長い社名
(落語調でお読みください、、、 *:営業の青木さんです)
本学園の来年の体操服を売り込むべく、営業の青木さんはアポイント(面会予約ですね)を取るのでした。
「はい、はい、いつもお世話になっております。分かりました。教頭先生、『株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木さん』からお電話です。」
「ああ、株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木さんか。ひさしぶりだね。では、電話を回して下さい。」
*『教頭先生ですか、いつも大変お世話になっております。株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木です。早速ですが、来年の生徒様の体操着につきまして、ご提案を兼ねて、、、、』
「はい、じゃあプレゼン(商品紹介ですね)という事で。お待ちしております。」
後日、約束の時間に青木さんは学園を訪問するのでした。
*「これは教頭先生。株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木です。いつも大変お世話になっております。」
「お久しぶりです。宜しくお願いします。」
「スキンヘッドのはげと申します。宜しくお願い致します。」
*「始めまして、はげ先生。株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木です。いつも大変お世話になっております。」
「マッチョの筋肉と申します。宜しくお願い致します。」
*「始めまして、筋肉先生。株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木です。いつも大変お世話になっております。」
「天然イケメンと申します。宜しくお願い致します。」
*「始めまして、天然イケメン先生。株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木です。いつも大変お世話になっております。」
「BBAと申します。宜しくお願い致します。」
*「始めまして、BBA先生。株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木です。いつも大変お世話になっております。」
「ヤンキー美人と申します。宜しくお願い致します。」
*「始めまして、ヤンキー美人先生。株式会社マイケル・フォンタナ・スポーツ・アンド・ビユーティ・サンシャイン、ワールドスポーツトレーディングインダストリー事業本部 スポーツトレーディング統括部 カスタマーマーケティングセンター 東日本第2部 東京第一営業課の青木です。いつも大変お世話になっております。」
*「では、わが社の新製品である体操着について紹介させて頂きます。来年、予定してます新製品は、、、」
あれや、これや説明し、青木さんのプレゼンは無事、終了しました。挨拶も終わり、青木さんは校門をでます。すると、青木さんは、、、
*「なんだよ、うちの会社!というか、社名に所属名!長すぎるだろ!特に社名の最後の”サンシャイン”って、なんの意味があるの?もうやだ!」
プレゼンより自分の所属の説明に時間の大半を費やす始末。青木さんは怒り心頭です。
その時、青木さんの携帯に電話がありました。
*「はい、青木です。ああ、上司。」
「青木君、上司だけどさ。まだ、学校?」
*「はい、まだ正門です。」
「じゃあさ、君、今日、直行したから知らないと思うんだけど、我々の所属が”カスタマーマーケティングセンター”から”カスタマーサポートセンター”に名称が変わったんだよね。すまないが、戻って先生たちに伝えてくれる?」
(お後が宜しいようで、、、)
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