拝読いたしました。
この作品は、破壊願望に憑りつかれた人間の浅ましさを、ターニャという謎の少女が冷めた目線で見届ける物語なのですね。
2話目を拝読してようやくその構成に気づきました。
本話の主人公であるオッペンハイマーも、自身が作製した核兵器の影響力を試したい、という欲求に抗えなかったのだと思います。
オッペンハイマーに限らず、誰の中にもこうした破壊衝動は眠っているのでしょう。
ですが、その衝動を自覚して抑制することが、悲劇を繰り返さないために必要なことなのかもしれません。
日本に関連したエピソードであるだけに考えさせられました。
作者からの返信
コメントを下さってありがとうございます。
この作品群のテーマを書いて下さってありがとうございます(^^♪
人類は産業革命後に様々な科学的発展を遂げ、私達の生活は便利になりました。しかし、物質的な豊かさに対し精神的な豊かさは向上しているのだろうか?と言う疑念が私の中にあり、この作品群を書きました。
オッペンハイマー自身も最初から大量虐殺は考えていなかったと思います。科学者として国家的事業?の所長に抜擢され野心もあったと思いますが、科学者として純粋な気持ちで核兵器開発をしたのだ、と思います。
これは私達にも言える事です。私達は物質的な豊かさを謳歌していますが、昔の人達より精神的に豊かになったと言えるでしょうか?自分達が作った「時間」に振り回され、ストレスが溜まり精神的疾患を持った人達は増え続けています。本来、群れで生活する生命体として進化したホモ・サピエンスなのに都会等では隣に誰が住んでいるのかも判らない。隣近所のお付き合いも助け合いもしない。このような現状で健やかな心が育つでしょうか?
長くなりまして申し訳ありません(>_<)
これは私自身への戒めでもあります💦 私達はもうそろそろ「立ち止まっても良いのでは?」と思います(^.^)🍑
ターニャを見てると、何だか超人ロックを思い出す(^^)馬鹿は死んでも治らないと聞くけど、人類は絶滅すれば、何かを学ぶのでしょうか?
作者からの返信
読んで頂いてありがとうございました!
返信が遅れまして申し訳ありませんでした。
私は超人ロックと言う作品はよく知らなかったので調べてみましたが、連載期間52年と言うスゴイ作品なんですね!
私にはちょっと想像も出来ない程のとてつもなさです(^.^)
そのような作品を例に出されると恐縮してしまいます💦
そうですね。
私も人類ですから、そろそろ何とかしないと本当に危ない状況になっていると思います。
ターニャは観察者のような立ち位置ですが、心の中では人類の絶滅を望んでいないようにも見えます。
人類の絶滅は地球の生態系を破壊し、地球に生きる全ての生命体の危機とも言えると思うからです。
いつもコメントを頂いて本当に感謝しております(*^_^*)
色々な意見があると思いますが、私はマンハッタン計画を完成させた科学者には罪はないと思います。
火と同じで、それをどう使うかは人に委ねられてるんですよね。
それを使うという判断をした人間が、その業を背負うべきだと思うんですよね。
作者からの返信
コメントを書いて下さってありがとうございます🌷
私も科学者が悪い、とは思っておりません(^.^)🍑
それを使ったアメリカと言う国家に責任があると思っています。更に言えば日本に行った大規模無差別空襲。これは国際法が禁じる民間人への無差別攻撃であり、その犠牲者は累計で300万人とも言われています。しかし、戦争は「勝ったもん勝ち」である事は今の世界情勢を見れば明らかです。「人間の業」はホモサピエンスと言う種が存続する限り無くなる事は無いのかも知れません。それでも私は信じたいのです。いつの日か「人間の業」を乗り越える日が来る事を(^.^)🍎