第二章
入学式
「皆さん入学おめでとうございます。この学院は――、と大抵長い説明が始まるのかもしれませんが、一切省きます。入学を決めた時点で大抵の事は調べてあるでしょう。ここでの生活や授業に関する説明はこの後のオリエンテーションに一任しています。ですから、私からは一言だけ。
この学校では全て己で決めなければなりません。取得する科目や教師然り、食事の時間や種類然り。もちろん、友人然り。授業だけでは無く、今後の人生において必要であろう自主性を育む為です。いつ寝ていつ起きるのか、それもです。ですから過去、自堕落な生活をして学院を去って行った者も多々居ます。皆さんは、自分の将来を思い描けていますか。自主性を育むと言う事は、未来の自分を想像し、そうなる為にはどうするかを考え、ひたすらに邁進する事です。目的を見失わない様、注意して下さい、以上」
学院長の挨拶に、華耀は顔が熱くなるのを感じた。未来の自分を想像し、邁進する。確かに、王都を出立する時はそう誓っていた筈だ。だが、今朝の自分はと言えばどうだろうか。単純に、新しい生活に、王子だとか、王妃の遠縁だとか、そう言ったしがらみから解き放たれる喜びから、いつもより早くに目が覚め、更には無意識とは言え普段より気合を入れて身だしなみを整えてしまったらしい。その証拠に、エレノアである今の自分の髪はいつも以上に美しく波打っている。
元々、同一人物だから当たり前と言え、同じ黒髪直毛に黒目では華耀とエレノアの関係を学院で怪しまれてしまうかもしれない。そう師匠と話し合って一種の変装として髪を巻く事にした筈。
だが今、視界に映る髪は――、美しく見せる為の類に見える。別に女になりたいとかそう言う事では無いが、華耀だろうがエレノアだろうが、必ず身だしなみはそれなりに気を付けていた。だが、流石に勉学を疎かにして見た目を気にかけていては、完全に自堕落な生活まっしぐらだ。今日の自分の行いは、その第一歩だったのでは無いだろうか。
「ねえちょっと、貴方大丈夫? 体調悪くなった? 救護室がどこか聞いてこようか」
――そう言えば前に少しだけエレノアとして通っていた学校でも集会で倒れる子が居たな……
「ねえ、大丈夫!? 私の声聞こえてる!?」
ふいに横から肩を叩かれ、華耀は飛び上がりそうな程驚いた。
「えっ、わ、私、ですか?」
「え、あれ、もしかして私の早とちり? すごい青い顔してたからてっきり……ごめんね」
見知らぬ少女の一言に、華耀は首をかしげた。
「青い顔、ですか? 確かに学院長の話を聞いて、こう……殴られた気にはなりましたが、体調は悪くありません、ご心配ありがとうございます」
「あ、そうなんだ。良かった。え、でも学院長の話に殴られた気って何……? 自堕落な生活云々の所? 本当に自堕落な生活をしてる人は人の話を聞いて我が身を省みたりしないから大丈夫じゃない? ……多分だけど」
「今日は入学式だからって、嬉しくて早くに目が覚めてしまって……いつもより気合いを入れて身だしなみを整えてしまったみたいで。そんな暇があったら勉強をすれば良かったのに」
「へ……そんな事? ちょっと嘘でしょ、真面目ちゃんなの? ここはこの大陸で一番の学校なんだし、そうじゃなくたって新しい生活が始まる時は嬉しさとか緊張とかで早く目が覚めるでしょ? そう言う時に勉強出来る人間なんてどこに居るの? 一年経ってもまだ勉強を疎かにしてるなら分かるけど、初日なんて誰でもそんなもんだよ。そんなに気張ってたら疲れちゃうよ!」
「真面目ちゃん……。初日は誰でもそう……。そんなものなのか……?」
「やっぱり真面目ちゃんかぁ。ねぇ、体調悪くないならオリエンテーション会場に移動するよね? もし自由席だったら近くに……隣に座って良い?」
少女の問いかけに、少しだけ躊躇する。顔色の悪さを見て取って声をかけてくれた、親切な人。だが、逆に言えばそれだけ周りを観察していたと言う事でもある。未だ名前を聞いていない為に判断出来かねるが、裏の無い接触だとどうして言えようか。とは言え、まさか返答を棚上げして名を聞くのは失礼に値する為出来ない。
「はい、是非。よろしくお願いします」
とりあえず了承し、名前を聞いてから今後の事を考える事にした。
オリエンテーションに使われる会場はとても広い空間だが、所狭しと机と椅子が設置してあった。各席に書類が置いてあるのを確認した華耀は適当な一席に近づき、名前や生徒番号の類いが記載されているかさっと見渡す。特にそれらしき物が見当たらず、恐らく自由席だと判断した華耀と少女は、先に座っていた人物が避けたのか、ぽっかりと空間が空いてしまっていた教壇に程近い前列を陣取った。
「今更だけど、私ニーナ。えーと、ファミリーネームは言わない方が良いって暗黙の了解があるって教えられたんだけど……良いのかな……」
「そうですね、偽名を使ってはいけない決まりはありますから、ファミリーネームを秘匿する事で皆さん身分を隠匿している様です。自分が隠す必要があるか否かにかかわらず、ラストネームだけ名乗るのが良いのでしょう。改めまして、私はエレノアと申します。よろしくお願いします、ニーナさん」
「えっと……その、出来たらさっき最後にぼそぼそしゃべってた口調で話して欲しいなぁ、なんて。私が初対面で咄嗟にとは言え、馴れ馴れしい口聞いちゃったのが悪いんだけど、いつまでもエレノアちゃんにだけ敬語使われると辛いと言うか……今更私の方が敬語にするのにおかしいというかそれはそれで悲しいと言うか……あと呼び捨てにして欲しい! 図々しいお願いだとは分かってるんだけど……」
肩を精一杯小さくして申し訳なさそうに頭を下げる少女の願いに、華耀は戸惑う。初対面で誰かも分からない状況で早急に距離を縮める様な言動、怪しい以外の何者でも無いのだが、何となく、彼女は何も考えていないただの善人の様な感じがする。一国の王子として、
――まぁ、少なくともニーナと言う名の女性はライゼンアムドや周辺諸国の貴族令嬢の中には居なかったし、ここまで鮮やかな赤毛を持つ家系も記憶には無い……。暫く様子を見る、か……?
最も、この学校に来る者の大半はある程度の地位にいる貴族令嬢や令息だ。例え名前が華耀の頭の中にある貴族の一覧に一致したからと言って、その全員と距離を取る訳にも行かないのは事実だ。仮に彼女が貴族令嬢だったとしても、恐らく対応は変わらなかったであろう。
「……いきなり言われてもまだちょっと敬語が出るかもしれないですけ……いや、出るとは思うけれど、それでも良ければ。私の事も呼び捨てにしてくれて良い」
こうして、華耀は入学早々女性の知り合いを一人得た。まだ一緒に講義を受けた訳でも無いので断言は出来ないが、この距離感の近さと言い、頭に入れてきた令嬢一覧に無い名前と言い、彼女は一種の特待枠の可能性もある。
そうしてニーナと世間話をしている内にオリエンテーション会場は徐々に埋まり、満席になるか否かと言う所で教壇に人が立った。若い女性である。
「そろそろ揃ったかしら? 私の自己紹介は面倒だから省きます。と言う訳で、早速この学院での学び方、生活の仕方を説明するけど、手元に配布してる書類に記載してあるから、流す程度にするわ。遠方からの入学者を考慮して、暦とかこの国独自の基本的な所だけ詳しく説明していくけど、野次を飛ばしたり妨害したらただじゃおかないから、そのつもりでね」
にっこり微笑みながら話す女性に、多少残っていたざわめきはぴたりと止んだ。
「よろしい。ではまずこの学院の方針だけど、授業は完全選択制。卒業に必要な単位さえ取得すれば何を取っても構わないわ。この辺りは書類に書いてあるから省略。
授業料は七年間分納入してもらっていると思うけど、最初の三年で上級学校程度の履修科目、次の四年間で専門科目の履修を終えるのが過去の統計上推奨されてる。
勿論、御家庭や別の学校でそれ以上を学ばれていた方は最初から専門科目を履修して結構よ。履修できる科目は学年によって制限される事は無いし、自由にして頂戴。
学期だけど、この学院では前期と後期の二期制。各学期の最終週に課題が出されて、その結果如何によって単位認定されるかが決まるから気をつけなさい。
学期の分け方は、この国での暦を採用し、
学院のスケジュールも書類の中に入ってるから詳しくはそっちを見て。
それから、これから二週間の授業は履修科目選択の為の見学になるわ。出席を加点要素とする科目も、この二週間だけは除外日になる。途中参加や途中離脱もOK。
時間割を見て貰えば分かるけど、基本的に一日中休み無く、夜中も講義は開いてる。夜型の人とか、宗教上の理由とかで日中歩けない人も問題無いでしょう。勿論、体調を崩さない自信があるならば日中帯と夜間帯の科目、両取りも可能。同じ教科でも時間帯によって違う教師が受け持ってるから、自分に合ってないと思っても別の教師の授業だと分かりやすい、と言う場合もあるわ。
履修登録の方法は書類参照の事。
それから、学院の規則も書類参照。かなり緩いけれど、その分自分で引き締めないとあっという間に堕落して行くわよ。門限も無いから、学院の外での買い物も自由。ただし制服の着用若しくは学生証の携行のどちらかは必須よ。
最後に、食堂も年中無休だからいつでも利用して良いわ。勿論外で食事しても良い。自炊は、個室には厨房が無いから別途厨房室で作って頂戴。その辺のルールは厨房室で確認して。
基本的にどの部屋も出入り自由だけど、部屋の入り口に利用規約があるから必ず読んで利用して。何か問題があった時に読んでなかったなんて言い訳は通じないからそのつもりで。
何か質問は? 無ければこれから軽く学院内を案内するわ。本当にかるーくだから、各自で後で見て回って頂戴。じゃ、行くわよ」
そう言って若い女性は生徒が立ち上がるのを待つ事もせずに、さっさとオリエンテーション会場を出て行く。早口で簡素な物言いと相まって、随分と慌ただしい印象である。
「な、なんか強烈な先生だったね……?」とは、出口を見てのニーナの呟きだ。全く同感である。
とは言え、ここでうかうかしていては先程の女性教師を見失ってしまう。流石にこの規模の学院を何の土地勘も無しに後で歩き回るのは面倒以外の何物でも無い。華耀とニーナは急いで書類をまとめて部屋を後にした。
§-§-§
結局、午前中いっぱいを使って図書館や談話室、救護室や部活棟等の主要な施設を一通り回った。最後に食堂に案内され、本日はここで解散となった。
午後は早速履修科目の見学に行こうかと考えつつ、ニーナと食事をした。ニーナは日用品の買い出しをしに街へ行くとの事だった為、別行動。華耀はとりあえず、今の時間帯に開講している授業全てを覗きに行く事にした。何せ、城である程度の勉強は見て貰っていたとは言え、それらが一体学院の授業で言うどの程度の内容なのかが、○○学Ⅱと言った科目名では判断が付かない。比較して、ある程度自分のレベルを把握してから判断したかった。
夕食時になる迄一通り授業を回った結果、上級学校で言う一学年は全て城で学び終えていた。二学年以降は明日以降また回ってみる想定だが、一部は恐らく上級学校修了程度まで終わっている様だ。その分早くから専門科目を学べると考えると、華耀は勉強を疎かにしなかった自分が少し誇らしくなった。
学院長との事前の話し合いでは、筆記科目はエレノアでも華耀でも、どちらか一方で取得した単位は双方の物として後で秘密裏に処理してくれるとの事だった。ただし、実技科目に関してだけは身体能力的に同じ扱いには出来ず、どちら名義でも単位を取りたければ、別枠で受けなければならない。幸いにもこの学校はほぼ無休で何らかの授業が開講している事もあり、日中帯にエレノアとして、夜間帯に華耀として実技教科を一通り受ける事も可能だろう。
それにしても、と華耀は思う。年中なにがしかの授業が開いているとは、一体この学院の規模はどうなっているのだろうか。教師の数だけでも一学年分の生徒に匹敵する数が在籍していそうな雰囲気である。
翌日は、実技系の科目を一通り見て回った。
魔法系はエレノアとして、体術系は華耀として主に受講する予定ではあるが、身長、体重等まるきり変わってしまう為、体術はエレノアとしても受けたい所である。気をつけなければいけないのは魔法系の授業の直後に授業を入れる事。通常の授業で身体が変わってしまう程魔力を消費する事は無いとは思うが、そうなってしまった場合エレノアとして授業を受けるのは困難になる。反面、普通に行けば授業で魔力を枯渇する事は有り得ないので華耀としての授業を取ってしまうといちいち無理矢理魔力を消費して自力で華耀に戻らねばならない。
一度華耀に戻ってしまうと魔力結晶を大量に消費するか、時が経つのを待たねばエレノアには戻れない。そう言った理由から、魔法を使う授業の後には出席を取らない座学系の授業を選択する事にした。こうすればどちらの状態でも出席さえしてしまえば授業内容は理解出来るので問題は無い。
こうして二週間かけて、二人分の科目選択は終了した。二人分とは言え、座学は全く同じ構成に出来た事によりそこまで悩まずに済んだのは学院長の助力のおかげである。
実技のみ、エレノアが魔法実技、剣術実技、総合実技の三つ。華耀が体術実技、剣術実技、総合実技の三つ。月曜から木曜日の日中帯にエレノア、金曜日の深夜帯に華耀の実技を集中させた。座学も月曜から木曜日に集中させる事で金曜日の日中帯を自習や図書館探索に充てる事とした。
この二週間で、エレノアとしては主にニーナと、アイナと言う女生徒と行動を共にする事が多くなった。ニーナとアイナは名前の響きが似てると言う理由で、ある授業の見学中に親しくなったらしく先日から昼を共にしている。
華耀とニーナは総合実技の授業で一緒になった。ニーナの専攻は体術で、総合実技は対魔法系を想定して取ったと言う。体術の実技が華耀と被る事は無く、内心ほっとしたのは言うまでも無い。
一方のアイナは、どうやら将来は政治の道に進みたいらしく、政治関連の座学のほとんどで一緒になった。彼女の名前も華耀の貴族令嬢一覧には引っかからなかった為、特待枠では無いかと推測をしている。
華耀としては、体術、剣術、総合実技の全てで一緒になった男子生徒と夜食を共にする仲になった。名前をイリヤと言う。無口で人を詮索しない所が気に入って一緒に居る。イリヤもまた、貴族令息一覧には居なかった。実技を見ている限り彼も特待枠に見受けられたが、断言は出来ない。
そんな華耀とイリヤの静かな夜食時間に、乱入してきた男が一人居た。ロランだ。彼とは受けている座学のいくつかが被っているので余りお近づきにはなりたくなかったのだが、エレノアと面識がある訳でも無いし、理由も無く断って角が立つのも面倒なので黙認していた。深夜帯に食堂を利用する人は少ないので、金曜深夜に必ず居る華耀とイリヤは前々から気になっていたと言う。要するに寂しがり屋だろうか。
ロランもまた、貴族令息の中には居なかった。
いくらなんでも知り合った四人が四人とも貴族で無いなんて事があるだろうか。それとも、華耀がチェック出来ていない他国のどれかか、或いは御法度である偽名を使っているか……。
授業中、周りを見れば時々城に来ていた公爵令嬢や令息の顔もある。最も、向こうは華耀の顔等知らない為近づいてくる気配は無いが、大なり小なり、貴族は割と溢れかえっている訳である。
不可解に思いながらも彼らと二週間を過ごし、本格的に授業が始まった頃――事件は起こった。
火曜日の昼時間、いつも通りニーナとアイナと昼食を取ろうとし、食堂の一角、席を確保した矢先の事である。
「あ、こっちこっち!」
突然声を上げたニーナの視線の先には、イリヤとロランが立っていた。
「おお、女子だ!」やたらと嬉しそうな声はロランである。
そして二人は、華耀の眼前に腰を下ろした。
「あのね、私が取ってる体術実技で一緒のイリヤ君! 身体裁きでどうしても出来ない所を教えてくれるって言うから、お昼一緒にどうですかって誘ってたんだ。一緒に……良いかな?」
しっかりとした理由もあり、何より既に着席している二人を眼前にして駄目だと言える神経を、生憎と華耀は持ち合わせていない。更に運の悪い事に、ロランとアイナも座学で面識があるらしく、普段の物静かで人見知りがちの様子とは打って変わって楽しそうに話している。諦めて頷くより他に無かった。かと言って、昼食を掻き込んで先に席を立つのも、失礼に当たるし余り良い印象は与えないだろう。
大人しくニーナの隣で黙々と食事を取っていると、不意にニーナがこちらを向いた。
「あ、そうだ。この子はエレノア。体術は取ってないけど、総合実技で一緒なの。魔法も剣術も凄いんだー」
「それは興味深い。是非今度、手合わせを」
――余計な事を!!!
とは思うものの表情には出さず、にこりと微笑み「是非」と言ってしまう自分の社交性が憎い。
ロランとアイナはともかく、ニーナとイリヤとだけは、エレノアと華耀の双方との面識は避けたい所であった。身長や体重と言った、身体の性能が大きく異なる為、基本的にはエレノアと華耀の戦い方は全然違う。とは言え、同一人物であるが故の癖の酷似と言うのは存在する。武術専攻で、ましてや特待枠疑惑のある二人には見抜かれてもおかしくないのである。
履修した科目は、担当教師や日程が違っても、基本的には自由に出席が出来る。学期末の課題が不安な生徒の為に、授業回数を多くこなせる様にと言う温情措置であるが、それが華耀を苦しめる。つまり、イリヤが日中帯の総合実技に顔を出せばエレノアと手合わせするのも容易いと言う事である。
――イリヤを見かけた日は体調不良と言う事にして授業を休むか? いや、その場しのぎにしかならないし、彼が本格的に日中帯の授業も全部参加してしまえば私が授業に出れなくなる……。いっそのこと、一回で満足するのであればさっさと手合わせしてしまった方が早いか。
隣ではニーナが参加している総合実技の日程を伝えている。直近でエレノアが取っているのは明日の午前中。念の為自分の癖を研究しておこうと誓った傍らで、アイナの声が響く。
「あ、その考察でしたら私よりもエレノアさんの方がお詳しいですよ」
――そっちもか――……。
一難去ってまた一難。結局その日の昼食の味は全く分からないまま、それでもしっかりと完食した華耀であった。
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