【怪盗】 vs ネームド②

『…いや?アレってアンコウなの?』


 目の前にいる、自分をみ込もうとしたモンスターを観察する。


『ヌオオオ』


 【グラーキ】というモンスターはアンコウのような見た目。顔から目が3伸びている。身体からだの表面には小さなトゲ。


 うん、アンコウ何かかな!


『ヌオオォ…!!』


 スズが観察していると、【グラーキ】が地面を泳ぐようにしてせまってくる!


『ちょま、速っ!?』


 想像以上の速さで迫ってくる【グラーキ】の下の地面を見てみると、【グラーキ】を中心として地面が液状化している。


『(とりあえず!)離れる!』


 【跳力ちょうりょく強化】を活かして、地面を跳ねながら【グラーキ】から離れる!


スキル

【跳力強化】技 【兎族】スキル

 兎特有の跳力を発揮させて3分間、ジャンプが高くなる。


条件

・【跳躍ちょうやく】を覚えている



『ーーーッ!?

 結構…結界がせまいな!!』


 ヨミから聞いてた【戦闘フィールド】の状況より、結界の範囲が狭く感じる。


『(追いつかれる…!)

 【ファイアー・ボール】!』


 始まりの街の【スキルショップ】で買って、覚えたスキルを放つ!


 ……だけど、まるで効いてない。


『……ォォオオ!!』


 スズは魔法を撃ちながら、さらに【グラーキ】から距離を取っていると、【グラーキ】の動きが止まり、粘液を引いた大口おおぐちを開いた。

ーーーそして、口から蒼白い光をめ始める!


『やばっ、【シュート】!』


 私はショップで買った【手榴弾】を【投撃とうげき】の上位系スキル、【シュート】を使って、その


『ヌォッ!?』


 【グラーキ】の口に投げ込まれた【手榴弾】は、中で大爆発を起こす!

 

 だが、まだまだHPは健在である。


『あのアイテム、

 めっちゃ高かったのに!めっちゃ高かったのに!』


ーーー私は本来、あまり戦闘向きじゃない【怪盗】で西のフィールドボスを倒すために、これまでに集めた所持金のほぼすべて!払って!【手榴弾】3個買ったのに!


 高かった【手榴弾】は、【グラーキ】の攻撃を阻止そししたが、HPを1割弱しか削れていない。


 ……。


『あれ?来ない?』

『まさか【気絶スタン】? 

 なら、今がチャンス!』


 隠し包丁入れて、ぐつぐつに煮てやるっ!


『【ダッシュ】!【スラッーーーッ!?』

 

 再び口を閉じた【グラーキ】が何故か動かないのを見て、【気絶】状態に落ちたと考え、手に持った【鉄の剣】で斬りかかる!


 私が接近すると、白目をいていた【グラーキ】が突然、目を正常に戻しーーー目を閉じないと失明しそうなほどの閃光が周囲を照らす!

 

『しまっ……きゃあああ!』


 完全に油断していたスズは、隙をさらした自分はこのモンスターに倒されるのは確実…っと思う。



 …………あれ?

 私、まだ生きてるね?



 自分が生きていると仮定かていし、目を恐る恐る開く。

 【グラーキ】を見てみる……いない。


『は?…え?』

『いや、いる!』


ーーー確かに、。 


 あいつは最初に現れた時に、透明になって足下から攻撃してきたーーー


『【大脱出】!』


ガキィィーン!

 

 私が立っていた場所で、鋭い牙と牙が重なる!


『ヌ?…ブフォァァアア!?』


『残念でした♪』

『べぇ~!』


 【怪盗】スキルの【大脱出】を使い、足下から喰らいつこうとした【グラーキ】から逃れて、私の代わりに残り2つの【手榴弾】を置き土産みやげにしてやったぜ!


スキル

【大脱出】技 【怪盗】スキル

 発動後3秒間、攻撃をすり抜けるアーツ。


ーーー呑み込んだ標的が口の中にいないのを不思議に思い、動きが止まった瞬間に炸裂!


 口から漏れた爆煙が広がり、それが晴れると、そこには、【グラーキ】が力尽きている姿が……


あああ!!』


 怒った。

 

 なぜなら、【グラーキ】はまたしても【死んだふり】をしているから!


『【シュート】!』


 【鉄の剣】を投げる!

 スキルのアシストで真っ直ぐ投げられた剣は【グラーキ】の右側の目を斬り飛ばす!


『ギュオァア!?』


ーーー目は防御力が低い!


 ……でも、HPはそこまで下がってない。


『あっ、潜らないでぇ!』


 少し落胆らくたんしていると、【グラーキ】が液状化した地面の中に潜り始める。


 放った武器を手元に戻して、【グラーキ】に接近!尻尾以外は全て潜られてしまってる…!


『クッ、仕方ない!

 【鑑識眼】【偽法ぎほう】!』


 今も潜り続ける【グラーキ】に、スキルを使い、【グラーキ】のスキルを


『【変身】!【沼地のあるじ】』

『【潜水】!』



ーーースズは【沼地の主】や【潜水】を覚えていないが、職業専用装備と【怪盗】スキルの【偽法】がスキルの発動を可能にしていた!


 そして、スズも【グラーキ】を追って地面に潜る!


模倣もほうするオペラマスク】アクセサリー

 また、【変身】での一部の種族・職業を解放する。


HP+1500

MP+2500

【防御】+70

【魔防】+70

【速さ】+60


装備スキル

・【鑑識眼】


【鑑識眼】【魔眼】スキル 

 MPを消費することで、敵の種族・職業を知ることができる。


消費MP200


【盗神の手袋】手袋

 装備者は、スキル【偽法】での一部のスキルを解放する。


HP+600

MP+2000

【攻撃】+100

【防御】+70

【魔攻】+100

【魔防】+70


スキル

【変身】【怪盗】スキル

 相手の種族・職業を知っている場合、その

 また、【人族】や【盗人】にもなれる。

 自分のアバターを【人族】にさせられる。

※一部の種族・職業にはなれません


【神の左手】【怪盗】スキル

※レベルにじょうじてスキルが増えます。

・【神の左手】

・【偽法】


【偽法】闇 【怪盗】スキル

 対象の種族と職業が自分と同じ時に使

 消費MPは発動したスキルと同じ量になる。

※一部のスキルは使えません。

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