メタファー
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんと、ユングが住んでおりました。
おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に、ユングはその両方に性的なメタファーを見出します。
おばあさんとユングが川に行きますと、川上から大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。
「あんれ、なんと大きな桃じゃろう。持って帰ればおじいさんは喜ぶに違いない」
おばあさんはそういうと桃を拾い上げました。
「なんと川上から桃が!これは性的なメタファーに違いない」
ユングはそういうと、おばあさんを手伝って桃を持って帰りました。
さて、帰ってきたおじいさんは桃を鉈で割ることにしました。ユングはそのことに性的なメタファーを感じ取ります。
すると桃が割れ、中から玉のような男の子が生まれました。
おじいさんとおばあさんは子供に桃太郎と名付け、ユングは「出産とはまさしく性的なメタファーだ」と言いました。
《制限時間:15分・お題:無意識の民話》
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