大勝負
一世一代の大勝負をしようかと悩んでいる。
ギャンブルの様でもあり、人生の様でもある。勝ったところで人生アガリともいかないし、負けたなら死、とまではいかないが、それに近いところまではいく。つまり「死にたい」という気持ちである。
他人から見れば競馬で負けに負け、最期に残った金を一点に賭けるようなものだが、そこまでの悲壮感はなく、なんというか、気分は高揚している。イケるんじゃないかという気がしている。こういうのが一番危ないのである。どうせ駄目だろうなと買う馬券が当たるはずもないが、いわゆるツイてる状態で、はい勝ち、次も勝ち、次もとやっていると、いつかすべて失うのが世の常だ。私はそれを嫌と言うほど分かっている。分かっているがやめられない。悲しい性である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます