2月20日
海外に行ってみて思ったことはいくつかあるが、最も感じたのは「陳腐な形式主義が蔓延していない」ことである。
例えば、スーパーのレジ。日本では、店員はずっと立ちっぱなしで作業をする。客が来ていないときもずっと立ちっぱなしだ。
対して欧州、ことドイツのスーパーで、店員が立ってレジ打ちをしているのを見たことがない。店員は、客が持ってきた商品を手に取り、バーコードを読み取る作業をずっと座ったまま行う。
果たして、スーパーのレジ打ちに立ちっぱなしを強要している勢力は何なのか。所詮スーパーのレジ打ちである。高いクオリティなどはなから求めていない。心地よい接客も、度を越さない限り求めていない。実に普通にレジを通してくれればよいだけなのだ。
立ちっぱなしでないといい接客はできないのだろうか。座っていたら感じ悪く見えるだろうか。それは経営陣の欺瞞ではないのか。
みてくれだけ整えて「良い接客」とするのは間違っている。経営が「良い接客」を店員にどうしても求めるというならば、店員に椅子を用意し、客が来ないときは携帯をさわってもいいようにし、店員の心に余裕を持たせるべきなのである。
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