「未知の液体と、アルコールの恐怖」

とりあえず整理しよう…

僕はあの時3日続いた徹夜のせいで睡魔に襲われ、琴美の方へと倒れた…

でもなぜ、琴美の胸があるの?しかも何もまとってないんだけど…

「あ、起きましたか…おはようございます…」

琴美は少し頬を赤らめていた…

そう言えばなんかスースーするな…

布団の中に目線を向けると…女性二人の一糸まとわぬ姿がそこにあった…

「どうしてこんなことになってしまったんだ…」

考えるのよ美香、よし少しずつだけど思い出してきた――


「ねぇ琴美…?」

「ど、どうしたんですか?」

み、美香さんがこんなに近くにいる!?やばいやばいやばい…

ふんわりと香る柑橘系の匂い、部屋の中からだ…

「と、とりあえず部屋に行きますよ?」

「…」

私の方へ完全に倒れこんでいる美香さんは、なにも返事をしてくれない。極力体は触りたくないんだけれど…今は仕方がない。でも、大人の女性を持ち上げたことがない私が持ち上げられるのかな…「よいしょっ」あ、意外と軽いかも。

そのまま私は部屋のベットに持っていき美香さんを横たわせた…

私は先ほどから気になっていたリビングへと進んだ…

机には、何やらボタンがいっぱいついたリモコン?みたいなものが置いてある…その横には泡と黄色い液体の二層に分かれた飲み物?があった…

「な、なにこれ…」

少し鼻を液体に近づけ匂いを嗅いだ…あまり苦手な匂いじゃない…恐る恐る一口液体を頬張る…

「うえぇ…苦い…」

何液体!?苦いだけじゃん!?でもここに置いてあるってことは、美香さんが飲んでたってことだよね?…大丈夫なのかな。

「とりあえず台所に…」

どうしよう…憧れのあの人の家に入って家事をしている…なんか夫婦みたいじゃない⁉いやいやそんなことないし!多分美香さんも…それはそうでなんか悲しい…何この気持ち、あの日美香さんを見かけたときと同じだ…

そういえば、私の寝床ってどこなんだろ…

「あれ…?」

うまく歩けない…少し体がぽかぽかする…ダメだ多分長い時間外にいたから風を引いたのかな。とりあえず寝てつかれを…私の寝床ないんだった。

しょうがないし美香さんのベットで寝るしかないのか…持つかな私の理性。


そんなことを考えながら私は美香さんの寝室に向かった。

意識が遠くなるのを感じながら…


「そうか、私昨日はとても疲れていたのに、アルコールを無意識にっとていたのか…」

そんなことを、ぼそっとつぶやいたのを聞いて、少し体が縮んだ。

「そ、その…アルコールって…昨日机の上に置いてあった、ものでしょうか…」

「そうだけど、どうしたの?」

それを聞いて、さらに縮んだ琴美を見て、もしかしてと思い、ちいなさ声で「飲んじゃった…?」と、問いかけると、小さく首を縦に振る。

「そっか…飲んじゃったか…」

さらに縮こまってしまった。

「ごめんごめん、からかっただけだよ」

その言葉を聞いて、少し頬を膨らませ、怒った風に見せるが、中身はちっとも怒ってない。

「でも、未成年なので犯罪なのでは…」

「誤って飲んだんなら仕方ないし、片づけなかったのは僕の不注意だから、ましてや女の部屋の中まで取り締まるような厳しい警察は少なくとも日本にはいないよ。」

その言葉を聞いて、とても安心した表情を見せた。


「って…それはそれとして、なんで僕たち全裸なの?」

琴美は、少し残念な顔をした。

「美香さんが言ってんですよ?脱いでって…」

おいおいまじか、確かにこんなに可愛かったら、言ってしまうかもしれないかもだけど、アルコールでそんなになるまで、酔ったことは…そこまで酔っていたってことか…これからは気を付けないと…

「なんか、ごめんね…疲れてて変な感じに酔っていたみたいだ…寒いでしょ?早く服着よ?」

そういいながら、ベットから抜けだそうとすると、後ろから腕をつかまれた…

振り向くと、

「寒いので、まだくっついていたい…です。」

「しょうがないなぁ」っとベットに戻り琴美をそっと抱き寄せた。


そして会社に遅刻した…



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