第3話 ありのまま

「お兄ちゃん!」

 お風呂上がり、ゆったりしていると響が俺の部屋に来た。

「どうした?」

「普通の妹ってどういう感じ?」

 普通の妹か…

「分からん」

「そうだよね。お兄ちゃんはお兄ちゃんだしね」


 冷たくし過ぎて普通の妹が分からない。どうしよう…


 響は困惑の顔のまま自分の部屋へ戻っていった。

 普通の妹…デレデレしてほしいな。いや、自分で言うけどキモい!



 次の日のお風呂上がり、また響が俺の部屋に来た。

「お兄ちゃん…どうしよう普通が分からない…」

「ありのままの響でいいよ。別に冷たくされてもかまわない」

 俺は本心を言った。いや、本当は冷たくされたくないが。デレデレの方が…だめだ!これは響のため!

「じゃ、じゃあありのままの私見て」(深い意味はありません)

そう言うと響が急に俺の近くに来た。

「ど、どうしたんだ?響」

「こ、これが本当の私」

 えっ

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