第3話 聖女と魔女3

●●アウラ視点●●


 聖女と魔女の代表二人による素晴らしい式典の挨拶が終わりました。

 ちなみに挨拶をした片方は私の母です。

 大聖女らしい素晴らしい挨拶でした。


◆◆ダリア視点◆◆


 聖女と魔女の代表二人による堅苦しい式典の挨拶が終わった。

 ちなみに挨拶をした片方はうちのママだ。

 先からあたしの方を睨んでいるのはやめて欲しい。魔女の長の威圧がハンパない。


●●アウラ視点●●


「エレノア様、お美しいですわ」

「私、感動で涙が」

「私のハンカチをお使いなさって」

「ありがとうございます」


 母様、娘として誇らしく思います。


○○エレノア視点○○


(アウラちゃん可愛い。うちの娘可愛い。アウラちゃんアウラちゃんアウラちゃん)


◆◆ダリア視点◆◆


「さすがドロシー様、堂々としたお姿だ」

「ドロシー様素敵だわ」

「私もいつかドロシー様のような立派な魔女になるんだ」


 あー帰りたい。


◇◇ドロシー視点◇◇


(あのバカ娘、あとで折檻だな)


●●アウラ視点●●


 式典会場の片付けをしていると、「アウラちゃ~ん」と母に抱きつかれました。


「大聖女エレノア様、お戯れはおやめください」

「だってアウラちゃん成分が足りない~」


 すりすり、と頬ずりされました。


「は、恥ずかしいのでやめてください」

「えーいやだー」

「だ、誰か助けてくださいっ!」


『いえ、ちょっと無理です』


◆◆ダリア視点◆◆


 式典会場の片付けをサボっていたら、「ダリアぁア!!」とママに怒られた。


「あんたっていう娘は」

「やめてママ恥ずかしい!」


 お尻叩かないで!


「誰か助けて!」


『いや、ちょっと無理かな』











 


















 






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

聖女と魔女の二人旅 うすしお @BB-9

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る