第8話  今もこれからも

 部屋にて

「お兄ちゃん…」

 響が話しかけてきた!?

「な、何急に?」

 少し沈黙が走ると…

「お、お兄ちゃんの好みのタイプってどういう人?」

 それは当然決まっている。

「響みたいな人だよ。今も良いけど昔の方が好きかな…」

 響の顔がみるみる赤くなっていく。

「き、急にそんなこと言わないでよぉ。照れるから…」

 か、可愛い。

「やっぱ、響は可愛いよ」

 どんどん赤くなっていく。

「俺、シスコンで良かった」

 まだまだ赤くなる。

「や、やめて~」

 調子に乗っちゃったか…でも、可愛い!!

「恥ずかしい…」

 と、響は言い少し微笑みかけてきた。

「じゃあハグしていい?」

 えっ。

「き、急に何?」

 そう言ったものの、ハグしてきた。

 暖かい…嬉しい!!

「お、お兄ちゃん。顔が赤くなってるよ。それに鼓動が速いし…」

 そりゃ緊張しているからな…というか響もドクンドクンと鼓動が速い。

「暖かいね。お兄ちゃん大好き!!」

 その時、昔の響と重なった。あの可愛い響と変わらない。でも大きくなった体で抱きしめ大好きと言われる……やばい泣く…

「響…俺も大好きだよ。今もこれからも」

「うん!!」


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