ボッコボッコにしてやる♪
あの後、【対戦】が終わって彼らとフレンド登録したヨミ達は【
ーーー私とスズは本来の目的の北の周回ボス【グリフォン】を倒すために歩いている。
東の【ゴブリン・キング】は
『ま、私達は自分から探しているんだけどね』
『ん?どうしたの、ヨミ?』
何でもないよと言う。
『そういえば、【
『全然。
考えたらパッと出てきちゃった』
『敵を黄泉へと誘う……良いじゃん♪』
『我ながらね~』
私は話ながら、
『相変わらずの反射神経だね♪
さすが、アウトドア系オタク女子!』
『オタクが運動できない時代は、もう
それにしても【
私、そんなに弱く見えるかな?
『あっ、でもこれなら相手から来るかも!』
『何が?『【到達者】ON!』…ヨミ?』
『【到達者】は、弱いモンスターは逃げて、強いモンスターに狙われやすくなるのよ』
『へぇ~』
2人は再び歩き出す。
………………
…………
……
『ーーーそういえば、ネームド戦の
暇になったので、歩きながらスズが新しく手に入れたスキルを教えてもらうことにした。
スキル
【
地上を跳びまわった兎は、
ジャンプの高さが伸び、空中で2回ジャンプできるアーツ。
条件
・【
【すり替え】技 【怪盗】スキル
自分の持っているアイテムまたは武器を相手の武器と交換するアーツ。
【煙玉】土 【怪盗】専用スキル
煙を内包した玉が壊されると中から煙が放出される。
消費MP100
条件
・【砂煙】を覚えている
【予告状】闇 【怪盗】スキル
MPを先に消費することで、
使用スキルのクールタイム分の時間が必要になる。
※【
消費MP100
称号には【ネームド
『そして、アイテムの【グラーキの
ーーー彼女の両手には、赤黒い紫色の物体がある。なんか、テカテカしてる。
【グラーキの肝】アイテム
食べると、スキル【不屈】を覚える。
スキル
【不屈】P
HPが0になった時に、1度だけ全回復するパッシブスキル。
発動後に、【防御】【魔防】に補正(大)。
『……おいしい?』
『味しないのが、逆に気持ち悪い』
『へぇ、私の時はイチゴ味だったよ』
『ごふっ!え、…ん?……ヨミ!上!』
スズが急に離れたと思ったら、私の周りが影に
私は【神速】を使って上から
ーーー立っていた場所を【グリフォン】が通り抜ける。
『【ダッシュ】【スラッシュ】!』 『【
『キュルアアア!』
両方から迫る私達に、空から襲ってきた【グリフォン】は低空飛行で避ける!
結構、速いな……【神気解放】!
『キュアア!』
【グリフォン】はUターンして、私に突撃してくる!
『好都合!』
少女が怪鳥に対して、正面から
『3・2・1、【アッパー】!!』
『キュ!?……プキャア!!』
『おお……』
スズがは
『見えてるし、真っ正面から来るなら
【グリフォン】は、【アッパー】の衝撃と
『さすが、女神!』
いや、これのどこら辺が女神なのよ。
『そういえば
『ヨミがネームドと戦ってる映像が流れてるよ?運営から』
『え?
…………あー、そういえば倒した後にメッセージでネームド戦の映像の買い取りを求められたわねぇ~』
まったく、説明を読んでなかったね、私。
『運営が買い取ったの!?』
『……よっぽど、ネームドを
そうだ、スズに何か買ってあげようかな。
『…キュ……キュルアアア!』
『『あ、』』『起きた』
『【神速】【右ストレート】!さようなら~』
【グリフォン】の防御力が低かったのか、拳が強すぎるのか、顔を殴られた北のボスはこうして幕を閉じた。
ーーー30分後。
南のボス【コカトリス】と
『ヨミ!そっちに行ったよ!』
私達は【
『コケッコッコオオ!!!』
『効かないよ!』
【コカトリス】が【石化】を付与した鳴き声を私に向けてくるが、【天使の
『【パワー・スラッシュ】【連続斬り】!』
【ぶっ飛ばし】でスズの方に飛ばされた【コカトリス】を、スズがアーツを使って切り刻む!
そして……
『【
『コケェェェ…』
【コカトリス】の最後は、弱々しい声でポリゴンになるのだった。
………………
…………
……
『ーーーやっぱり、ヨミは強いね!』
『…だから、ここからは別々に行動しよう』
突然、スズが悲しいことを言う。
『え……何で…?
スズも強いよ?』
ネームドだって倒せてるじゃん。
『いや、私はまだ自分のスタイルを決まってないから、ヨミより1歩出遅れてる感覚があるんだぁ』
確かに特殊職【怪盗】は攻撃系のスキルはないけど、戦闘自体には役に立つスキルばかりなのに……
『肩を並べて戦いたいの。
『ーーー2週間後のイベントまでに!』
寂し…………って、2週間後かーい!!
『はぁ~…私はスズがソロで、これからやっていくのかと思ったよ~』
『ヨミと私が別れるわけないじゃん♪』
『それに、クラン【黄泉送り】を作るんだし!』っとスズは笑った。確かに。
『…なら、次のイベントまでにお互いに強くなるか!』
『うん♪
モンスターとPvPが混ざったイベントだから、出会った奴を全員♪黄泉に落とそう♪』
『え?……ええ。そう、ね』
スズは『この後、家の用事で出かけるからお別れね!ヘッドギアはあげる♪』っと言ってログアウトするのだった。
ーーーくれるんだ……。
分かっていたけど、これって数万円するのよね…。
私は(複雑な顔をしながら)最後のフィールドボスである【蛙の
………………
…………
……
『本当、カエルばっかりね』
ここのモンスターはカエル系しかいなくて、しかも【打撃耐性】を持っていた。
私はドロップで手に入れていた【石の大斧】で斬りかかっていたが、切れ味が悪いので効率は悪い。
5分後。
『この辺りよね?じゃあ……』
ーーー装備していた【石の大斧】を仕舞う。
『ゲェロォオオ!』
ーーー突然、目の前の水溜まりに影が現れたと思ったら、特大サイズのカエルがジャンプしてヨミを襲ってくる!
『【ぶっ飛ばし】!!』
【将軍ガエル】は口を開けて私を食べようとしてきたので、少し立ち位置をずらして、横っ
『おらっ!!』
【将軍ガエル】は木々を折りながら奥に吹き飛ぶ。……しかし、何事もなかったように起き上がった。
『そうそう!そうこなくちゃ!』
ーーー失恋のストレスがまだあった…。
そんなヨミには【打撃耐性】があるこのボスは良いストレス解消になるのだった。
『我が
『【神気解放】!』
『さぁ、サンドバッグになれぇー♪』
『ゲロ!』
【将軍ガエル】は舌を槍のように突き出す!
『見える!見えるぞ!【神威】!』
『【フルスイング】!!』
ヨミはそれを掴み、空に投げた!
『ゲ、ゲロ『【ラッシュ】!』グゥエ!?』
【乱打】から【ラッシュ】に進化したスキルで、落下するカエルを
『【三日月蹴り】!【神速】【飛び
ーーーラッシュ♪ラッシュ♪ラッシュ!!!
『【雷神の拳】!!!』
雷撃が、ボコボコにされたカエルの顔にめり込み、水の上を水切りして奥の木々に突っ込ませる!
『あぁ、属性ダメージが入っちゃった……』
『ゲ…ゲロォ…』
『まだいける?いけるよね♪』
『ラストは一撃で!』
『【神撃】!【脚力強化】【腕力強化】【神威】【強打】!』
スキル
【神撃】技/光 【神族】スキル
その突撃は、光の弾丸のようであった……
スキル発動後に自身の周りに光のオーラを
【速さ】に補正(大)。
※自身の【防御】・【魔防】を貫通したダメージをMPで
条件
・【突進】を覚えている
・【魔攻】、【攻撃】が500以上
・MPが10000以上
ヨミは1万を超えるMPでカエルが吐き出す、水の弾丸や舌の攻撃を相殺して、【攻撃】にバフをかけまくった拳をカエルの
『しゃおらぁあああ!!!』
こうして、ヨミはフィールドボスを全て倒し切るのであった。
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