怠惰くんはすくすく育っています

約2年が経過しました。

うん、寝てただけだもの。


僕の見た目は銀髪青眼。

髪はサラサラしており、中性的に見える。


ちなみにスキルは勝手に増えるので取捨選択させてもらった。称号も貰えた。


スキル


1次 生活魔法

2次 魅力強化Ⅱ 知力強化Ⅱ 美肌 美髪

3次 識別

秘奥 隠蔽IV

覚醒 スキル自動発動

神話 念動の極意 結界 美少年の極意 魔創


称号


転生者

弟系男子

魅了する者

儚げな魅力

魔力を操る者

魔力に頼る者

美神の加護

魔導神の興味



はい。なんていうか…神様が何柱かいらっしゃることを知りました。

今後も関わることになるだろうし、やる気があったらお祈りしよう。


ちなみに、スキルの後にローマ数字がつくものは秘奥まで成長する。

識別などの鑑定系スキルは同じ位階まで他人のスキルを見ることが出来るが、同じ位階以上の隠蔽に負けてしまう。


また、神話級のスキルは称号などで神様から直接貰う以外に選択肢はないらしい。


それもこれも、全部僕を拾ってくれたお姉さんが教えてくれた。

お姉さんの名前はシール・フレグランス。

透き通るような水色の髪に水色の瞳。白い肌、少し尖った耳を持っている。エルフっぽいけどどうなんだろう。


シールさんは少し特殊らしい。


彼女はこの国の貴族位を持っているが、お眼鏡にかなう人物がおらず、結婚をしたくないがために辺境を統治しているのだとか。


また、海を挟んだ隣国であるストア商業連合国の影響を受け、孤児への支援が手厚いそうだ。

孤児院はシールさんの御屋敷の隣にあり、暇を見つけては僕に会いに来てくれる。


僕のコミュ力はそこまで高くないけれど、シールさんは一緒に過ごすだけで嬉しそうにしてくれる。だから僕も毎日が楽しい。

今日もこのあと────


「こんにちは♪ネムくんの大好きなシールさんだよ♪」


来てくれる予定だった。


「こんにちは、シールさん。忙しいのに会いに来てくれてありがとう」

「(かわ…ん゙ん゙)そんなの当たり前だよ。それで、今日はどんな話をしようか」


シールさんはいつも笑顔だけど、時々顔が赤くなる。体調が悪いのかと聞いた事はあるが、適当に誤魔化される。病気だったら怖いなぁ。


「じゃあ、寿命について教えてくれる?僕の種族は寿命がないらしいんだ。」


少しいきなりなカミングアウトだったが大丈夫だろう。ステータスの見方は口頭で説明を受けているので疑問は色々と聞いている。


「(寿命がない種族って…!?)じゃあまずは私達魔族からね。魔族は何百と種類があるけれど、大体100年〜1000年生きることができるわ。大体の魔族は自分の寿命の半分を超えるとゆっくり老化し始めるの。」


なんとまぁ、壮大な価値観。

さすが異世界だね、さすいせ。語呂悪い。


「じゃあ、通りのおじいちゃんはすごい生きているんだね!」


「通りの…あぁウスさんは300才くらいらしいわね」


「シールさんは何歳なの?」


「私は17才。私は寿命が長い方の種族で若いからいいけれど、女性に年齢を聞くのはダメなことなのよ。いい?」


「ごめんなさい。シールさんのことがいっぱい知りたくて。」


「ッスゥ───」


シールさんが面白い顔をしている。でも綺麗な人だからそこも魅力的なんだよねぇ。


「ネムくん!もう我慢できない!今夜は起こさないから!」


そう言ってシールさんは僕を抱き上げてベッドに連れていく。

起こさないって何?とは言わない。

寝かせないじゃないの?とも聞かない。

彼女は僕をたくさん甘やかしてくれるから、僕も抱き枕になることは甘んじて受け入れる。


これが最近の日課だった。




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