お休みが欲しい。
一週間のうち5日働いて、2日休んでまた働く。
多くの人はこの2日の休みを糧にして、5日を生きるんだと思う。
しかし私には、休みなどない。
ここ数年、体感していない。
大分フラフラにはなってはいるが、それ自体は苦ではない。子供の頃から耐えるのには慣れているし、スキマ時間に好きな小説や漫画を詰め込んで生きてきた人生だし。ただ、疲労感を伴う持病が重なってしまって、昔ほどの集中力も忍耐力もなくなってしまったのが苦しい。
自分が幸せだったのは、35歳くらいじゃないかと思う。
私は『小説執筆』という新しい趣味を見つけ、それまで耐えてきた自己表現を一気に爆発させた。当時は働いていなかったから、夜を徹して書いた。書くために起きて疲れたら寝て、食べることも飲むことも忘れて、ひたすらに書き続けた。
おそらく、私の人生で最も有意義であった『躁』の期間。辛いという記憶はない、ただただ楽しかった。脳裏に鮮やかに浮かぶ映像に、鬼気迫る表情に、私のキーボードを叩く指が止まらなかった。
今もそういう高揚を求めているものの、時間の大半は相方のグルメ巡りに潰されている。相方も双極症だし、私より繊細な人間なので、ちょっとしたことでうつに落ちるから我が通せない。正直きつい。
私の今の理想は、5日働いて、1日創作に没頭して、のこり1日はのんびり過ごすこと。だけど本音は、24時間365日、あの頃みたいに狂ったように作品を書き続ける事。
そして現実は、5日働いて、2日グルメに西へ東へと連れまわされ、相方の機嫌をとりつつお金の不安を飲み込んで、車の中でへとへとになってまた労働の日々が開ける『休みのない生活』。
私は、きっと一人で生きる方が向いているのだろう。
自由になりたい。ひたすら書きたい。
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