第24話 爆笑

久々に、養老先生の本を読んでいる。


その中に、スローフードを題にして項目がある。

中の一説に笑ってしまった。

この考えが大好きなのです。


『…業績主義は自分の発明が何百億円のものだという主張を生み出している。 青色発光ダイオードの開発への対価が争われた件もじつはシステム問題である。 社長が開発担当の社員に対して、適切な待遇をすれば、ああいう社員は出なかったはずである。 社長も社員も、システム問題を理解していないから、ああいう問題が起こる。 どちらも自分の視点からだけ、都合のいい筋道を主張する。 おかげで裁判所という、じつはもっとも実状を知らない人たちが、裁判をすることになる。 これが「理性的」「開明的」な行動か、私にはほとんどアホとしか思えないのだか…』


この一説だけでも楽しませてくれます。


今の社会システムは間違いなく階層社会だと思います。

立場的に上の人との確執はあると思います。

仕方ないことでしょうが、理不尽ですよね。

日本の働いている人たちの7割がサラリーマンになったような世の中。

それが経済というシステムの中でうまく動いているように感じている。

そして、そのエネルギーの源に金という抽象的な概念と現物を手に生きています。

デジタル通貨になっても同じでしょう。


そのエネルギーを得るために殺人まで起こるもの、これって何ですかね?


単純にみれば金を持っていれば、具現化できる権利が増えるのでしょうね。

実際、自分の意志が反映されやすくなりますから。

でも、自分という人間は生き物です。

だからという訳ではないですが、凶悪な輩は実弾を持ってこの概念を壊そうとします。

実際、殺人となって表現されるのでしょう。

そんなことは思っていなくても、金を振りかざしていると危険を伴うのでは?

私はそういう意味では免除されてます。


さて、善悪を言っているのではないのです。

そのシステムとして組み込まれて動かなければ、我々は生きていけないのです。

抗うことなく流されることなく…これって結局普通にしろってことでしょうが、これまた普通って何? になりますね(笑)


私的には今の社会システムで、これは明らかに違うだろうと思うこと、人としてダメだろうことは、しない近寄らない、ですね。


ふと、思った次第です。

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