第4話 良いところだったのに
「こ、これが本当の私」
えっ 前の響と全然雰囲気が違う。
「ひ、響?」
「お兄ちゃんごめん。今まで隠してて。実は」
と、響が肝心な所を言おうとした。しかし、母が部屋に入ってきた。
「悟、響。明日、出掛けるんだから早く寝て」
明日から三連休、少し遠い所まで二泊三日の旅行だ。旅行にしては近くだが。
「はーい」
母が言い去ると響も立ち上がり、部屋に出ようとする。
「この続きは?」
「うーん。いつか分からないけど、言う時は言うよ」
と、部屋から出た。
結局言いたいことは何だったのだろうか。いつもの響とは雰囲気が違った。まじで知りたい!
あー。結局言えなかった!良いところだったのに。言った方が絶対スッキリするよね…どうしよう。
スマホ使っての連絡より直接言った方が良いと思うけどスマホの方が伝えやすいんだよなぁ。でも、いつか言わないとずっとスッキリしないままだ。頑張ろう!
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