Episode 7 仕掛け

 悟と猫乃が学校見学中に襲ってきた異形、ジャッジメントは殺意むき出しに襲い掛かってきていた。悟は刀を生み出し、居合の態勢で待ち構える。猫乃は狂暴化寸前となっていた。

 ジャッジメントは動きは速い。マッハは出ていると思う。猫乃は目で追うことが出来ず目を回している。そして、悟は大きくあくびをしていた。

 それを見て怒ったジャッジメントは悟に襲い掛かり、異様な手で掴みかかるもその手は切り落とされていた。さらに一瞬の隙で両足も切り落とされ、胴体も半分となった。

 悟は、ジャッジメントの額に刀を当てる。そして、


「何か言い残すことは?」

「う、うそだぁぁ、神と悪魔の狭間の我がいともたやすく、こんなはずでは!!!」


 すると、ジャッジメントの体が光り出し、切り落とされた部分が全て近寄せられる。異形がさらに異形となっていく。なんというかGである潰れたGを想像してもらった方が早い。簡単に言えば気持ち悪い何かである。

 悟、猫乃の二人とも汚物を見るような目で見ていた。ジャッジメントは高笑いをして、


「ワレ究極体、ワレ最強、オマエラ死ね!!」


 ジャッジメントはそれマッハ以上の速さで悟と猫乃に襲い掛かってくる。

 悟は猫乃の腕を掴み、攻撃をかわす。悟は猫乃に、


「あれはもう手に負えないレベルだ。っと言うかああいうレベルの異形を作り出すって相当の血が無いと無理だぞ」

「にゃ?」

「説明するなら、あぁいうのが作れるのは人間以上の生き物、つまり俺みたいに何かしらハーフじゃないといけないだよ」


 悟は猫乃に説明しながら攻撃をかわしていく。

 それと同時に考え事をする。悟以上のハーフがいるとは、世界とは広いものだ。

 悟はジャッジメントの攻撃をかわしながら、とあるものをジャッジメントの後ろの渡り廊下の出入り口に生み出した。

 そして、ジャッジメントの股をくぐり、窓に体当たりして突き破る。カギ縄を生み出し、渡り廊下に向けて投げ、避難した。

 悟と猫乃は、渡り廊下出入り口近くに出てきた。ジャッジメントは、


「馬鹿ものがぁ、オマエラ喰ってやる!!」

「生きがいいのも悩みものだな」


 悟はそう残し、ジャッジメントに背を向けて、校舎に向けて歩き出した。


「ふざけるなぁ!!!」


 猪突猛進。ジャッジメントは悟と猫乃に向かって突っ込んでいく。

 そして、突起となって手を悟に突き刺そうとした瞬間、ジャッジメントはサイコロステーキなっていった。

 悟はサイコロステーキとなったジャッジメントを見て、


「とある大人気ホラーアクションゲームのCG映画見てて良かった」


 そう言って猫乃をなだめさせるように手を取り、学校を後にした。

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