第4話 アルド、家族に相談をする

      ユニガンの酒場前にクエストアイコン。

      ティムが、女性と話をしている。

      声を掛け、話がうまくいった様子だ。


女性    それじゃあ、今度は夫も連れてきますから。

ティム   ありがとうございます!

女性    こちらこそ。あなたの話を聞けて良かったわ。


      女性、満足げに帰っていく。

      ティム、やってきたアルドに気付く。


ティム   ああ、アルドさん!こんにちは。

アルド   なんだか、今のお客さんはうまくいったみたいだな。

ティム   ええ。旦那さんが行商をされてるそうで、魔物と遭遇することも多いらしいです。

アルド   そうか。順調そうで良かったよ。

ティム   いえ、順調どころか……毎日100人に話しかけて、立ち止まってくれるのはせいぜい3、4人。最後まで話を聞いてくれる方は、1人いれば良い方です。アルドさんが話を聞いてくださった時は、本当に嬉しかったんですよ。

アルド   うーん、話を聞いてもらうのも大変なんだな。

ティム   ええ。どうも、お金を定期的に預かるというのが、不審に感じる人が多いみたいです。

アルド   なあ。ティムのお父さんはその……海難事故で、亡くなったんだよな?

ティム   え、なんでその事を……ああ、ユイちゃんに聞いたんですね。

アルド   ああ、すまない。

ティム   いえ、そんな。気にしないでくださいよ。子供の頃の話ですから。

アルド   なあ、勧誘をするときに、お前のその経験を話したらどうだ?俺、ユイからその話を聞いた時、すごく胸に刺さったぞ。

ティム   ……ははは。やっぱり、そうですよね。……あの、アルドさん。もし良かったら、一緒にお昼でもどうですか。僕、いつもセレナ海岸で海を見ながら弁当を食べるんです。

アルド   ああ。別に構わないけど。

ティム   すいません。ちょっと歩かせちゃいますけど。

アルド   構わないさ、そんなの。


      ティム、先にセレナ海岸へと歩いて行ってしまう。


アルド   急にどうしたんだ、ティムの奴……。


      アルド、セレナ海岸へ向かう。

      そこへユイも現れて、アルドの後を追う。


      『Quest Accepted』


      セレナ海岸。海が臨める場所にクエストアイコン。

      ティム、一足先にセレナ海岸に着いて、アルドを待っている。


ティム   ありがとう、アルドさん。ここは、風が気持ちいいですよね。

アルド   ああ。眺めも良いしな。

ティム   ……僕、仕事がうまくいかなかったり、落ち込んだ時は、ここで気分転換するんです。ユイちゃんには内緒でね。

アルド   いや、ユイにはバレてるんじゃないか?

ティム   ははは。確かに、彼女は僕の事をよく分かってますよ。もう、古い付き合いですからね。

アルド   ユイの父さんと、ティムの父さんが、一緒に仕事をしていたんだよな。

ティム   ええ。だから、初めて会ったのはまだ小さい頃です。彼女は、昔の方が愛嬌があったかな。


      ティム、懐かしむように微笑む。


アルド   ティムの父さんは、どういう人だったんだ?

ティム   優しい人でしたよ。当時、海の男って言うのは、性格も荒っぽくて、普通には暮らしていけないような訳ありの人たちが多かったんです。父さんは、そういう人たちが生活に困らないようにって、船のオーナーを説得して、東方との貿易を始めたんです。商売がうまくいけば、船員の生活も安定するし、そうしたら皆、家族も持てるだろうって。

アルド   すごい人だな。自分の生活だけじゃなくて、船員みんなのことを考えていたのか。

ティム   船員さんも、体のあちこちに傷があるような人たちでしたけど、父さんを慕っていました。彼らには、僕も随分と可愛がってもらっていましたよ。

アルド   良い父さんだったんだな。

ティム   ええ……本当に僕の父親だったのかって思うくらい、勇気も度胸もあって、優しい人だったと思います。


      間。


ティム   僕が保険の話をする時に、父の話をしないのは……しないのではなくて、できないからなんです。

アルド   ……やっぱり、今でも思い出すのがつらいのか。

ティム   いえ、違うんです。ただ、未だに心の中で整理ができていないんだと思うんです。あれ以来、僕もユイちゃんも、あの時の話をするのをお互いに避けていて。

アルド   えっ、ちょっと待ってくれ。もしかして、事故の時、二人とも船に乗っていたのか?

ティム   やっぱり、ユイちゃんはそのことは言わなかったんですね。……アルドさん。少し長くなるんですが、聞いてくださいますか。

アルド   もしかして、事故の事か。

ティム   ええ。……あの日の事は、昨日の事のように鮮明に覚えています。潮のにおいも、海の冷たさも。父さんに頼み込んで、東方に初めて連れて行ってもらった航海だったんです。船での旅も、父さんが仕事をしている姿を見るのも初めてだった。仕事の邪魔をしたら怒られると思って、一人で甲板にいた時、同い年くらいの知らない女の子から声を掛けられて。それが、ユイちゃんだったんです。


      ティムの回想シーン。

      貿易船の甲板上で、幼い頃のティムとユイが話している。

      回想の途中に、ティムのセリフが挟まれる。


幼いユイ  ねえ、あれなんだろう!

幼いティム どれのこと?

ティム   ユイちゃんが、海に浮かんでる何かを見つけたんです。多分、今考えれば、大型の魚の頭とか、そういうものだったと思うんです。

幼いティム あれ……なんだろう。すごい大きい魚かな。

幼いユイ  ねえ、釣ってみようよ!

ティム   船の上に釣りざおは無かったけど、僕が、浮き輪があるのを見つけたんです。

幼いティム これ、投げてみようよ!

幼いユイ  それ、浮き輪だよ。ダメだよ、怒られるよ。

幼いティム 紐がついてるから引っ張れるよ。

ティム   そう言って浮き輪を投げたんですが、不注意で手を放してしまって、一つ無くしてしまったんです。後で父さんにばれて、こっぴどく叱られました。


      回想シーンは終わり、場面はセレナ海岸に戻る。


ティム   事故が起きたのは、東方からの帰り、もう少しでリンデに着く頃です。日の落ちる頃、突然、ドンって音がして、ものすごい衝撃で船全体が揺れたんです。父が言うには、船底に穴が空いたらしいと。……実のところ、事故の原因は今も分かっていません。恐らくは、運悪く大きな魔物にぶつかってしまったんじゃないかな。父は船乗りとして一流だったと母も言ってましたから、暗礁に乗り上げたとは考えられないんです。

アルド   そうか、船が沈んでしまったから、事故の原因も分からないんだな。

ティム   ええ。……それから後の事は、あれだけ怖かったのに、ものすごく鮮明に覚えているんです。……沈みかける船の上で、父さんは救難信号弾を打ち上げて、船員に、浮き輪を身に着けて海に飛び込むよう、指示を出していました。沈む船に巻き込まれないよう、早く離れるように。


      場面は再び、過去の貿易船の甲板。

      他の船員たちは既に船を離れている。

      その場にいるのは、ティム親子と、ユイ親子だけだ。


ティムの父 ここは幸い、リンデも近い。信号弾に灯台も反応をしていたから、粘れば必ず助けは来る。すまないが、息子たちを頼めるか。

ユイの父  ああ。この子は……お前の大事な家族は、命に代えても守る。

ティムの父 ハハハ!命に代えられたら困るぞ。……お前は、俺たちの夢の続きを叶えてくれよ。

ユイの父  ……すまない。約束する。

幼いユイ  ……。

幼いティム ねえ、お父さんも、早く逃げようよ!浮き輪つけてよ。

ティムの父 ダメだ。船長はな、最後まで船に残ってないといけないんだよ。

幼いユイ  おじさん、ごめんなさい……私が、魚を釣りたいって言ったから……。

ティムの父 泣くな、ユイちゃん。大丈夫だよ。浮き輪はちゃんと、人数分あるから。

幼いティム ねえ!僕の浮き輪、あげるから!僕よりお父さんの方が大事だよ!

ティム   ……僕のせいで父さんが助からなかったら嫌だ。だから、僕の浮き輪を父さんに渡さないとって思って言ったんです。でもそうしたら、父さんにものすごい剣幕で叱られたんです。

ティムの父 ダメだ!ティム……そんなことは二度と、言うな。母さんにも……絶対に。

ティム   いつも優しい父さんが、声を震わせて……目に涙を溜めて言ったんです。その後に言われたことも、一言一句、全部覚えています。

ティムの父 ……ティム、心配するな。お前たちが乗る船は、ちゃんと用意してあるから。俺は何の心配もしてないぞ。


      そう言って、幼いティムを抱きしめる父。


ティムの父 ……さあ、そろそろ頼む。

ユイの父  ……ああ。二人とも、行くぞ。


      ユイの父、幼いティムを捕まえる。


幼いティム 待って!お父さん、一緒に行こうよ……お父さん!


      暗転。

      場面は、セレナ海岸に戻る。    


ティム   事故があって以来、ユイちゃんの家族は東方からこっちに移ってきて、僕の家族の後見をしてくれました。父は亡くなりましたけど、冒険貸借のお陰で、僕と母さんは路頭に迷わなくて済みました。別れ際に父さんが言っていた、お前たちを乗せる船って、もしかしたら、この保険の事だったのかもしれないって、大人になってから気付いて……それで、罪滅ぼしのような気持ちで、今の事業を始めようと決めたんです。

アルド   ……。

ティム   すいません。話が長くなりました。

アルド   いや……二人とも、つらかったよな。やっぱり、負い目があったんじゃないか?

ティム   僕なんかより、ユイちゃんが落ち込んでましたよ。絶対に、僕にはそんなことを言わなかったけど。でも、保険を世の中に広めたいって打ち明けたら、仕組みは全部自分が作るって言ってくれたんです。もしかしたら、償いのつもりでいるのかも知れません。

アルド   ユイなりの、思いがあるんだな。

ティム   ええ。彼女のような優秀な子が、僕なんかと一緒にいてくれていることに、本当に感謝しています。

アルド   俺は、ティムだってすごいと思うぞ。


      間。


ティム   今でも時々思うんです。あの時死ぬべきだったのは、何の取柄もない自分だったんじゃないかって。父さんなら、絶対に自分の息子を守る選択をしただろう。それは分かるんです。分かるんですけどね。

アルド   ……。

ティム   悩んだ時は、もし父さんが生きていたら、どうしただろうって考えるんです。小さい頃の父との思い出と、あの日の記憶を頼りにして。


      ティム、遠く海を見て呟く。


ティム   なんでもっと、父さんと色々な話をしておかなかったんだろう……。大人になった今だって、話したいことも聞きたいこともいっぱいあるのに。でも、もう話せないんですよ。死んでしまったから。


      ティム、涙を堪えながら、気持ちを吐き出す。


ティム   だから、アルドさん。保険に入らなくても良いんです。ただ、家族に、一度でいいから、アルドさんの気持ちを言葉にしてあげて下さい。もしもの事があった時、その記憶が、残された人を支えてくれると思うから。

アルド   ティム……そうだな。……なあ俺、今から、じいちゃんたちに会いに行って、保険の事を話してみるよ。

ティム   本当ですか?嬉しいです!……僕も、一緒に行っても良いですか。

アルド   ああ、もちろんだ。


      ティムとアルドが去った後、ユイが姿を現す。


ユイ    ……。


      ユイ、悲しげな表情で俯く。

      暗転。


      バルオキー村、アルドの実家内にクエストアイコン。

      実家には、村長とフィーネがいる。


フィーネ  あ、お兄ちゃん。おかえりなさい!

アルド   ああ、ただいま。

村長    おお、戻ったか。そちらの方は、初めて見る顔だが、お仲間かな。

ティム   はじめまして。ユニガン貿易生命のティムと申します。

村長    ユニガン貿易生命……?


      そこへ、着いてきていたユイも現れる。


ユイ    同じく、ユイといいます。

ティム   え、ユイちゃん!?

アルド   何でここにいるんだ!?

村長    今日は随分にぎやかだな。狭い家ですが寛いでください。わしが、アルドの育ての親で、この村の長をしております。

フィーネ  はじめまして。私、妹のフィーネです。

ユイ    えっ、妹さん、かわいいっ!天使かよ……。

ティム   ユイちゃん、独り言が大きいよ。

村長    しかし、ユニガンの方がどういった御用で来たんじゃ?

アルド   ああ、それなんだけど……

ティム   アルドさん、保険の説明は、僕からさせてもらえませんか。

ユイ    私からも補足を入れます。

アルド   ああ、そうだな。そこはプロに任せた方が良いな。

ティム   実はですね……。


      説明の為の暗転。

      ティムの説明が終わると、村長は頷いている。


村長    なるほど。それは良い仕組みかも知れんな。ただ、そのお嬢さんの説明だと、わしは相当高い保険料を払わないと、入れないんじゃないか。

アルド   いや、違うんだ、じいちゃん。実は、俺が保険に入ろうと思ってるんだ。

村長    お前が?どうしてだ。まだ若いし、体だって丈夫じゃないか。

アルド   だってな、じいちゃん。俺も、今まで結構、色んな所に行ったし、危ない目にも合ってきてるんだ。今までは、幸い大きなケガをしたりすることは無かったけど。

村長    ……。

アルド   でも、これからも旅を続けていたら、もしかしたら大ケガをして、じいちゃんとフィーネに迷惑をかけるかも知れないし、最悪、死んじゃうかも知れない。そうしたら、恩返しできないどころか……

村長    アルド!


      村長、突然、声を荒げる。


アルド   ど、どうしたんだよ、じいちゃん。

村長    お前はそんな……余計なことは考えんでいい!

フィーネ  お、おじいちゃん?

村長    何が保険だ。下らん!お前がケガして動けなくなったら、最後まで責任もって世話ぐらいするわ!

ユイ    手のひら返しがすごい。

ティム   ユイちゃん、考えてることが漏れてるよ!

村長    わしはお前に心配されるほど、まだまだ耄碌しておらん!

アルド   いや、待ってよ。俺はそんな事は言ってない……

村長    表に出ろ、アルド!


      村長、すたすたと外に出て行ってしまう。


アルド   お、俺、何か怒らせるような事、言ったか?

フィーネ  分かんない……けど、あんなに怒ってるおじいちゃん、初めて見たかも……。

ティム   ……。

アルド   とにかく、外に行こう。嫌な予感しかしないけど……。


      アルドたち、外に出る。

      実家の前では、村長が杖を構えて待っている。


村長    武器を構えろ、アルド。……いっぱしの口は、わしに勝ってからききなさい!

フィーネ  ねえ、ケンカしないで!

アルド   だめだ、フィーネ。こうなったら戦うしかない。じいちゃん……胸を借りるよ!


      アルド、剣を抜く。

      村長との戦闘。

      杖による攻撃も、四属性を司る魔法での攻撃も、容赦がない。

      激しい戦闘の末、遂に村長も膝をつく。

      アルドも、疲労困憊でへたり込んでしまう。


アルド   はあ……はあ……じいちゃん……いくらなんでも強すぎないか。

村長    はあ……はあ……お前も……一段と腕を上げたじゃないか……。

アルド   なあ、じいちゃん……俺さ、じいちゃんの事を、耄碌したなんて……

村長    分かってるわ……そんなこと。


      村長、息を整えて立ち上がる。


村長    すまん、アルド。年甲斐もなく、感情に任せてしまった。

アルド   ……なあ、教えてくれよ。なんで、そんなに怒ったんだ?

村長    ……お前が、わしより先に死ぬなんて言うからだ。

ティム   ……!


      ティム、はっとする。


村長    お前が、わしとフィーネの事を思って、この話を持ってきたのは分かっとる。保険だって、フィーネの為に入ってやればいい。……でもな、アルド。一つだけ、わしと約束しなさい。

アルド   約束……?

村長    お前は、わしよりも一日でも長く生きなさい。別に立派なことはせんでも良い。でも、それだけは、絶対に守るんじゃ。

アルド   ……。

村長    もし、恩返しと言うなら……それは、お前の大切な人、仲間、そういう人たちに……未来に繋げなさい。

アルド   ……じいちゃん。

村長    お客様の前で、随分恥ずかしいところを見せてしまったな。ティムさん、ユイさん、申し訳ありません。本意ではないとはいえ、あなた方の仕事を、下らないなどと……


      村長、ティムとユイに頭を下げる。


ティム   いえ……本当に……ありがとうございます。

ユイ    ……?

村長    アルド、少し疲れたぞ。久しぶりに、肩でも揉んでくれんか。

アルド   ああ。


      村長、フィーネ、アルド、家の中に戻る。


ユイ    ティム、泣いてるの?

ティム   ……あの時、父さんがなんで怒ったのか、分かったんだ。

ユイ    ……。

ティム   そうだね。父さんも、同じように思ったんだ。……今さ、父さんの声が聞こえたような気がしたよ。やっと分かったのか、って。

ユイ    ……本当、世話が焼けるね。


      ユイ、優しく微笑む。


ユイ    ねえ、ティム。一つ言っておくわ。私はね、あなたにも、あなたのお父さんにも、負い目を感じたりしてない。

ティム   セレナ海岸での話、聞いてたの?

ユイ    そのかわりね、私は自分に二つ約束したの。

ティム   約束?

ユイ    そう。一つはね、保険っていう制度を確立させる事。儲からなければ、誰もやりたがらないし、制度をきちんと設計しないと、いつか続けられなくなるでしょ。

ティム   うん、そうだね。

ユイ    もう一つはね……はあ……。これ、二度と言わないわよ。

ティム   なんだい?

ユイ    私たちの会社で、あなたの名前を、歴史に残すことよ。

ティム   え、僕はそんなの……良いよ。代表者は絶対ユイちゃんが向いてるし、僕はできれば、いつまでも現場で勧誘をしていたいんだ。

ユイ    そう言うと思ったから……もういい。二つ目は忘れて。その代わり、あなたもいつか死ぬんだから、死んだら、あっちでおじさんに必ず伝えて。ユイが、頑張ったよって。

ティム   うん。……分かったよ。

ユイ    さ、お客様を待たせてるわ。涙、拭きなさいよ。


      ユイ、アルドの実家に戻る。


ティム   会社で僕の名前を残す……?


      ティム、首を傾げながら、ユイに続く。

      アルドの実家。村長がアルドに、肩を揉まれている。


村長    おお……良い塩梅じゃ。握力も強くなったな。

フィーネ  お兄ちゃん、交代しようか?ケンカして疲れたでしょう。

アルド   大丈夫だ。たまには親孝行させてもらうよ。


      ティムたちが戻ってくる。


アルド   ああ、ティム。随分とお騒がせしたけど、俺、保険に入ることにするよ。

ティム   本当ですか!良かった……涙が出そうです。

アルド   いや……と言うか、もう泣いてないか?

ティム   では、契約の準備をしておきますから、都合がつく時に、ユニガンの酒場でお会いしましょう。……今日はありがとうございました!

アルド   ああ。じゃあまた今度、会いに行くよ。


      暗転。

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