保健室
(落語調でお読みください、、、 *:非リア充君です)
体育の授業の後、疲れた非リア充君は仮病を使って保健室で休む算段を思いつきました。保健室には校内男子あこがれのツンデレ美人先生が保険医としていらっしゃるのです。それもお目当てに非リア充君は保健室に向かうのでした。
「あれ、非リア充君、どうしたの?」
*「ツンデレ美人先生、さっき体育だったんですけど、その後、なんか気持ち悪くて、、、」
「そうなの?ちょっと見せて。熱は無いみたいだけど。疲れが出たのかな、、じゃあ、ベッドで休もうか。特別だからね。感謝しなさいよ!」
まんまと仮病が通り、ベッドで休めた非リア充君でした。
*『しめしめ、これで休憩はできるわ、ツンデレ美人先生と一緒に居られるわ、まさに一石二鳥!やったね!』
喜ぶ非リア充君でした。
そんな時、ツンデレ美人先生の携帯に電話が入ったのです。
(ツンデレ美人先生の義母さんより:『旦那は元気?昨夜は夜勤だったようだけど?』)
「はい、今、寝てます。疲れたんでしょ。(さっき、電話で話したんです。)」
*『え、俺の事?』
(おじいさん、入院したの知ってる?=>もう90歳過ぎです。)
「はい。あんなに元気なのに。分からないものですね。」
*『あれ、俺、なんか悪いの?』
(もう末期みたいよ)
「そんな風には見えないんですけどね。もう治らないなんて、、、」
*『うそ?俺、実はそんな病なの?電話の相手、母さん?』
(入院先の先生も手術はしないって。)
「そうなんですか。手遅れなんですね。」
*『えー、俺、そんな不治の病なの?そういえば先生、さっき【特別】って言ってたっけ、、』
先生は、『体育の後だから特別』と言いたかったのです。あと、口癖なんで。
(年も年だしね、、、)
「そうですよね。大往生ですよね。」
*『うそでしょー!まだ俺、10代なんですけど、、、』
(先生もね、本人には言わないで、そっとしときましょって。)
「言えませんよね。そんな事、、、」
*『そうなんだ、俺ってそうなんだ、、、』
(残りの時間は、みんなで優しく見守りましょう。宜しくね。じゃあね!)
「はい、分かりました。もちろん、優しくしますよ。じゃあ、また。」
*『優しくしてくれるのもそういう理由なんだ。そうなんだ、そうなんだ、、、』
「あれ、非リア充君どうしたの?」
*「先生、僕、戻ります。」
「そうなの、大丈夫なの?」
*「大丈夫です、、、今は。」
「そうなんだ。じゃあ、何かあったらまた来なよ。」
*「はい、元気になったらまた来ます、、、」
(お後が宜しいようで、、、)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます