冬休みに入りますけど、エレノアさんはどうするんですか?」


 アルテミスの発言に、華耀は現実へと引き戻される。せっかくアルテミスが話しかけてくれているのだから、会話に集中するべきだと思考を打ち切り、返答を考える。


「うーん、年に一度、期末明けの長期休みに帰ろうかと……余り家に帰りたくないんだ。家族は良いんだけど、周りがな、うん。


 学校が楽しいとは、改めて聞くと何だか感慨深いな。今までの話を聞いたり、食堂での事件を聞いていた分、余計に。


 時間があっという間に過ぎると言うのは私も同意だ。私はそもそも学校自体がほぼ初めての様な物だから何もかもが新鮮な分、余計にな」


 学校が楽しいのと、城に戻ればまた様々な人に学校はどうだとか、何も噂を聞かないだとか言われるのが目に見えているのとで、半ば本気で年に一回の帰省ペースでどうだろうかと考える。


 まあ多分、父親辺りもうるさい方に入る――主に変な虫がついていないかだとか――と思われるので、余計にだ。


 成人しておらず、ろくな噂も無い華耀がする実務も大して無く、ひと月に一度ドミニク経由で受け渡しをするだけで済んでしまう。となればいよいよ本当に帰る必要は無いのである。


 華耀の返答を聞き、アルテミスは笑顔になった。だが、その表情がふと陰り、辺りを見渡してから声を潜めて話し出す。


「中間テストと言えば……、聞きましたか? 今期の実技科目は全科目、中間・期末共に全時間帯合同での勝ち抜きトーナメント制だそうですよ」


「……何?」


「何でも教官方が、今までの時間帯別のテストだと、“あの時間帯のあの生徒とこの時間帯のこの生徒の実戦が見れないのが悔やまれる……!”と言う事が多々あったとかで、いっその事科目ごとに合同でやってしまおう、と言う御話になったとか」


 まさに寝耳に水で、華耀は冷や汗ものだった。魔法実技はエレノアだけ、剣術実技も華耀だけなので良いが、体術実技と総合実技だけは二人とも取ってしまっている。


 ――いや、勝ち抜きトーナメントならばどこかのタイミングでエレノアか華耀、どちらかが適当に負ければ良い。二人が当たるなんて最悪な事態さえ起こらなければまだ手はある……。

 ああ、だが、全生徒が何人か分からないが、最初はある程度並行して試合を進めて行くだろうか。適当にタイミングをずらす事が可能だったとしても、すぐに性別を変えれない限りは手詰まりだ。エレノアから華耀は最悪急いで自室で大量に消費してしまえば良いが、華耀からエレノアは骨が折れる。魔力結晶でちまちまやっていたらとてもでは無いが間に合わないし、それだけの数を仕入れるのも現実的では無いな。

 そうなると、早急に魔力吸収を体得するしか無い、か。進展があったとは言え、短期間でエレノアに戻れる程の魔力を変異させながら吸収するのはまだ無理だ。

 中間テストまでに間に合うかは怪しいな。最悪、どちらかは欠席するしか無いだろう……。


「教官の方で他の全科目の講師と調整をして、週末一日を実技テストに充てられる様にする、と今の所は考えている様です。何でも試合を並行してやってしまうと観られない試合が出て来るので、一試合ずつ行うとの事ですよ。


 で、ですからその……、あ、あの、わ、わた……、私に何か……手伝える事はありませんか?」


 華耀の沈黙をどう取ったのか、アルテミスは最後に付け加える様に問い掛けて来た。それはまるで、並行して試合をされれば華耀が――エレノアが――、困ると分かっている様な口振りである。


「……情報、ありがとう。助かったよ」


 華耀がそう言うと、エレノアはハッと何かに気付いた様な表情を浮かべ、それから口を開いた。


「わ、私は貴方・・を困らせたい訳ではありません。


 ただ……、


 すみません、今日は体調が悪いので欠席します」


 そう言うや否や荷物もそのまま、アルテミスは教室を出て行ってしまった。


「……泣かせてしまったのか?」


 アルテミスが座っていた座席の床を見つめ、華耀は呆然と呟いた。


 そこに落ちている水滴が、決して他の誰かの飲みこぼし等では無い事を、華耀は知っていた。


 走り去るアルテミスの横顔には、流れ落ちる光り輝く物が見えていた。


 のろのろと、残された教科書へと視線を移した。渡しに行かなければならない。だが、体はまるで根が張ってしまったかの様に動こうとしない。


 結局、講義が開始した事を言い訳にして直ぐに追いかける事をせず、かと言って講義内容もろくに耳にも入って来ず、ただ悪戯に時間を消費しただけであった。


   §-§-§


 ――どうしたものだろうか。


 講義が終わり、もぬけの殻になった教室で、華耀は必死に頭を働かせていた。


 ――アルテミスは、単なる好奇心で華耀とエレノアの関係性を探っているのだと信じて疑っていなかった。いや、事実、最初はそうだったのだろう。けれど、先程の問い掛けは、きっと中間テストで私が困る事を分かっていて身を案じてくれたのだ。


 それを私が暗に断ったから……泣いた? いや、困らせたい訳では無いと言っていた。断言は出来かねるがそれはつまり、


「表情に出ていた? 困った顔をしていたのか、私は」


 困った表情に感謝の言葉。アルテミスは、言外に拒絶されたのだと感じたのかもしれない。彼女の存在を持て余している、そう受け取られたのだろうか。


 よくよく考えてみれば、中間テストの情報等、偶然耳にする物では無い。きっと華耀の為にどこからか入手してきたのだ。人が苦手なアルテミスにとって、あの情報を入手すると言う事はどれ程の苦痛だっただろうか。


「そんな彼女の努力を全否定する言葉を選んでしまったのか」


 今更ながら自分の発言がどれだけ彼女を追い詰めたのかを理解し、自責の念に駆られた。


 謝るだけでは駄目だろう。彼女との関係を修復するのであれば、全てを話す覚悟が必要だ。だが。


 ――本当に話してしまって良いのだろうか。


 自問自答を繰り返し、一向に決断を下せないでいる。


 最初の頃の、単なる好奇心ばかりであったアルテミスであれば、華耀はこんなに悩む事も無かった。秘密を知られると言う事は、死命を制される様な物だ。


 だから、例え勘繰かんぐられ、鎌をかけられても。例え本人にそのつもりが無くともうっかり他人に暴露してしまった。そう言う事故が起こったとしても。そんな突拍子も無い事象を信じる者は少ない。白を切り通してしまえば良い。


 ずっとそう考えていたからこそ、もしもアルテミスに直球で聞かれたとしても話す道理は無いと考えていた。


 だが、今はどうだろうか。他人の為に、自分の一番苦手な事をやったアルテミスに対して、華耀は白を切り通せるだろうか。話す道理は無いと、一刀両断出来るだろうか。


 それは出来ないと、華耀自身分かっていた。だから話す方向に気持ちが揺れ動いているのだ。


 しかし、事は華耀一人の問題では無い。自分の身体の事であっても、一国の王子と言う称号が付いて回る以上、国の将来が掛かって来てしまう。


 もしも話すのならば、現王たる父と、同等の権力を有する王妃たる母の了承を得なければならない。


 そしてそんな大事であるからこそ、今後、アルテミスの動向も国の監視下に置かれる可能性もある。


 他者を巻き込む程大きな決断を、ましてや自分を助けようとしてくれている人間すらも巻き込む決断を、どうして簡単に出来ると言うのだろうか。


「父さんと母さんに……まずは聞いてみよう。許可が出たとして、アルテミスが不利益を被らないか聞く。まあ正直に言ってくれるとは思わないから、どちらにせよアルテミスにも承諾を得てから話そう。


 もし彼女が、そんな覚悟は無いと答えたら、話さない。……そんな覚悟、誰も持てやしない。当たり前だ。きっと彼女は、断るだろうな……」


 最初に自分から断っておいて、アルテミスに拒絶されたらきっと失望するだろう。そんな身勝手さが己の中に存在した事実に衝撃を受けた。今ここに穴があったら入りたいとさえ思う程に恥ずかしい。


 だが、とにかく自分の気持ちは決まった。アルテミスと自分の持ち物を抱え、やるべき事をする為に自室へと足を向けた。


   §-§-§


「……と言う訳で、私の身体に関する秘密を打ち明けたい者が一人居るのですが、御許し頂けますでしょうか」


 華耀の耳には父と対になった連絡魔道具がはまっている。王である父は執務が忙しい筈なのに、華耀からの連絡は十中八九その場で出てくれる。それが良い事かと言われればかなり怪しいが、今に限ってはありがたい事だった。


「前々から気になってはいたが、どうしてお前はそうやって小難しく考えるのだ? 玉座に座っているならばいざ知らず、まだ十五の子供がそんな事を考えずとも良い。自分の身体の事ならば、自分が良いと思えば話して構わぬ。王妃も同じ気持ちぞ」


「ですが、情報漏洩のリスクを考えれば私一人の問題では無い筈です。


 今ですら病弱で王位継承者に相応しくないと言われてるのですから、この忌まわしい体質が明るみに出ればそれこそ呪いだなんだと理由をつけて反対するに決まっていますよ。


 そうなれば父上や母上に迷惑をかける事になりますし、周辺諸国にも付け入られる隙となってしまいます」


「はて……何がそんなにいけないのかわからんな。


 言いたい者には言わせておけば良い。その様な輩はどうせお前が今の様な体質で無くとも理由をつけて難癖を付けてくるであろう。


 それよりも、体質なぞ気にせずに堂々と過ごしていれば良い。私と妻と、お前の体質を知ってから十年、何もしなかったと思うか? お前が荒くれ者ならともかく、そうでは無い。何か言われても黙らせるだけの手は打ってある。


 そもそもな、我が国は数百年前、初の女王が誕生した時から隣国インテコアと違って男女平等を謳っておる。近年では女王も珍しく無く、そもそも王妃や王配おうはいも王や女王と全く同等の権限を与えられる。だからお前が男だろうが女だろうが関係は無い。


 それよりも、より良い国にする為に統治者に求められるのは王としての資質と、配偶者に誰を選ぶのか、この二つ。


 だからお前はむしろ、目立たぬ様に過ごしている所為で病弱と噂されたり、王としての資質が欠如している、と見られている。そちらの方が問題だろう」


「ですが、今父上が言った通り、それは国内での話でしょう。私が男とも女ともつかない事は、男尊女卑の気質が強いインテコアからしてみれば、格好の的な筈です。好戦的で攻め入る口実を常に探しているかの国であれば、私の体質を知ればすぐさま攻めて来そうなものですが。


 流石に人の生死に関する事は、”言わせておけ”、では済まされないでしょう」


「……確かにそうだが。そもそも、それを気にするのはそれこそ私と妻であって、まだ成人すらしていないお前では無い。


 インテコアとの国境にニトラール学院があるのはその為だ。少なくとも、インテコアの生徒は人質になる。今年も例年通りの人数が入学してきている所を見るに、そう簡単に切り捨てて開戦、とは行かぬだろう。


 良いか、お前がむやみやたらとインテコアの連中に喧嘩を売ったのならばともかく、それだけ慎重に考えて動いている中で漏れ出た情報ならば、誰もお前を責める事は出来ぬ。


 お前はお前の資質を磨き、国民にとっての頼れる存在になれる様に一層励むだけで良い。他の事は案ずるな」


「……分かりました、精進致します」


「うむ。……ん、あー、ウォッホン、ところで、試験が明けたら中期休みに入るのでは無かったかな?」


「すみません父上、中期休みはそちらに戻らずに図書館で調べ物をしようと思っています、少しばかり……私の体質について有力な手掛かりを見つけましたので」


「そ、そうか……ならば仕方が無いな。次の休みには顔を見せて欲しいものだが……」


 父が名残惜しそうに呟いている声が聴こえ、申し訳無い気持ちになりながらも、華耀は音封魔道具へと魔力を流すのを止めた。


 ――どうせなら、今回の休みで魔力吸収を上手く制御出来る様になって、堂々と男の姿で帰城したい。


 これ以上父が自分を娘扱いする前に、息子だと言う事実を思い出させる事。そして常に城に出入りしては華耀が姿を見せない事に言及してくる貴族達を黙殺する為にも、一刻も早く魔力を制御出来る様にならねばならない。


 その為には見つけた手掛かりを元に、中期休みに無理に帰城せず、その分修行に充てたいと言う本音が華耀にはあった。


 決意を新たにすると、華耀は、改めて目下の懸案事項に取り掛かる事にした。要するに、今のやり取りで分かった事は、誰に何を話すにしても、華耀の事に関してであれば自己責任の下、自由にして良いと言う事である。


 あの口ぶりであれば誰に話したのか特定し、相手を監視する気は王には無いとは思うが、王家以外の人物が監視してくる可能性は十分に有り得る。やはりアルテミスには事前にきちんとリスクがある事を話すべきだろう。


 ――しかし、私の体質の話がそのまま彼女の身の安全に直結するのは、私が王族だからこそだが、流石に王族である事迄は今はまだ、明かせない。となるとそこをぼかして説明する必要があるが中々骨が折れるな……。


 アルテミスの部屋を訪ねる前に、ある程度話す事は決めておくべきか。とは言え、真実を話す代わりに別の事で嘘を付く事になってしまうのは避けたい。あくまでも話したくない事は話さない・・・・のであって決して嘘はつかない・・・・・・、と言うのが華耀の信条である。


 どんな理由があろうともそこで嘘をついてしまえば、信頼関係の構築は絶望的になると華耀は考えている。


 例えば政治絡みの敵対関係にある人物に対してブラフを流す事があっても、良好な関係を築きたい相手に対しては誠実でなければならない。たった一度。たった一度嘘をついてしまうだけで、例えどんなにその後誠実に接したとしても、相手は疑心暗鬼を生じ、警戒する。そしてそれを消す事は難しい。信頼とは、築くのは難しいが壊れる時はあっと言う間だ。


 城に出入りする人物を観察し、華耀はそう考える様になっていた。


 アルテミスの事は、既に彼女の好意を無下に扱ってしまった事で少なからず傷付けてしまっている。その為に彼女には本当の事を話すと決めたのに、他の事で嘘をついてしまえば本末転倒甚だしい。


 ――そもそも嘘さえつかなければ誠実、な訳では無いよな。アルテミスに対して誠実であるのであれば、理由があって話せない事は話せないのだと、しっかり伝えるべきだ……。


 必死に情報を集めて華耀の手助けをしてくれたアルテミスに対して、話すとも話さないとも、話せないとも言わず、ただひたすらに誤魔化した華耀である。誠意を見せるのであれば、全て話すのが一番良いのだろうが、それが出来ないのであればせめて、今はまだ話せない・・・・・・・・のだと真摯に説明する事が肝要だろう。


 そう答えを出した華耀は、少し緩めの上着とズボンへと着替えた。言葉で説明するよりも、目で見た方が理解がしやすい。そう考えた華耀は。アルテミスの部屋に行く前に華耀になるのでは無く、彼女の目の前で意図的に魔力を消費し、エレノアから華耀へと変化する過程を見せた方が良いと判断した。その為には流石に女生徒の制服を着て行く訳にはいかない。


 着替え終わった華耀は、一度深呼吸をしてからアルテミスの教科書を手に持ち、自室を後にした。

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