1章 小さな魔道士と恐竜 中編②

その頃レトは山奥まで足を踏み入れいた、そしてウィナールを見つけると手を振って走った。


「お師匠様!やっと追いつきましたよ。どこまで行くんですか?」


「まぁ、黙ってついて来い」


「は…はい」

 

レトはウィナールの言葉どうり黙って、ウィナールの後をついていくと、ウィナールの足が止まった、レトはウィナールの足が止まった場所を見て見ると、そこには小さな村があった、レトはその村に置いてある看板を見たその看板にはこう書いてあった。


"恐竜の里"


「お…お師匠様、恐竜の里とは何ですか?」


「後で説明する!」


そう言うと彼は、里に入った瞬間白い服を着た1人の老人が彼の所へやって来た。


「これはこれは、ウィナールではないかどうしたのだ?こんな真っ昼間に?」


老人が聞くと彼はこう告げた。


「賢者リック大変なことがおきたバクーナが復活した」


「な…なんだと、それは大変だ!」


「本当ですよ、お師匠様!まさかバクーナが復活してしまうなんて」


レトはウィナールの言葉を聞いて慌てた。


「ああ…そうだな大変なことだ、けど大丈夫だ、レト」


「え?」


レトはキョトンとしたいたが賢者リックはわかった顔をしていた。


「なるほど、あれを使うのか」


「そうだ、あれだ」


「お師匠様、あれとは?」


レトが尋ねると2人顔を合わせて頷くと彼に言った。


「「バクーナとその爆獣達に対抗する為に作った」」


「魔法の鎧!その名も!」


「「魔法恐竜の鎧だ!」」


「ま・魔法恐竜の鎧⁉︎」


レトは驚いた顔をして聞き返した。


「そうだ!レト」


「さっそくだが、儀式をやらねばならん、レト儀式の準備を手伝ってくれ」


「わ、分かりました」


レトはまだ魔法恐竜のことが頭に残りながらもウィナールと賢者リックの手伝いを始めた

しかしそれを見てしまったものがいた、それはゴーブン達だゴーブン達は、焦った表情を浮かべ、話し合いをした。


「バ、バクーナ様に対抗する鎧だって⁉︎」


「そ、そんなの装着者が出て来てしまったら、大変だぞ!」


すると、ゴーブンは何かを閃いた。


「そうだ!サンドマウスを使って魔法恐竜の鎧を壊したら、いいんだ!」


「そうか、その手があったか!よし、サンドマウス!奴らの後をつけるぞ!」


そう言うとワカーメンはサンドマウスを連れてレト達がいる所へ向かった。


「おい!置いてくなよー」


ゴーブンは遅れながらもワカーメン達の後を追った。


「準備できたか?」


リックが聞くと。


「はい、出来ました。」


恐らく、リックの助手と思われる、男性が答えた。


「そうか、それでは、これより儀式を始める、5人の若者よ、ここへ来なさい!」


リックの声に反応して、里に住む5人の若者がリックの前に集まった。


「お師匠様、いつから装着者は決まってたんですか?」


レトが尋ねると、ウィナールは答えた。


「この鎧が出来てすぐだ!」


「そうですか…」


レトは納得したように言うと、1人の男性が赤、ピンク、黒、黄、白の丸い石、いや魔法石を持って、リックの横に立った。


「持って来たか、でわこれより儀式を始め…」


その時!突然何者かの襲撃を受けた。


「うわっ!なっなんだて、これは砂」


襲撃を受けた所に落ちていたのは砂だった、ウィナールはそれを見て、レトと同じ事を言った。


「確かに砂だな」


すると、1人の若者が落ちていたのは砂だったから、安心した表情を浮かべた。


「なんだ、ただの砂かよ、びっくりさせんじゃねぇ …」


「「フフフ…」」


すると、突然不気味な笑い声と共に、砂が爆発したのだ!


「うわっ⁉︎」


「レト!危ない!」


危うくレトは、爆発に巻き込まれかけたが、ウィナールが、腕を引っ張ってくれて、何とか助かった、しかし…


「「「うっ、うわー」」」


「きゃー!」


「ぐわー」


里に住む5人の若者は逃げ遅れたらしく、爆発に巻き込まれて死んでしまった、しかも運の悪いことが立て続けに起きてしまった。


「あっ、魔法石が…」


なんと、爆発の影響で、5つの魔法石のうちのピンク、黒、黄、白の4つの魔法石が、里の外へ出てしまった。


「なんと言うことだ…」


その4つの魔法石は、ピンクは、城に住んでる姫のもとに、黒は山で木を切っている木こりのもとに、そして、黄と白は弓と槍の練習をしていた、双子の兄弟のもとへ渡ってしまった。


「大切な、魔法石が…」


リックは膝をついて、落胆していると、不気味な笑い声が再び聞こえた。


「フフフ…作戦大成功」


「誰だ!」


ウィナールが言うと、茂みから、ゴーブンとワカーメンとサンドマウスが出てきた。


「貴様ら、バクーナの部下か」


ウィナールが尋ねると2人は顔合わせて、答えた。


「ご名答!私たちはバクーナ様にお使えする、忠実な部下!爆獣海人ワカーメンそして」


「爆獣商人のゴーブンなんだなー!」



彼らは、自身の名を名乗ると、レト達に指を差し、こう言った。


「そんなことより、貴様ら!バクーナ様に対抗する鎧を作るなど、生意気なことしやがってー」


「そうだ!そうだ!生意気だぞ!」


ワカーメン達の言葉に落胆していた、リックは声を荒げて、怒鳴った。


「貴様らこそ!生意気なことを言うな、だいたい全ては7万年前から悪いんじゃないか」


リックの言葉にワカーメンは怒鳴り返した。


「うるさい、うるさいー、えーいかくなる上は、サンドマウス!あいつらを、ぶち殺せ!」


「ギャーヂュー」


ワカーメンの命令にサンドマウスは答え、汚い鳴き声で鳴きながら、レト達に襲い掛かった。


「うわ、危な!この砂ねずみ野郎、いきなり体当たりするかよ」


レトはサンドマウスの体当たりを避けながら呟いた、それを聞いた、ワカーメンはサンドマウスにこう命令した。


「サンドマウスー!あのチビ魔道士を積極的に襲え、そして、ぶち殺せ!」


「ギャーヂュー」


ワカーメンの命令を、聞きサンドマウスはレトに襲い掛かった。


「うわー!な、なんで僕なんだよー、あとチビ言うな!て、うわー」


「レト!くっ、どうすれば良いだ…」


ウィナールが悩んでると、突然頭の中から声が聞こえてきた。


(私に任せろ!ウィナールよ!)


「その声はティラノか?」


「そうだ、私だ!」


ウィナールの問いたにティラノはそう答えた。


「何か、考えがあるから頼んでんだろ、わかった行って来い!」


ウィナールが言うと、赤の魔法石が動き出し、レトの方へ向かった。


「もう!しつこいな、この砂ねずみ野郎」


一方その頃、レトはというと、まだサンドマウスに追われていた。


「はぁはぁ…て、い、行き止まり⁉︎」


「グフフフ…もう終わりだ、やれサンドマウス!」


「ギャーヂュー」


サンドマウスは鋭い爪をレトに目掛けて、振り下ろした。


「うわー、もうおしまいだー」


レトは、逃げる体力と魔法を使う体力がもう残っていなかった、レトは本気で死を感じたその時!突然目の前に赤い玉が現れた、その玉は強い光を放ち、レトを包みこんだ。


「うわー」


「ギャーなんだこの光」


「目が開けられないだーな」


「ギャヂュー」


ワカーメン達はその強い光を直に浴びた為しばらく目が開けられなくなっていた。


「うーん…あれ?ここはどこだ?」


レトは目を覚ますと、白い霧に覆われた、謎の空間にいた。


(目が覚めたか、小さな魔道士よ)


「誰だ⁉︎」


レトは声の聞こえた方へ振り向くと、そこには、赤い体をした1体の恐竜がいた。


「きょ、恐竜⁉︎」


レトが驚いてると、ティラノは喋り出した。


(そうだ私は恐竜だ、まぁ恐竜は恐竜でも、魔法恐竜だがな、名はティラノだ!)


「そ、それで、ティラノ様が僕に何か御用ですか?」


レトが尋ねるとティラノは答えた。


(実は君に、バクーナと戦ってもらいたいだ、)


「ぼ、僕がですか⁉︎」


レトは魔導書を握り締めながら言った。


(そうだ、頼めるか?)


「…」


レトは黙り込んでしまった。


(お前は悩んでるな、まぁ仕方がないがな、しかしお前にも守りたいものがあるんじゃないか?)


「守りたい物」


レトは考えた、自分が守りたい物は何かと、そして、レトは1つの答えを導き出した。


「笑顔です、僕は人の笑顔を見るのが一番好きです、だから僕は大陸の人達の笑顔を守りたいです!」


レトの守りたい物を聞いたティラノは


(よくぞ!言った、レトよお前は私の主人だ、お前にこれを授けよう!)


そういうと、ティラノはレトに赤い魔法石と腕にブレスをつけた。


「これは?なんですか」


レトが聞くと


(これはダイノストーンとストーンブレスだ!)


とティラノは答えた。


「ダイノストーンとストーンブレス?」


(そうだ!)


ティラノはそう言うと、レトにこう言った。


(レトよ、それを使って変身するのだ!)


ティラノがそう言うと、レトはダイノストーンをストーンブレスにはめた。


(叫べ!変身合図はダイノマジックだ!)


ティラノの言葉通りに、レトは叫んだ。


「ダイノマジック」


すると、レトの身体は光出し、光が収まると、レトは騎士のような姿になっていた。


「これが魔法恐竜の鎧…」


(そうだ!いけ!レトよ、爆獣を倒して来い!)


ティラノの言葉通りにレトはサンドマウスを倒す為ティラノが作った、空間から出た。

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