心の問題じゃなくて、脳の問題かもしれない。

 今日は、思い切って彼を一人で行動させてみた。

 いつもは請われるままに病院だの役所だのに行って、説明や手続きを代行するんだけど、最近の彼は少々金遣いが荒い以外は落ち着いている。会話のキャッチボールもできるようになってきた。なので、『皮膚科に初診で行く』のと、『転職フェアに行く』の二つを一人でやってもらった。「私、仕事部屋の模様替えがしたいから~」という理由で。

 いや、本当にしたくてたまらなかったのに、彼と仕事優先にしてたもんでね。


 結果、彼はきちんと病院を受診できたし、面接も2社ゲットしてきた。

 さすがに疲れたのか「怠い」って横になっているけど、これならまぁ一安心かな、と思える結果だった。

 ――心配しすぎて、彼の位置情報をパソコンで確認していたのは内緒だ。


 いやあ、薬って凄いわ。怖いとも感じるけど。

 だって最初は超俺様で、その後引っ込み思案な5歳児になって、今は理知的なハンサムダンディだもん。それも、たった2年半でこの回復っぷりですから。

 てか、ホント「性格ってなんなん!?」ってなったわ。出会った時の彼は、今の彼よりも俺様度強かったかったもん。正直今の彼は「どちら様?」って感じ。いやまあ、今の方がいいけどね。幸せそうだし。幸せだし(のろけか)


 どうしても他人を困らせてしまったり、自分を苦しめてしまう性格は、実は脳の異常なのかもしれませんね。

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