第19話 スノボーって楽しいよね
エクセレント♪ 真冬の♪ スノボ〜♪
スピードに乗って〜♪
何をまた訳の分からない事を、
やってるのかって?
雪山の下山は本当にしんどいのだよーー足が棒になってしまう。
だから、木の板を糸で足にくっ付けて、
スノボーですよ。
意外にセンスが良いのか転ばない。
魔物が出たら、
木の板をぶち当てる先制攻撃まで出来る。
わぁ〜おナイスですね〜♪
(※某監督のモノマネではないので悪しからず)
見事な鹿の魔物がいた。
早速、木の板をぶち当てる。
あ!
板と足を括り付けた糸をほどき忘れて、
鹿にぶち当たったと同時に、
頭から雪に突っ込んだ。
鹿の魔物は大層お怒りである。
角で突進してきた。
「グハ」
ユウトは無防備状態で、
攻撃をまともに喰らい、
雪の上を吹っ飛ばされた。
「鹿様! 調子に乗って、
本当にすみませんでした。
話合おうじゃないか!
話せばわかるよ〜! 糸が解けるまで」
「ギャフ〜ン」
再度の突進でユウトはお空へ飛ばされる。
チャンスとばかりに、糸を解いて、
手頃な木の枝に着地する。
ユウトはHPを消耗してしまったが、
幸い怪我はなかった。
さぁてこの落とし前どうとってくれようか!
ユウトはHP徐々に回復とバフの曲を流して、
臨戦態勢に入る。
鹿は、ユウトの居る木に突進してくる。
ユウトは、死奏家にジョブチェンジする。
見た目金髪のチャラ男は、
白髪のロン毛に変貌する。
「縛りのワルツ」
服の袖から大量の糸をクナイに括り付けて、地面に投げる。
そのままター〇ンのように飛び回り、
鹿の魔物の手足を縛る。
更に動けなくなった鹿の魔物の急所全てに、
クナイを投げ入れた。
「ブヒャ〜ン」
だいぶ弱ってきたようだ。
鹿は必死にもがいている。
ユウトは更に、
暗殺者にジョブチェンジをする。
白髪のロン毛が今度は、
金髪ではあるが、
帽子を被り何故か頬に傷がある、
殺し屋の風貌に変わる。
短刀を抜くと、
目にも止まらぬ速さで首を斬り飛ばした。
はい! 注目ね。
今流行りの、吟遊詩人からの死奏家からの、
暗殺者へのクイックジョブチェンジね♪
まるでファッションモデルみたいだろ?
〇〇コレクションに、
出れそうじゃないかって?
ランウェイでポーズきめちゃう♪
勝利のダークネスオブファイア♪
踊っていたら、
鹿の血の匂いに別の魔物は近づいていた。
ユウトはキレッキレのダンスを踊り続ける。曲が終わり、鹿の獲物を見ると、
狼の魔物が食べていた。
「うちの晩飯返せや!」
狼の魔物に怒りのクナイを投げ入れた。
しかし、五体満足の狼の魔物にかわされる。
そうだ今は暗殺者である。
更に狼の魔物は増えてきた。
やはり勝利の三段ジョブチェンジを、
やらなければならないようだ。
金髪のチャラ男でバフとHP徐々に回復曲からの、白髪ロン毛で糸で括り付けて〜の暗殺者でトドメ撃ち。
見事に狼どもを纏めて倒した。
黙れ小僧! お前に〇〇が救えるか?って
それ違うアニメだからね。
あまり調子乗ってると、
偉い人に怒られるからね。
ふと職業欄を見る。
何という事でしょう!
〇〇は救えなくても、
ユウトは救われたようだ。
遂に吟遊詩人がLV100に到達したのだった。
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