はみだしミニーチェ『大いなる正午』

 『ツァラトゥストラはかく語りき』のツァラトゥストラさんは、洞窟から出てきて「めっちゃピーカンや! これが大いなる正午やで!」と言った。


 名前はすごく有名なツァラトゥストラさんは、この大いなる正午を告げる人だ。



 「光あるところに影はある」

 だいたいの悪役はそんなことを言ったりするし「私を倒しても第二第三の私が現れるであろう」とか負け惜しみを言うし、フォースにバランスをもたらそうとしたりする。


 そんなネガティブなイメージをもたれがちな影ですが、影がなんか悪っぽいのって光と差異があるせいじゃん。

 別に光も影も良くも悪くもないでしょ。

 太陽が真上に来て辺り一面を思いっきり照らしたら影なんて出来ないし、影がなければ光だって別にいい感じってわけでもないじゃん。

 明るすぎたら白飛びして結局何がなんだかわからなくなるし。

 影がまったくなくなって明暗のない世界が訪れる。

 それが大いなる正午です!

 とニーチェは言う。


 この善も悪もない、すべての価値が消えた世界というのはニーチェの思想の中で基本となるもの。


 また正午という時間を示唆しているが、ニーチェは時間の流れというものも否定している。


 いうなれば日が昇り落ちていくという流れは、人間という在り方の過程になぞらえたもので、前述したとおり人間というのは


 動物→→→→→→→→→→→→超人


 の

       _人人_

 動物→→→→>人間<→→→→超人

        ̄^Y^Y ̄


 みたいな感じなので、人間というのは動物から超人になる間のサナギみたいなもの、その超人に向かう絶好の機会が大いなる正午なのだ。


 大いなる正午においては、光も影もなく目印となるものすらない。

 そんな中でも自ら選んだ方向に向かって歩いていけるものこそが超人なのです。


 「大いなる力には大いなる責任が伴う」とベンおじさんも言っています。


 大いなる正午には、紫外線対策をしてきちんと水分補給を忘れずに望みましょう。

 それではみなさん、いってらっしゃ~い!

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